湘北 19
陵南 17
「流川!」
湘北のオフェンス。
安田、宮城、三井とつないだパスは、右45°の流川へ。
『バチィーーン!!』
流川は、そのままボールをトップの宮城へはじき返した。
そして、自身はゴール下へ。
『ガシィ!』
三井が死角から、仙道にスクリーン。
「んっ!?」
(同じ!?)
福田は、角田にスクリーンされて、動けない。
「流川!」
「うすっ。」
『キュ!』
『ダムッ!!』
『ドガァ!!!!!』
宮城からの鋭いバウンドパスを受けた流川は、ワンドリでゴール下を通過し、そのままクールにバックダンクを決めた。
「流川くーん!!」
晴子が叫んだ。目がハートになっている。
「ル・カ・ワ!!ル・カ・ワ!!・ル・カ・ワ!!」
親衛隊が活気に満ちた。
「湘北が陵南と同じプレーで返したぞ!」
「国体トリオが、やり返した!」
「流川もすげーーーー!!!」
「今のは、角田君のファインプレーね。」
弥生が続けた。
「彼が福田君をしっかり、押さえ込んだからこそ、あそこで流川君がフリーになれた。
自分の役割をしっかりわかっているわ。」
「ふぅーー。」
(やるな、湘北。)
「ひとりじゃねぇ。」
流川が言った。
「俺たちがいる!!」ドーン。
宮城と三井が、腕を見せ、仙道を睨みつけながら、言葉を放った。
(だが、俺が最後に目立つ!!)にやり。
宮城と三井は思った。
(そうこなくちゃ。手強いからこそ、勝ったとき、何倍も楽しいんだ。)
仙道は、今日一番の笑顔を見せた。
第2Qは、第1Qと打って変わって、点の取り合いとなった。
陵南は、福田の粘り強いゴール下で点を加え、仙道もまた、アシスト、パス、シュートと要所で活躍を見せた。
一方、湘北は、安定感を増した三井が、福田を翻弄し、点を量産、流川もまた、仙道と互角の数字を残した。
第2Q、残り20秒。
陵南のオフェンス。
湘北 42
陵南 40
(時間を使おう。)
植草から越野へ、そして植草へリターンパス。
『ダムダムダム。』
『バン!』
残り10秒。
福田にボールが、入った。
と同時に、3Pを放つ。
『シュ!!』
(スナップを強く・・・。)
開始早々の3P以来、ミドルシュートがなかったため、三井はシュートケアを怠っていた。
いや、むしろ福田の強引なドライブ、リバウンドを防ぐため、
やや間合いを開けてのディフェンスをせざるを得なかったと言っていい。
だが、今回は、三井は福田をしっかりとスクリーンアウト。
「リバウンド!!」
越野が声をあげる。
『ガシ!』
ゴール下では、流川と仙道、角田と菅平がポジション争いをしている。
(いいアーチだ。)
仙道は感じた。
『ガン!』
『スポッ』
(はっ、入った!!)
福田が、バスケ人生初となる試合での3Pを決めた。
「決めやがったーー!!」
「福田がここで決めた!!」
「おぉぉぉーー!!!」
「陵南がついに逆転だ!!」
「3P・・・。」ぷるぷるぷる。
湘北 42
陵南 43
残り3秒。
宮城がセンターラインから放ったシュートは、リングまで届かず、虚しく空を切った。
と同時に。
『ビィーーーーー!!』
ここで、第2Q終了のブザー。
第1Q同様、三井、福田を中心に攻めた両チームであったが、
徐々にエースの力が発揮され始めたクォーターでもあった。
控え室に戻る両チーム。
続く。
陵南 17
「流川!」
湘北のオフェンス。
安田、宮城、三井とつないだパスは、右45°の流川へ。
『バチィーーン!!』
流川は、そのままボールをトップの宮城へはじき返した。
そして、自身はゴール下へ。
『ガシィ!』
三井が死角から、仙道にスクリーン。
「んっ!?」
(同じ!?)
福田は、角田にスクリーンされて、動けない。
「流川!」
「うすっ。」
『キュ!』
『ダムッ!!』
『ドガァ!!!!!』
宮城からの鋭いバウンドパスを受けた流川は、ワンドリでゴール下を通過し、そのままクールにバックダンクを決めた。
「流川くーん!!」
晴子が叫んだ。目がハートになっている。
「ル・カ・ワ!!ル・カ・ワ!!・ル・カ・ワ!!」
親衛隊が活気に満ちた。
「湘北が陵南と同じプレーで返したぞ!」
「国体トリオが、やり返した!」
「流川もすげーーーー!!!」
「今のは、角田君のファインプレーね。」
弥生が続けた。
「彼が福田君をしっかり、押さえ込んだからこそ、あそこで流川君がフリーになれた。
自分の役割をしっかりわかっているわ。」
「ふぅーー。」
(やるな、湘北。)
「ひとりじゃねぇ。」
流川が言った。
「俺たちがいる!!」ドーン。
宮城と三井が、腕を見せ、仙道を睨みつけながら、言葉を放った。
(だが、俺が最後に目立つ!!)にやり。
宮城と三井は思った。
(そうこなくちゃ。手強いからこそ、勝ったとき、何倍も楽しいんだ。)
仙道は、今日一番の笑顔を見せた。
第2Qは、第1Qと打って変わって、点の取り合いとなった。
陵南は、福田の粘り強いゴール下で点を加え、仙道もまた、アシスト、パス、シュートと要所で活躍を見せた。
一方、湘北は、安定感を増した三井が、福田を翻弄し、点を量産、流川もまた、仙道と互角の数字を残した。
第2Q、残り20秒。
陵南のオフェンス。
湘北 42
陵南 40
(時間を使おう。)
植草から越野へ、そして植草へリターンパス。
『ダムダムダム。』
『バン!』
残り10秒。
福田にボールが、入った。
と同時に、3Pを放つ。
『シュ!!』
(スナップを強く・・・。)
開始早々の3P以来、ミドルシュートがなかったため、三井はシュートケアを怠っていた。
いや、むしろ福田の強引なドライブ、リバウンドを防ぐため、
やや間合いを開けてのディフェンスをせざるを得なかったと言っていい。
だが、今回は、三井は福田をしっかりとスクリーンアウト。
「リバウンド!!」
越野が声をあげる。
『ガシ!』
ゴール下では、流川と仙道、角田と菅平がポジション争いをしている。
(いいアーチだ。)
仙道は感じた。
『ガン!』
『スポッ』
(はっ、入った!!)
福田が、バスケ人生初となる試合での3Pを決めた。
「決めやがったーー!!」
「福田がここで決めた!!」
「おぉぉぉーー!!!」
「陵南がついに逆転だ!!」
「3P・・・。」ぷるぷるぷる。
湘北 42
陵南 43
残り3秒。
宮城がセンターラインから放ったシュートは、リングまで届かず、虚しく空を切った。
と同時に。
『ビィーーーーー!!』
ここで、第2Q終了のブザー。
第1Q同様、三井、福田を中心に攻めた両チームであったが、
徐々にエースの力が発揮され始めたクォーターでもあった。
控え室に戻る両チーム。
続く。
続きを期待しています。
ありがとうございます。
面白いと言われ、テンションが上がってしまいました。
今後とも宜しくお願いいたします。