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定年や少しあみだに冬帽子:山内美代子
長い間のサラリーマン生活が終わった。定年。何はともあれ自由な時間が手に入った。真冬の空の下へ帽子を目深に被ってのお出かけである。心のままに東西南北を流離う。心のままに時間を気にせずに歩く。開放感の裏側には一抹の淋しさもある。心底淋しい冬の旅もまた良いものと知る。帽子はあみだに被るべし。<肩書きも銭も無くして冬帽子:やの字>:山内美代子「藤が丘から」2016年12月25日所載。
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>
定年や少しあみだに冬帽子:山内美代子
長い間のサラリーマン生活が終わった。定年。何はともあれ自由な時間が手に入った。真冬の空の下へ帽子を目深に被ってのお出かけである。心のままに東西南北を流離う。心のままに時間を気にせずに歩く。開放感の裏側には一抹の淋しさもある。心底淋しい冬の旅もまた良いものと知る。帽子はあみだに被るべし。<肩書きも銭も無くして冬帽子:やの字>:山内美代子「藤が丘から」2016年12月25日所載。
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