映画とライフデザイン

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映画「最低」 森口綾乃&佐々木心音

2017-12-10 18:41:56 | 映画(日本 2013年以降主演女性)
映画「最低」を映画館で観てきました。


予想以上にいい映画であった。終盤にかけては涙があふれて仕方ない。
ナイスバディ佐々木心音の映画はいつも観ている。今回もナイスバディを拝みに観にいったわけだったわけだが、全く想像を超える作品だった。AV女優になろうとする人、その親、夫、そしてAV女優の娘の物語をそれぞれ平行線で見せていく。原作はAV女優紗倉まな によるもので、「64−ロクヨン−」の瀬々敬久監督がメガホンをとる。


佐々木心音の絡みシーンは予想通りだったが、普通の奥様役である森口彩乃の演じるAVシーンが見ごたえある。それだけが見物かと思っていたら、最後に向けての展開がなかなかいい。ここまで涙腺を刺激されるとは本当に予想外、最近で一番泣けた。

橋口美穂(森口彩乃)、34歳。何不自由なく暮らしているものの、どこか満たされない日々。夫の健太(忍成修吾)は何事にも無関心で、子供が欲しいと提案しても忙しい仕事を理由に断られる。最近は病に伏した父を姉の美沙(江口のりこ)と交代で見舞うため、家と病院を往復する毎日。このままずっと同じような生活が続くのだろうか……。そんな空虚な思いを埋めるため、美穂が決心したのはAVに出ること。


彩乃(佐々木心音)、25歳。専門学校に通うため、そりが合わない家族から逃げるように上京してきたが、軽い気持ちでAVに出演。その後人気女優となり、多忙な毎日を送る。この仕事に後ろめたさはない。日比野(森岡龍)という頼りなさげな男とバーで意気投合した彩乃は、そのまま一緒に朝を迎えるが、彼女の仕事を知った母親の泉美(渡辺真起子)が突然現れ、穏やかな幸福感が一気に吹き飛ぶ。AVの仕事をやめるよう説得する母を置き去りにし仕事へと向かう彩乃だったが。。。


本間あやこ(山田愛奈)、17歳。小さな喫茶店を営む祖母の知恵(根岸季衣)、東京から出戻った母の孝子(高岡早紀)と3人で、寂れた海辺の町で暮らす。

人と接するのが苦手で、クラスメイトとも打ち解けることができない。自分の部屋でキャンパスに向かって絵を描いているときだけが唯一心休まる時間。しかしある日登校すると、あやこの母親が元AV女優だという噂が広がっていたのだ。自由奔放な生活を送る孝子は田舎町では目立つ存在。あやこはそんな母親との距離感をいまだに掴めずにいたが。。(作品情報より)

見始めてからしばらく、いろんな女性が次から次にでてくる場面が映る。でも、解説もないので訳が分からない。暗闇の部屋に入り込んだ時に目が慣れないのと同じ状態だ。そうしていくうちに佐々木心音がAV女優役ででてくる。相変わらずのナイスバディだ。そのころには少しづつストーリーの外枠がわかってくる。

自分も35歳だから子供が欲しいと夫に告げるシーンで森口綾乃が出てくる。夫はうんと言わない。落胆した彼女が気が付くと、AVをやりたいと、AVプロデューサーに会いに行くシーンが映る。そこで脱ぎ小ぶりな乳房を見せる。今まで、見たことがない女優だ。なかなかいい女だ。結果的にAVに出ていくのであるが、このあたりの展開はいかにも日活ポルノのようだ。でも脚本の質は高い。

いろんな事象と組み合わせながら、ストーリーを進める。でもこうくるか?!という場面も目立つ。うーん違うよと思ってしまうことも多い。でも、目が離せない。

それでも最後に向けての熱い交情シーンには感動した。2人並んだ姿は美しい映像だ。ネタバレになるので言えないが、こうくるとは思わなかった。くっつかないと思われたオムニバス物が見事に融合するといった感じである。自分自身の何年か先を予言してしまうようで、胸がジーンとした。

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