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郷土史、登山、スキーなどを写真と共に書き綴っております

Kennyの歴史探索:観音の里(旧伊香郡)

2013-03-06 11:38:20 | 高月の観音:その背景

 湖北には沢山の観音像があります
=でもなんでなやろう?が一気に解消です= 
   Kennyの滋賀から情報発信 ♪
        
(この日記の掲載は3月15日~3月21日)

観音の里:旧伊香郡 (現 滋賀県長浜市の北部)
私、Kennyは長年 「なんで湖北には十一面観音像
がこんなに沢山あるんやろうか
と疑問に思っていま
した。なんせ私、地元の出で
すんで、聞かれたらどう
すんの!でしたんや。 当日は嬉しい講座でした。
         


         講演される北村圭弘講師(滋賀県文化財保護課)

滋賀県文化財保護課の研究員さんが
過日、滋賀県長浜市高月町で「近江歴史探訪」の講
座が開催されました。県文化財保護課の北村圭弘
研究員さんが講師としてお話くださいました。講演内
容は多岐に亘っていましたが、スペースの関係でここ
では私にとって念願のテーマ、この観音像に関する点
だけ取り上げて記録しておきたいと思います。

ところが当日のご講演
の私の聞きかじりではとても文
章にはできませんので、当日のレジュメと昨年開催の
特別展 湖北の観音の案内文(長浜市長浜城歴史博物館
発行)から
引用させて頂きます。(部分引用にKennyの加筆

            
            国宝 十一面観音(渡岸寺・高月町)
                 
   (写真:ウキペデアより引用)
   湖北の観音像 関連情報は ここを (上記特別展から)

(追記)この十一面観音は、泰澄 が刻んで修法をいとなんだ
と滋賀県教育委員会文化財保護課出版の「湖北の祈りとそ
かたちと」云う書物に記載があります。(泰澄は下段に)

             

仏教文化の伝来と観音像
約1300年前の仏教文化の伝来により「湖北地方は
観音菩薩像
が多く分布し今なおこの地に伝えられて
います。旧伊香郡地域の仏教文化財は奈良・平安
代にさかのぼるものが多く、十一面観音、聖観音、千
手観音、馬頭観音など多種の観音像が存在します。
この地域はかつて東にそびえる己高山(こだかみやま・
923m
)を中心として繁栄した仏教文化圏に属してい

ました。

   
    向源寺(渡岸寺観音堂)・滋賀県長浜市高月町

乙高山は修業の山
天台宗の法眼春全によって記された『己高山縁起
(鶏足寺蔵)によると「この山は近江国の鬼門にあたり、
いにしえより修行場であった。
またここに行基が訪
れて仏像を刻んで寺を建て、泰澄白山を開山:Kenny
の理解
が修行場とし、後に最澄が訪れ「“白山白翁”
と名乗る老人の勧めによって再興した」 とあります。


             当日の映像資料
  
(スクリーンに映された映像を撮影しました。以下同じ))
    
ここに観音像の存在理由が
つまり、近江国の鬼門として古代より霊山と崇めら
れてきた己高山は、交通の要所にもあたることから、
奈良時代には中央仏教と並んで北陸白山十一面
観音信仰の流入
があり、さらに平安期に至っては

比叡山天台勢力の影響を強く受け、これらの習合
文化圏として観音信仰を基調とする独自の仏教文
化を構築したことが窺われます。


           当日の映像資料

   (以下参考までに上述の案内文の続きを記載)
しかし平安時代以降、天台宗傘下として己高山を中心に栄
えた湖北の寺々は、室町期頃には弱体化し、かわって浄土・
曹洞・一向(浄土真)宗・時宗らのいわゆる新仏教が、自治
能力を高めていった農民勢力の台頭に併せて勢力を伸ばし
ていき、また己高山寺院は真言宗との結び付きを深めてい
ったようです。
各集落に伝わる観音をはじめとする仏たちは、
村全体の信仰の象徴(氏仏)として、江戸時代を経て、今の
住民に引き継がれてきました。

   
               己高山

            (同、引き続き)
村々にあった天台寺院の多くは次第に衰退して無住・廃寺
化し、そこに残された尊像たちは、宗派・宗旨の枠を越
えて、
村の守り本尊として民衆に守られていきました。中近
世にお
いては、神と仏は一体であり、氏神ならぬ「氏仏」とい
う考え
があったことによります。また戦国時代には、湖北は
幾度も
戦乱の舞台となりましたが、その度ごとに民衆は、仏
たちを
身を挺して守ってきたというエピソードも事欠きません。


ほっとしました
過去に誰かから「白山の僧の修業
の場が伊香郡
にあり 修業僧が仏像を彫って祀ったと聞いて
いま
すよ」と。

今回の講座でさらに詳細を学ぶことが出来ました。
ほっとしております。実は過去に私の兄にこの湖北
の観音様について受け売りをしていました。それも
ほんの聞きかじりです。兄は「そう云えば村のお宮
さんの中に白山神社という小さな祠がある」と。過日
帰省時にその祠を見てきました。

お断り:当日の講座で使用された映像資料、講座
      内容の私のブログで掲載は講師 北村先生
             のご了解を戴いております。

         *記載内容に私の聞き違い、誤解による間
      違いがあると思いますが どうか素人の日
      記とご容赦ください。


   今日もご覧くださいましてありがとうございました

コメント (6)
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