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泥鰌浮いて鯰も居るといふて沈む:永田耕衣

2020年07月17日 | 俳句
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泥鰌浮いて鯰も居るといふて沈む:永田耕
俳句は客観写生をと言う派が今は主流になっている。それでも中には自己表現の主観表記をされる人もいるらしい。泥鰌が浮いて来て鯰も居るぞと告げて沈んだそうだ。俳人殺すに刃物は要らぬ「それがどうした?」と言えば良い。ううむ、この人はこんな句風(工夫)で名を成した。たった一度の人生なのだから人目を気にせず自分が自分らしく生きてみたい。<呟きが風に流され雲の峰:やの字>:角川『俳句』(2020年7月号)所載。
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