大会4日目、ベスト8が決定する。
最初に勝ち名乗りを上げた高校は・・・
「よっしゃー、ベスト8だーー!」
「これくらいで喜んでもらったら困るぜ、翼。」
と諸星。
「荻野さん、お疲れ様でした。
PGとしていわせていただくと、荻野さんの攻守を問わない安定感が、チームを支えていると思っています。
あと3試合頑張りましょう!!」
「ありがとな。それにしても、相変わらず織田は褒め上手だな。」
荻野は笑いながら、織田の頭を掴んだ。
続いて・・・。
「3回戦も問題なし!!」
「いつまで沢北はベンチなんだ!!」
「2試合連続の100点ゲーム!!」
「IHのような波乱はなしだワン。」
「敏も美紀男もいいぞ。その調子だ。」
『コク。』
「ごむぇん。おにいちゃん。」
「謝るな!!!」
「ごむぇ・・・。」
「本当に、俺の出番はなさそうだ・・・。」
沢北は、少し寂しそうであった。
『カリカリカリ・・・。』
「大栄は、陵南が目指すチームや。一瞬たりとも見逃したらあかん!全て要チェックやーー!!」
「2試合連続、40点以下に抑えましたね。」
「予想通り、ディフェンスは鉄壁ね。
そして、誰からでも得点の取れるバランスオフェンス。海南は勝てるのかしら。」
「ふー。先に勝たせてもらったでー、牧。必ず勝ち上がって来いよ。」
博多商大附属もあっさりと勝ち上がり、第4試合までは、評価通りの勝ち上がりとなっていた。
だが。
「・・・。」
(ノーマークだったが、強い・・・。何より、勢いがある・・・。)
御子柴は、呆然とスコアボードを眺めていた。
常誠 73
延北 81
下馬評を覆す宮崎の新鋭が強豪常誠を降した。
「公平のスピードに敵うやつなんていないさ。」
「香よりも高く飛べるやつもいるわけない。」
「さぁ、いよいよ山王だ。河田も弟もまとめて俺が片付けてやる!!」
常誠高校キャプテン御子柴武彦が引退。
全国制覇の夢は、大学へと持ち越されることになった。
そして、山王工業と延北商業の対戦が決まった。
「これで、100点目だーーー!!」
『ドガッ!』
「市原さんらしいですね。100点目をダンクで決めるとは。」
「けっ、派手好きなだけよ。だが、華がない!」
「俺みたいに!!」
諸星と今村の声が揃う。
「かぶるな!バカサ!!」
「大さんこそ!!」
「ふー。」
織田は諦めの表情で2人を見ていた。
「出たーー!!小関のミラクルパス!!」
「どうしたら、あんなパスできるんだ!!」
「瀧川のやつ、この試合だけで3本のアリウープを決めてるぜ。」
「林が堀のスコアラーを完璧に抑えている・・・。
あいつのディフェンスは、山王の一之倉並じゃねぇのか!」
ディフェンスの名手SG林が相手のエースをきっちり抑え、
小関が瀧川にアシストするというシンプルなバスケで、京都府代表洛安が全国の常連校福井県代表の堀に圧勝した。
だが、いまだラン&ガンオフェンスは封印している。
一番の不気味さを誇っていた。
3回戦、最後の試合は、海南大附属対東京都代表秋月。
隣で試合をしている洛安を除くベスト8進出チーム6校が、海南の試合を見るために観客席に座った。
全国の常連校が多くを占めていたため、各選手は顔見知りでもあった。
中には、全日本ジュニアでともに汗を流したものたちもいた。
「ひしぶりだワン。」
「元気だったか。」
挨拶を交わす選手たち。
だが、すぐに会話は海南の試合のこととなる。
「大波乱があるとすれば、この組み合わせか。」
「2回戦では、牧も大和もトリプルダブルを記録している。
実力は互角、あとはリーダーシップと精神力。」
「神がいる分、海南が一歩抜けている。」
「いや、品川の成長は脅威だ。高砂がどこまで抑えられるかが鍵になってくる。」
その頃、記者席の彦一は・・・。
「ぬあ!あないなところに!!なんてことやーー!!」
準々決勝に進出する6チームを観客席で見つけ騒いでいた。
続く。
最初に勝ち名乗りを上げた高校は・・・
「よっしゃー、ベスト8だーー!」
「これくらいで喜んでもらったら困るぜ、翼。」
と諸星。
「荻野さん、お疲れ様でした。
PGとしていわせていただくと、荻野さんの攻守を問わない安定感が、チームを支えていると思っています。
あと3試合頑張りましょう!!」
「ありがとな。それにしても、相変わらず織田は褒め上手だな。」
荻野は笑いながら、織田の頭を掴んだ。
続いて・・・。
「3回戦も問題なし!!」
「いつまで沢北はベンチなんだ!!」
「2試合連続の100点ゲーム!!」
「IHのような波乱はなしだワン。」
「敏も美紀男もいいぞ。その調子だ。」
『コク。』
「ごむぇん。おにいちゃん。」
「謝るな!!!」
「ごむぇ・・・。」
「本当に、俺の出番はなさそうだ・・・。」
沢北は、少し寂しそうであった。
『カリカリカリ・・・。』
「大栄は、陵南が目指すチームや。一瞬たりとも見逃したらあかん!全て要チェックやーー!!」
「2試合連続、40点以下に抑えましたね。」
「予想通り、ディフェンスは鉄壁ね。
そして、誰からでも得点の取れるバランスオフェンス。海南は勝てるのかしら。」
「ふー。先に勝たせてもらったでー、牧。必ず勝ち上がって来いよ。」
博多商大附属もあっさりと勝ち上がり、第4試合までは、評価通りの勝ち上がりとなっていた。
だが。
「・・・。」
(ノーマークだったが、強い・・・。何より、勢いがある・・・。)
御子柴は、呆然とスコアボードを眺めていた。
常誠 73
延北 81
下馬評を覆す宮崎の新鋭が強豪常誠を降した。
「公平のスピードに敵うやつなんていないさ。」
「香よりも高く飛べるやつもいるわけない。」
「さぁ、いよいよ山王だ。河田も弟もまとめて俺が片付けてやる!!」
常誠高校キャプテン御子柴武彦が引退。
全国制覇の夢は、大学へと持ち越されることになった。
そして、山王工業と延北商業の対戦が決まった。
「これで、100点目だーーー!!」
『ドガッ!』
「市原さんらしいですね。100点目をダンクで決めるとは。」
「けっ、派手好きなだけよ。だが、華がない!」
「俺みたいに!!」
諸星と今村の声が揃う。
「かぶるな!バカサ!!」
「大さんこそ!!」
「ふー。」
織田は諦めの表情で2人を見ていた。
「出たーー!!小関のミラクルパス!!」
「どうしたら、あんなパスできるんだ!!」
「瀧川のやつ、この試合だけで3本のアリウープを決めてるぜ。」
「林が堀のスコアラーを完璧に抑えている・・・。
あいつのディフェンスは、山王の一之倉並じゃねぇのか!」
ディフェンスの名手SG林が相手のエースをきっちり抑え、
小関が瀧川にアシストするというシンプルなバスケで、京都府代表洛安が全国の常連校福井県代表の堀に圧勝した。
だが、いまだラン&ガンオフェンスは封印している。
一番の不気味さを誇っていた。
3回戦、最後の試合は、海南大附属対東京都代表秋月。
隣で試合をしている洛安を除くベスト8進出チーム6校が、海南の試合を見るために観客席に座った。
全国の常連校が多くを占めていたため、各選手は顔見知りでもあった。
中には、全日本ジュニアでともに汗を流したものたちもいた。
「ひしぶりだワン。」
「元気だったか。」
挨拶を交わす選手たち。
だが、すぐに会話は海南の試合のこととなる。
「大波乱があるとすれば、この組み合わせか。」
「2回戦では、牧も大和もトリプルダブルを記録している。
実力は互角、あとはリーダーシップと精神力。」
「神がいる分、海南が一歩抜けている。」
「いや、品川の成長は脅威だ。高砂がどこまで抑えられるかが鍵になってくる。」
その頃、記者席の彦一は・・・。
「ぬあ!あないなところに!!なんてことやーー!!」
準々決勝に進出する6チームを観客席で見つけ騒いでいた。
続く。