陸路での越境

2018-07-13 00:48:31 |  アフリカ旅行
アフリカ旅行 23

サファリは終わったが、アフリカ旅行はまだ終わらない。
次の目的地はボツワナの北にあるザンビアと東にあるジンバブエの国境にあるビクトリアフォールズである。
ザンビア側のリビングストンという町に泊まり、滝を見学する予定。
オカバンゴ付近からザンビアに行く最短ルートは空路ではなく、陸路になる。
陸路で国境を越すなんて初めてである。
ちょっとドキドキ。



まずはロッジの滑走路から小型機でカサネという町の空港へ向かう。
滑走路に着くと既に飛行機が来ていた。
と思ったが、それはロッジに食物などの物資を運んできた貨物便だった。
ランドローバーに荷を山積みして、出発するところだった。
飛行機は空荷で飛び立ち、しばらくして我々が乗る飛行機がやってきた。
新しいお客さんが降り、交代に我々が乗り込む。
乗客は我々だけだ。



7人乗りの小型機。
これまでで一番小さな飛行機だ。
パイロットの黒人のお兄ちゃんは小柄だがサングラスがカッコいい。
カサネまでは1時間半もかかるそう。
飛び上がってしばらくはまた写真など撮っていたが、飛んでも飛んでも眼下は同じような大地が広がる。



今回も安定飛行。
小型機にも随分慣れた。
それにしてもアフリカは広大すぎる。
眠気に襲われ、居眠りしていたら1時間も経っていた。
ええ、そんなに寝たか?
窓下にカサネの空港が見えた。
舗装された滑走路に降りるのは久しぶりだ。



カサネ空港は国際空港で、建物はこの2月に新しくしたばかりらしく、とても綺麗だった。
しかし国際空港といっても、どうやら国際便は一日一便、ヨハネスブルグを結んでいるだけのようだ。
それなのに立派すぎないか?
マウンの空港をもっとなんとかすべきなのではと余計な感想を持つ。



駐車場に待っていた片言の日本語を話す黒人の運転手さんのトヨタのワンボックスカーに乗り込んだ。
出国審査をする建物まで25分だそうだ。
舗装された道路を飛ばす。
気がついた。
左側通行してる。
ボツワナはイギリスから独立したので、イギリスと同じ左側通行だそう。



アフリカの一般道を初めて走る。
アフリカに来てこんな風にまず車で走ったら、その景色にもっと興奮するのだろうけど、いきなりサファリする野生動物のいる大地を走ってしまったので、さして感動はなし。
なんにせよ舗装された道路を始めて走った。
道幅はとても広く、ガードレールなんてない。
道端に小さな象が歩いていた。
カサネは近くにチョベ国立公園というこちらも野生動物の棲むところが近くにあるので、よく出没するらしい。



あっという間に出国審査する建物に到着。
パスポートにハンコを押してもらって車へ戻り、さらに走る。
へえ、国境すれすれで出入国審査するのかと思ったら、緩衝地帯が随分と幅広くあるんだ。
道路の左側には大きなトラックが停車しているのだが、これが延々と続く。
国境を越える順番を待っているのだそう。
国境はザンベジ川という川である。
橋がないので渡し船で対岸へ渡る。
大きなトラックを一台乗せられる大きさの平たい船が空身でちょうど到着したところだった。

<こんな船>


人は甲板に立って乗って来ていた。
座席どころか屋根もない。
岸壁というか桟橋なんてものはなく、到着すると船の先端から50cm程離れた地面へジャンプして降りていた。
うわあ、たくましい。
それなりに若い客ばかりだからいいが、ご老人は乗り降りできないな。
その船に乗ってみたかったが、我々はチャーターしたボートに乗って対岸へ。
ボートに乗り込む時、隣では木製のモコロから荷物を降ろしていた。
えー、モコロってサファリでお遊びに使われてるだけでなく、現役で使われてるんだ。
ビックリ。
こんな大きな川を渡って沈まないのだろうか。



さっきの大きな渡し船が、トラックを乗せることなく対岸に戻って行きつつあった。
渡せても一台づつのはずなのに、乗せずに帰るって、あのトラックたちはいつになったら国境を越えられるのだろうか。
その向こうでは川を渡る橋が建設中だった。
韓国資本で建造されてるらしい。
あれができたら便利になるだろう。
渡し船はどうなるのかな。

<建設中の橋脚>


我々の乗るボートは数分で対岸に到着。
ようこそザンビアへ。




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