「プロセス&ディテール」シリーズ、Part57
ディテールのスケールを100円玉と比較するシリーズ、第57弾!
「素彩画」[レンガ絵の具で煉瓦造建築をを描く]です。
名張自宅から車で一時間弱、伊賀川と名張川が合流し木津川になってからの初めての橋、「大河原大橋」の対岸に「大河原発電所」があります。
大正時代の煉瓦(レンガ)造として建築学的にも珍重されています。
建設は大正8年12月。
また、発電所本館は、社団法人「日本建築学会」によって、全国の建物約二千棟の中に選ばれております。
実は、ビックリするサプライズがありました。
2012年、銀座伊東屋での個展時のDMの中の幾つか載せていた作品の一つなのですが。
お客様の中で「この発電所の建設に、うちのおじいさんが携わっていました」と、その方と、子供さん夫婦、そのまた子供さんの三代で見に来て下さりました。
そして、その時の貴重で大事な写真も持ってきて下さって「この人がおじいさんです」と仰り見せて頂きました、そして許可をもらって撮影を。
これには、とても感動致しました!
最後の画像がその当時の写真を撮影したものです。
この作品の製作工程動画を現在ストーリーズで流しております!
「素彩画」とは、描画の対象そのものを素材として抽出した絵の具を作り、それを使って描画対象そのものの彩りを、キャンバスに再構築する。つまり「素材で描く彩画」→「素材彩画」→「素彩画」と命名しました。