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倦怠感の鑑別 その9

2016-12-06 | 勉強会

倦怠感のメカニズム

 

 

倦怠感がおこるメカニズムについて最近、免疫系の刺激が関与していることが分かった。

 

炎症や感染などで、血中のサイトカインが過剰に上昇すると大脳半球に作用し、倦怠感をきたす。

 

ラットなどによる実験では、サイトカインを注射すると、これまで元気に動き回っていたラットがじっとして動かなくなり、ラットに倦怠感を思わせるような行動がみられるという。

 

これを急性病的行動acute sickness behaviorとよぶ。

 

同時に、ラットにも食欲低下がみられるので、倦怠感+食欲低下では、このacute sickness behaviorとしてとらえて重篤な疾患の可能性を考える。

 

 

ケーススタディでわかる脱ポリファーマシー
徳田安春
南江堂

 

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