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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#117 【最後の椅子】

2009-05-18 | #05 海南 選抜編
「海南だーーー!!」

「大栄学園のおでましだーー!!」

「牧ーー!!」

「土屋ーー!!」



本日、最後の試合とあっても、観客の盛り上がりは、一向に静まらない。




「勝ったほうが、うちとやる。」

「自分のマークマンをしっかり見るワン。」

「はい。」




「同じ釜の飯対決ですね。」

「大さんは、どっちの応援?」

「どっちも関係ねぇよ。」

「意地張っちゃって。」

(牧、絶対に勝ち上がって来いよ!!)




「いよいよだな。赤木。海南は勝てるかな?」

「海南は負けん。神奈川の想いがあるからな。」

「あぁ。牧もいるしな。最後の椅子は、海南だ。」




『カチカチカチ・・・。』

「いよいよ、海南の登場やでーー!!なんか、わいまで緊張してきてもうた!!
トットイレ行って来る!!」

「のわー!彦一くーん!!そんなことしたら・・・。」

中村はそーっと弥生の顔色を伺う。


「なに考えてんのよ!!彦一はーー!!」

「やっやっぱり・・・。」

(彦一君、早く戻ってきてよ・・・。)




大栄ベンチ。

「相手は、海南や。一筋縄ではいかへん。
ハナから、自分らのペースをしっかり掴んで試合を有利に進めるで。」

「おう。いつものバスケやな。」

「大栄の強さ、見せたろ!」

「おう!!」




海南ベンチ。

高頭が、最後の指示を出す。

「作戦は昨夜のとおりだ。高砂、武藤。相手は、お前らよりもデカい。
だが、今までもそうであった。全国一の技巧派インサイドを見せてやれ。」

「はい。」


「清田。わかっていると思うが・・・。」

「はい。わかってますよ。俺が土屋を止めれば勝てる。でしょ、監督?」

「そうだ。しっかりな。」


『ポン。』

高頭は、持っている扇子で清田の尻を叩いた。


「清田がディフェンスなら、オフェンスの起点はお前だ。」

「えぇ。博多の牧瀬さんの3P見せられたら、俺も大人しくしていられないですよ。」

「そして、牧・・・。頼んだぞ!」

「任せておいてください!!よし、みんな行くぞ!!」

「おう!!!!」




センターラインへと歩む両校のスターティングファイブ。


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【大栄】青

PG…#10 桜井 丈 174cm/2年
SG…#6 小池 哲也 180cm/3年
SF…#4 土屋 淳 191cm/3年
PF…#7 青島 慶二 194cm/2年
 C…#5 赤井 秀樹 196cm/3年


【海南】白

PG…#4 牧 紳一 184cm/3年
SG…#10 清田 信長 179cm/1年
SF…#6 神 宗一郎 189cm/2年
PF…#9 武藤 正 184cm/3年
 C…#5 高砂 一馬 191cm/3年

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「海南は、マンツーですよね?きっと。」

「ええ。そうだと思うわ。でも、やっぱりインサイドが厳しいわね。」

(海南、頑張れ。)

心中で海南に声援を送る中村であった。




「始めます!!」



主審が声をあげるとともに、海南選手がマークマンをチェックする。



「土屋!!」

清田が威勢よく、土屋を指差す。

「おっ。わいの相手は清田か。」


「#10、チェック。」

と牧。

「#6、行きます。」

神も続ける。

「ジャンパー。」

「#7。」

高砂、武藤も声をあげた。



センターサークルに、高砂と赤井が足をいれる。



「みんな、いくで。」

「おう!」

最後に土屋が一喝をいれた。



『シュ!』


主審の手から、ボールが放たれる。


『トン!』


身長で勝る赤井が、後ろの小池に落とす。

すかさずPG桜井に、ボールを回した。




「高校の2大PGの一角、牧に挑戦を挑む2年生PG桜井か・・・。
どうだ、桜井は勝てそうか?1年からのライバルとしてのお前の意見は?」

「桜井じゃ無理でしょうね。牧さん、深津さんに勝てる2年生PGは、俺だけですよ。」

観客席の愛和PG織田が自信満々に答えた。



現在、3年生2大PGは、牧と深津。

そして、2年生2大PGは、愛和の織田と大栄の桜井とされていた。




(牧さん!まずは、貴方を超えさせてもらうで!)


『キュ!』


『ダムダム・・・。』


桜井は、バックロールから、牧を抜きにかかる。


(抜かせん!)

牧は進路方向を防ぎにかかるが、すかさずレッグスルーから方向転換に、一瞬の隙を見せる。




「#10が抜いた!!」

「牧を抜きやがったーー!!」




「速いワン。」

「また、速くなったな。」

「深津さんの苦手なタイプがまた一人~♪」

「沢北、うるさいワン!」

「うっ、すいません・・・。」




「小池さん!」

桜井からのパスを小池がクイックリリースでシュートを放つ。


『シュポ!』


先制点は、大栄があげた。


「桜井、牧相手だからとゆうて、熱くなったらあかんで。」

「はい。」

「じっくり攻める。それが、大栄のバスケや。」

「えぇ。わかってはります。」



(いいPGだな。土屋が転向するのもわかるぜ。)

スロースターター牧に早くも火が付きかけていた。



大栄 2
海南 0






続く。


2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
朝からドキドキです (ちな)
2009-05-18 08:14:30
土曜日もお仕事なんですね。お疲れ様です。
いよいよ、始まりましたね。朝からブログにくぎ付けです。ほんと、話が上手ですね。
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お疲れ様です (うまだんく)
2009-05-18 16:58:03
ちなさん

褒めていただき、ありがとうございます。
いよいよ、準決勝開始です。
さぁ、どちらが勝つでしょうか!
乞うご期待です!!
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