昨年、時間をみて遊んでいた事です
form・Z V6.5(一年ほど前)からアンビエントオクルージョン(AO)
&ファイナルギャザリング(FG)機能が搭載されました。
今使っているのがV5.0.4なのでもうかなりバージョンアップしていません。
実際うちが使う程度では今ので何の支障もないのですが(笑)。
モデリング機能では定評高いform・Zですが、レンダリングに関しては
どうも?と言う声をよく聞きます。
既にGIテストをされている記事も拝見しましたが、やっぱりどうも?
と言う感が強いみたい!
Photoshopでのレタッチ作業がすこしでも楽になればいいのだが、と
思い私もちょっとGIテストではなくGI遊びをやってみました。
私が3Dを語る?なんて自分でもおかしいのですが、せっかく試した
ので覚え書きと言う事で書き留めておきます!
こんな次元の低い話をと笑ってやって下さい(笑)。
モデリングは私の担当ではありません(と言うか殆どできません)、
私の担当はアングル出し以降&色や質感設定など、と言う事は
レンダリングに関しては自身でも覚えていかなくてはいけない分野
なので仕方なく?
バージョンアップ、するかしないかわからない為、とりあえず
V6.5.6DEMO版をダウンロードしました。
DEMO版なので保存ができない為、レンダリング画像はコピペです!
まず
アンビエントオクルージョン(以下AO)とは
環境光(アンビエントライト)による陰影を疑似的に作成するもの
らしい。
早い話、入り隅に陰影がつきます。
そして
ファイナルギャザリング(以下FG)は
オブジェクト間の相互反射を表現することができるみたい。
これを使うと反射するので全体的に明るくなります。
複雑な設定があるのかと思っていましたが、えっこれだけ?
と言うくらい少なかった。
------------------------------------------------------------------------
↓で、まずデフォルトのままでスイッチをオンするだけでやって
みました。
設定が「部屋」となっているので室内パース設定ですが、時間を
みる為のものなのでそのままでレンダリグをかけてみました。
仕事の時はいつもレイトレではなくZバッファ+スパーサンプリング
でレンダリグをかけております。
大きさはだいたい5953×4209pixel(A3の大きさで360の解像度)です。
うちレベルだとスーパーサンプリングをかけても5分~30分程度で
しょうか。
今回はレイトレやスーパーサンプリングだと時間がかかる為、
Zバッファのみでやってみます!
Zバッファのみだと1分30秒が、AO+FGだと34分30秒もかかりました。
「部屋」(デフォルト)の設定になっているので入り隅の影の距離が
短いですね!
--------------------------------------------------------------------------
↓そこで実際にAO+FGの設定をいろいろかえて試してみました。
(時間がかかるので上部のみレンダリング)
この画像では見づらいのですが、設定項目が後でわかるように
デフォルト値からの変更部分に印をつけております!
いろいろやってみてなんとなくわかった事、
AOの入り隅の陰影は太陽光(平行光)の設定には全く関係がないと
言う事!AOは環境光による陰影を疑似的に作成するのだから当然?
なのでしょうか。
つまり、太陽光が上から当たろうが下から当たろうが同じように
入り隅に陰影がついています。
床&壁の入り隅と軒裏&壁の入り隅につく陰影が同じと言うのも
変な感じ、やっぱり光が当たるところの入り隅の陰影が濃いと
不自然だし汚れているようにも見えます(笑)。
--------------------------------------------------------------------------
↓と言う事で今度は見えている入り隅側が影になるように太陽光を
逆にしてみました。(下図の方です)
見えている入り隅は全て影になるのでこちらならかなり自然に
見えます。
平行光を当てる向きは、通常方位や建物形状によって決めています。
私の場合、実際の仕事での比率は
上図(95%): 下図(5%)くらいの割合でしょうか。
(一点透視の場合はその両方がでてくるのですが)
では下図のように逆から平行光を当てた実際の物件でもテスト
してみましょう!
--------------------------------------------------------------------------
↓実際に描いた(逆から平行光を当てた物件)2点からです。
実際レタッチして使ったものと比較してみましょう!
①が通常のZバッファのままです。
影になっている部分と影が落ちた部分が一緒になって区別が
つきません。
②AOとFGにチェックをいれるだけでこのようになります。
影部分の表情ががらりと変わってきます。
そして、各々一番下の画像が実際のパースのもので、二次元で
PHotoshopによるレタッチです。
AO+FG、影がほしくない入り隅にも陰影がついたりもしていますが、
スイッチオンだけでこの程度まで出来ればその後のレタッチ作業も
かなり楽になるかも?
乗算でのせてあげるやりかたにすれば、後で濃さの調整も簡単で
また邪魔な陰影はマスクでうすくしてやればいいし、陰影の弱い
ところは別レイヤでさらに乗算でのせてあげればいい!
--------------------------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------------------------
現時点で思った事!
いつも多くやっている平行光の向きの物件だと、やっぱり
手作業でレタッチを入れたほうが私の場合はあっている!
が、逆から平行光をあてる物件だとGIを使ったほうが後の
レタッチ時間が相当楽になるので使ってもいいかなとも思う!!
まぁ、これもレンダリングの待ち時間との兼ね合いでしょうか(笑)。
何れにしてもまだ当分の間はPhotoshopでレタッチしまくりの
パースが続きます!
--------------------------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------------------------
おまけ
今回よくわからなかった事?
隔て板の上部が明るく反射したようになっている。
FGの反射が関係しているのかと思い、AOのみでレンダリングを
かけてみたがやっぱり同じようになってます!
何ででしょう??
--------------------------------------------------------------------------
以上、覚え書きでした(笑)
CGネタが続いてますので、そろそろ手描きネタもアップ予定~!
form・Z V6.5(一年ほど前)からアンビエントオクルージョン(AO)
&ファイナルギャザリング(FG)機能が搭載されました。
今使っているのがV5.0.4なのでもうかなりバージョンアップしていません。
実際うちが使う程度では今ので何の支障もないのですが(笑)。
モデリング機能では定評高いform・Zですが、レンダリングに関しては
どうも?と言う声をよく聞きます。
既にGIテストをされている記事も拝見しましたが、やっぱりどうも?
と言う感が強いみたい!
Photoshopでのレタッチ作業がすこしでも楽になればいいのだが、と
思い私もちょっとGIテストではなくGI遊びをやってみました。
私が3Dを語る?なんて自分でもおかしいのですが、せっかく試した
ので覚え書きと言う事で書き留めておきます!
こんな次元の低い話をと笑ってやって下さい(笑)。
モデリングは私の担当ではありません(と言うか殆どできません)、
私の担当はアングル出し以降&色や質感設定など、と言う事は
レンダリングに関しては自身でも覚えていかなくてはいけない分野
なので仕方なく?
バージョンアップ、するかしないかわからない為、とりあえず
V6.5.6DEMO版をダウンロードしました。
DEMO版なので保存ができない為、レンダリング画像はコピペです!
まず
アンビエントオクルージョン(以下AO)とは
環境光(アンビエントライト)による陰影を疑似的に作成するもの
らしい。
早い話、入り隅に陰影がつきます。
そして
ファイナルギャザリング(以下FG)は
オブジェクト間の相互反射を表現することができるみたい。
これを使うと反射するので全体的に明るくなります。
複雑な設定があるのかと思っていましたが、えっこれだけ?
と言うくらい少なかった。
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↓で、まずデフォルトのままでスイッチをオンするだけでやって
みました。
設定が「部屋」となっているので室内パース設定ですが、時間を
みる為のものなのでそのままでレンダリグをかけてみました。
仕事の時はいつもレイトレではなくZバッファ+スパーサンプリング
でレンダリグをかけております。
大きさはだいたい5953×4209pixel(A3の大きさで360の解像度)です。
うちレベルだとスーパーサンプリングをかけても5分~30分程度で
しょうか。
今回はレイトレやスーパーサンプリングだと時間がかかる為、
Zバッファのみでやってみます!
Zバッファのみだと1分30秒が、AO+FGだと34分30秒もかかりました。
「部屋」(デフォルト)の設定になっているので入り隅の影の距離が
短いですね!
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↓そこで実際にAO+FGの設定をいろいろかえて試してみました。
(時間がかかるので上部のみレンダリング)
この画像では見づらいのですが、設定項目が後でわかるように
デフォルト値からの変更部分に印をつけております!
いろいろやってみてなんとなくわかった事、
AOの入り隅の陰影は太陽光(平行光)の設定には全く関係がないと
言う事!AOは環境光による陰影を疑似的に作成するのだから当然?
なのでしょうか。
つまり、太陽光が上から当たろうが下から当たろうが同じように
入り隅に陰影がついています。
床&壁の入り隅と軒裏&壁の入り隅につく陰影が同じと言うのも
変な感じ、やっぱり光が当たるところの入り隅の陰影が濃いと
不自然だし汚れているようにも見えます(笑)。
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↓と言う事で今度は見えている入り隅側が影になるように太陽光を
逆にしてみました。(下図の方です)
見えている入り隅は全て影になるのでこちらならかなり自然に
見えます。
平行光を当てる向きは、通常方位や建物形状によって決めています。
私の場合、実際の仕事での比率は
上図(95%): 下図(5%)くらいの割合でしょうか。
(一点透視の場合はその両方がでてくるのですが)
では下図のように逆から平行光を当てた実際の物件でもテスト
してみましょう!
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↓実際に描いた(逆から平行光を当てた物件)2点からです。
実際レタッチして使ったものと比較してみましょう!
①が通常のZバッファのままです。
影になっている部分と影が落ちた部分が一緒になって区別が
つきません。
②AOとFGにチェックをいれるだけでこのようになります。
影部分の表情ががらりと変わってきます。
そして、各々一番下の画像が実際のパースのもので、二次元で
PHotoshopによるレタッチです。
AO+FG、影がほしくない入り隅にも陰影がついたりもしていますが、
スイッチオンだけでこの程度まで出来ればその後のレタッチ作業も
かなり楽になるかも?
乗算でのせてあげるやりかたにすれば、後で濃さの調整も簡単で
また邪魔な陰影はマスクでうすくしてやればいいし、陰影の弱い
ところは別レイヤでさらに乗算でのせてあげればいい!
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現時点で思った事!
いつも多くやっている平行光の向きの物件だと、やっぱり
手作業でレタッチを入れたほうが私の場合はあっている!
が、逆から平行光をあてる物件だとGIを使ったほうが後の
レタッチ時間が相当楽になるので使ってもいいかなとも思う!!
まぁ、これもレンダリングの待ち時間との兼ね合いでしょうか(笑)。
何れにしてもまだ当分の間はPhotoshopでレタッチしまくりの
パースが続きます!
--------------------------------------------------------------------------
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おまけ
今回よくわからなかった事?
隔て板の上部が明るく反射したようになっている。
FGの反射が関係しているのかと思い、AOのみでレンダリングを
かけてみたがやっぱり同じようになってます!
何ででしょう??
--------------------------------------------------------------------------
以上、覚え書きでした(笑)
CGネタが続いてますので、そろそろ手描きネタもアップ予定~!
私にとって、CGはAutodesk社のvizで挫折しているので、その時は光の漏れとか、訳の分からんバグに悩まされ大変でした。
しかし、AutoCADに簡易なレンダリングが搭載され、よー分からんままにスイッチポンで私でもレンダリング画像ができ、しかもブログに書いたように太陽光で遊べます。
アホでもできるAutoCADのレンダリング、私は好きです。
しかし、watanabeさんの研究熱心さに感服してしまうと同時に、AutoCADの安直なレンダリングの裏返しで、とにかく自分のこだわりの絵ができない限りform・ZのGIに納得せず、しばらくwatanabeさんにとって、form・ZのGIはPhotoshopでのレタッチ作業が省けないのだろうとも感じました。
なによりも時間対費用効果でしょうが、まあパースは多少の遊びもないと面白くないでしょう。
ちょっと気になったのですが、form・Zのレンダリングした場合の背景はどうなってしまうんですか?
AutoCADの場合、ブログで紹介しているように、時刻によって、夕焼け(中途半端ですが。。。)とか演出してくれます。
あと、同じデータでAutoCADにおいてレンダリングしたらどうなるか見てみたい。
でも、多くのCADはベクトル図形は読めても、テクスチャーは破壊されますよね。
とまあ、あれこれ考えてみたくなるレポートでした。
私はform・Zの事もあまりわからないくらいなので、他のソフトの事は全くしらないんですよ(笑)。
でもAutoCADのレンダリングは素直にそーとー綺麗だと思います、さすがVIZやMAXと同じ流れを汲むレンダリングだと感じます!form・Zもスイッチ一発でこのくらい出来ればその後のレタッチもずいぶん助かるのですけれどねぇ!!
だから皆さんform・Z使いの方は他のレンダリングソフトをかませたり、Photoshopが手放せないんですよ
ね。
でも正直、スイッチオンで皆さん同じ絵になってしまうのも困ってしまうのですが(笑)
しかし設計を進めながら、パースのプレゼンも出来てしまうAutoCADいいですね!
本を出版された時、本屋で立ち読みはさせていただきました~(あとがき?みたいなところで笑いましたが)(^^♪
担当者がそのまま後書きにしようと提案され、あのような軽い文章になっていたんですよ。
本編はかなり生真面目ガチガチに書いていますが、あの後書きだけは、通常書いているブログのようなノリになっていたハズです。
実は、当初、大阪弁でAutoCAD解説本を書こうかと思っていたんですが、さすがに断念しました。(笑)
編集担当者の方も、ノリのいい方で
よかったですねぇ