武弘・Takehiroの部屋

日一日の命

外国語と日本語と私

2024年09月26日 14時43分36秒 | 芸術・文化・教育
<2002年7月に書いた記事を、一部修正して復刻します。> 1) 日本人は外国語に弱いと言われる。それは特に、話し方(スピーキング)と聞き方(ヒアリング)においてと言われる。 私は自分の頭(センス)の悪さを棚に上げてそう述べているので、お許し願いたい。 例えば、英語については、中学1年から大学4年まで10年間も勉強したのに、一向に会話(カンバセーション)が上手にならない。日本人の中には勿論、英会 . . . 本文を読む
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<小説> 高齢期 ②(休止)

2024年09月26日 14時40分49秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
(4)ミッチー・サッチー騒動 そういう日々を送っているうちに、先輩の大森、山口が相次いで定年退職を迎えた。視聴者センターでは2人の送別会を手厚く行なったが、彼らがいなくなったので行雄が山崎室長に次ぐ“ナンバー2”の立場についたのである。彼は日報・月報作りを初めて担当したり、レスポンスはもちろんのこと、センターの勤務表を作ったりとけっこう忙しく充実した毎日を送っていった。こ . . . 本文を読む
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<小説> 高齢期 ①

2024年09月26日 14時39分02秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
〈懺悔、告白のような自伝的物語。ただし、以下は小説だからフィクション=虚構である〉 (1)視聴者センター それは6月末に起きた。行雄がFUJIテレビの外で同僚と昼食をとったあと職場に戻ると、栗橋総務担当部長が彼を呼び寄せた。「村上さん、いま石黒人事局長から連絡が入って、7月の異動で視聴者センターへ行って欲しいということです。これは内示ですから、正式には来週 発表になります。よろ . . . 本文を読む
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『神田川』に思う

2024年09月26日 14時36分39秒 | 映画・芸能・音楽
<『神田川』の作詞者・喜多條忠さん(74歳)が亡くなったので、8年前に書いた以下の文を復刻します。合掌。 2021年12月1日> 嫁さん(長男の妻)と話していたら、南こうせつが歌う『神田川』の話題になった。音楽に疎い私だが、この歌はもちろん知っている。『神田川』の話になると、大風呂敷を広げたくなるのでいつも皆に迷惑をかけるようだ(笑)。しかし、お許し願おう。この歌が登場したのは、ちょうど40年前 . . . 本文を読む
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摩周湖

2024年09月26日 14時31分08秒 | 自然
<2008年11月に行った北海道の摩周湖が忘れられないので、以下に写真と当時の記事を掲載します。> ☆ 先月後半、格安ツアーで北海道各地を周ってきたが、最も印象に残った所に摩周湖(ましゅうこ)がある。“霧の摩周湖”として有名だが、30数年前の真夏に訪れた時も湖全体に霧が立ち込めて全く見えなかった。夏は特に霧に覆われるというので、初冬の季節なら湖が見られるのではと淡い期待を . . . 本文を読む
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花火中継、大失敗

2024年09月26日 02時44分40秒 | フジテレビ関係
<2012年5月に書いた以下の記事をそのまま復刻します。> テレビ局時代に多くの失敗をしたが、中でも花火中継の失敗は忘れられない。もう40年近く昔のことだが、私がFテレビのローカルニュース担当デスクの時にそれは起きた。たしか東京の江戸川河川敷で花火大会があり、わが社の事業局や営業局などがそれに絡んでいたようだ。花火大会の数日前、社の関係者が集まり打ち合せを行なった。報道局から私が出席すると、ぜひ . . . 本文を読む
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太宰治 VS 三島由紀夫(未完)

2024年09月26日 02時43分23秒 | 芸術・文化・教育
<昭和の人気作家・太宰治と三島由紀夫について、思いつくままに自由に論じていきたいと思う。ただし、私は文芸評論家でもないし、両氏の著作を全て詳しく読んだわけでもない。したがって、素人の論評ということでお許し願いたい。2021年9月12日> 最近、2年前の映画『人間失格・太宰治と3人の女たち』をDVDで見た。この中でけっこう面白かったのが、若い作家の三島由紀夫(高良健吾役)が太宰(小栗旬役)を激しく . . . 本文を読む
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〈まとめ〉 歴史ロマン『落城』

2024年09月26日 02時40分32秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
過去の作品をまとめる必要が出てきたので、この場を借ります。ご了承ください。 https://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/62ab8c36dda5f411411e6975a83b4756 https://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/16b93d5c49aed18095bc698d3394c540 https://blog. . . . 本文を読む
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歴史ロマン『落城』(6・最終回)

2024年09月26日 02時39分38秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
寄せ手の連合軍はいよいよ総攻撃の準備を始めた。兵力も4000人近くにふくらみ、藤沢勢が兵糧攻めでますます追い詰められているのが分かる。豊島範泰は軍勢を3つの部隊に編制して万全を期したが、ちょうどそういう時、山口貞清が範泰に意見具申にやって来た。「父上、総攻撃を前に、わが方から軍使をつかわせ、敵に“全面降伏”を呼びかけたらいかがでしょうか。もう勝敗の目途はついています。藤沢勢 . . . 本文を読む
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歴史ロマン『落城』(5)

2024年09月26日 02時34分07秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
上杉氏憲は各領主から人質を取っていたものの、その頃から、関東の情勢は次第に氏憲方に不利な様相を呈してきた。一つには、将軍・義持が氏憲らを“逆賊”と決めつけ、これを討伐する態度をはっきりと表明したからである。日頃は優柔不断な義持だが、断固として戦う姿勢を示したことが大きな要因だろう。もう一つはこの戦乱から、公方の足利持氏と管領の上杉憲基が生き長らえたことである。前にも述べたよ . . . 本文を読む
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歴史ロマン『落城』(4)

2024年09月26日 02時32分59秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
ちょうどその頃、鎌倉公方方にも明るい知らせが入った。それは安否が不明だった足利持氏が、駿河国まで逃げ延びて今川範政(のりまさ)に保護されたというのだ。また、同じく逃亡していた関東管領の上杉憲基は、越後国にいる伯父の上杉房方(ふさかた)のもとへ落ち延びたという。これで京都の室町幕府は、公方と管領を助けるために、氏憲らの勢力を駆逐する方針を決めた。そして、関東を中心とした諸大名・諸豪族に呼びかけ、軍勢 . . . 本文を読む
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歴史ロマン『落城』(3)

2024年09月26日 02時32分12秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
(3) それからほぼ半年がたち、時は応永23年(西暦1416年)の初夏の頃になった。(ちなみに山口貞清は31歳、尾高武弘は29歳になっていた) 山口領内はこれといった出来事もなく、農民を始め庶民は平穏な生活を送っている。関東の情勢探索の旅を終えた武弘は、久しぶりに領内の様子を見て回ることにした。付き人の佐吉を従えてだが、そろそろ“田植え”の時期に入るので農民は忙しそうにし . . . 本文を読む
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歴史ロマン『落城』(2)

2024年09月26日 02時31分05秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
(2) それから5年の月日がたち、応永22年(西暦1415年)を迎えた。武弘と小巻の間にはすでに一子・太郎丸が生まれ、小巻はちょうど第二子を身ごもっていた。尾高家とその一族にはこれといった問題もなく、平穏な日々が過ぎていった。問題があるとすれば、武弘は最近やや肥満気味になったのを気にして、このところ佐吉とともに武術の鍛錬に精を出している程度だ。一方、藤沢忠則に嫁いだ小百合はけっこう気苦労が絶えな . . . 本文を読む
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歴史ロマン『落城』(1)

2024年09月26日 02時29分36秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
<空想、夢想、幻想の歴史ロマン> 『主な登場人物』 <山口家関係>山口貞清(山口城主) 牧の方(貞清の妻・豊島範泰の娘) 山口武貞(貞清の父) 薫(貞清の母) 和田信春(家臣) 稲村幸正(家臣) 幸若丸と桔梗(貞清の子供) <尾高家関係>尾高武弘(主人公・山口貞清の家臣) 小巻(武弘の妻・筒井泰宗の娘) 尾高武則(武弘の父) 栞(武弘の母) 佐吉(武弘の家来) 太郎丸と鈴(武弘の子供) & . . . 本文を読む
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9人の乙女、自決の跡(サハリン・樺太)

2024年09月25日 13時29分13秒 | 旅行
<2012年8月29日に書いた記事を原文のまま復刻します。> サハリン・樺太へ旅行したのは(2012年8月)、第2次大戦の終戦時に、集団自決した9人の乙女を弔うことが最大の目的だった。つまり、慰霊の旅である。 1945年8月、旧ソ連は日本との中立条約を一方的に破棄し、樺太などに侵攻してきた。そして、日本人は至る所で殺された。樺太南部の西海岸に真岡(まおか)という町があったが、今はロシア領・サハリ . . . 本文を読む
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