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糖尿病における細菌感染症疑いの初期抗菌薬選択

2017-02-14 | 勉強会

 糖尿病は免疫低下状態なのだから、細菌感染症疑いの初期抗菌薬選択では広域スペクトラムな抗菌薬を選択した方がよいのか?という質問をよく受けます。

 

 確かに糖尿病のコントロールが悪いと細胞性免疫の低下状態になる。

 

 下記のようなネモニクス(記憶法)もあります。

 

LLMNSS

 

Listeria

Legionella

Mycobacterium 

Nocardia 

Salmonella

Staphylococcus 

 

 しかしながら、抗菌薬の選択については通常の感染症と同じように、どこの臓器に感染が起こっているか追求してできるだけ検体を採取したうえでグラム染色の結果から原因菌に合わせて適切に選択するのがよいと思います。


 もちろん、培養結果にフォローして、できるだけ、antimicrobial stewardship に勤めましょう。


 

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