山本洋三ブログ
全米をフィールドに年間500店以上のレストランを視察する外食コンサルタント



「チックフィレ」は
発明家スピリット溢れる「チキンQSRチェーン」です。
Food Biz誌の19号で取り上げました。
過去ログはこちらから。

【チックフィレ・FCオーナー/ラス・ジョンソン氏】
Food Biz誌19号を手にニッコリ。お届けが遅れてゴメンなさい。


この後、「日本語は読めないけど・・・」と
不思議そうな顔で記事を眺めていたところ、
とつぜん自身の顔写真を発見。
「写りが良いのは、日本製カメラのお陰かな!?」と
大きな体に似合わぬ慎ましいコメント。
とても嬉しそうでした。

【同チェーン創業者が書いた本】
「ご参考に。」と、
執筆前にラスさんの奥様がくださいました。




【歴史に残る画期的プロモーション】


同社のプロモーション・キャラクターをつとめるのは
なんと「乳牛」です。

以下、Food Biz誌19号より記事の一部を抜粋します。

EAT MOR CHIKINのプロモート
フリースタンディングの出店増加にともない、
外食業界の歴史に残るであろう、
画期的プロモーション「Eat Mor Chikin」が
95年にスタートする。

・「チキン」を宣伝するキャラクターに、
 ライバルである「牛」を使った大胆な発想
・肉牛(黒・赤茶色の単色系が多い)を使わずに、
 愛らしさを優先して乳牛(白黒のぶち柄)を使った柔軟性
・「Eat Mor Chikin」のスペルを
 故意に間違えたコミュニケーション方法

当初、「牛は自分達の言語ではない英語のスペルを知らない」
というジョーク設定を理解しない教師や親から、
苦情が押し寄せたという。
しかし、学校訪問で、子供たちがぬいぐるみの牛に
嬉々として「正しいスペル」を教えるシーンが続出、
そのために親からの苦情は激減した。
'97年からは牛をキャラクター化したカレンダーを作成。
なんと、2004年には250万部を完売した。
'95年のプロモーション開始から'04年までの期間で、
チックフィレイ社の総売上は3倍以上に膨らんだのだ(表)。
外食産業のプロモーション活動としては、
まれに見る成功事例として
今なお業界内外から注目を浴びている。

【2006年カレンダー・表紙】


【2006年カレンダー・裏表紙】


2006年のカレンダーは何部売れたのでしょうか?




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