湘北 42
陵南 43
ハーフタイム中。
陵南控え室。
歓喜に沸く控え室では、福田の3Pを称えている。
「福さん、最高やでーー!!」
「居残り練習の成果ですね。」
「福田、ナイッシュ。後半も頼むよ。」
越野が、福田に声をかけた。
「おおぅ。」
福田が強気に答えた。
「仙道、どうだ?湘北は?」
「手強いやつらです。赤木さん、桜木が抜けた穴を感じさせない。
特に個々の能力が、IH時とは比べ物にならないくらい成長しています。
全国を経験したというところが大きいですね。」
仙道が、田岡の問いに答えた。
「だけど、湘北と同等、いやそれ以上に、成長したやつがうちにもいます。」
チームメイトに祝福を受けている福田をちらっと見た。
「あぁ、そうだな。正直、ここまで成長するとは思わんかった。お前に任せて、正解だった。」
「いや、俺は何も・・・。ただ、あいつは、がむしゃらなんです。
ボールがネットに触れる音に飢えている。ゴールに、仲間に、バスケに飢えているんですよ。」
田岡も福田を見て、細く微笑んだ。
「仙道、おまえはどうなんだ?流川じゃ、役不足か?」
「いえ、楽しみはこれからです。」にこり。
「山岡!足首の状態はどうだ?」
「無理をしなければ、いけますよ。」
「お前は、決勝戦まで温存するつもりだが、万が一のときは、コートに出てもらうことになる。
ストレッチだけは、入念しておけよ!」
「はい!監督!!」
一方、湘北控え室では、三井が荒れていた。
「福田のやろー!あんな素人みたいなフォームでスリーを決めやがって!くそっ!」
「そう荒れないで下さいよ、三井サン。
確かにあのシュートは、やっかいだが、そうやすやすと決まるもんじゃない。問題ないっすよ。ねぇ、先生?」
「三井君、宮城君、彼を甘く見ないほうがいい。
彼も君たちと同じように、全国を目指して、必死に練習してきたに違いありません。」
安西は続けた。
「三井君、彼のゴール下の粘りは、赤木君に匹敵すると思っていい。
ボールへの執着心は、桜木君、得点感覚は、流川君と同等と思っていい。
うちが勝つためには、彼を抑える必要があります。後半は、少し作戦を変えましょう。
三井君、君にはまだコートにいてもらわないと困ります。膝の調子はどうですか?」
「先生・・・。大丈夫です・・・。」
(気付いていらしたのか?)
「無理はしていけません。決勝戦がありますから。」
「流川は、仙道を上手く抑えている。」
角田が言った。
「うすっ。」
(いや、やつはまだ・・・。)
「ほっほっほっ。仙道君は、まだ全力じゃありませんね。どうですか、流川君?」
「うすっ・・・。」
「仙道君は、逆境でこそ力を発揮するタイプ。
チームが勝っているときや、相手のレベルが自分より低いときは、その力を抑える傾向にあります。
この意味がわかりますね?君が日本一を目指すなら、必ず超えなければいけないプレイヤーです。
全力の仙道君を倒しなさい。」
『コクッ。』
(日本一・・・。)
続く。
陵南 43
ハーフタイム中。
陵南控え室。
歓喜に沸く控え室では、福田の3Pを称えている。
「福さん、最高やでーー!!」
「居残り練習の成果ですね。」
「福田、ナイッシュ。後半も頼むよ。」
越野が、福田に声をかけた。
「おおぅ。」
福田が強気に答えた。
「仙道、どうだ?湘北は?」
「手強いやつらです。赤木さん、桜木が抜けた穴を感じさせない。
特に個々の能力が、IH時とは比べ物にならないくらい成長しています。
全国を経験したというところが大きいですね。」
仙道が、田岡の問いに答えた。
「だけど、湘北と同等、いやそれ以上に、成長したやつがうちにもいます。」
チームメイトに祝福を受けている福田をちらっと見た。
「あぁ、そうだな。正直、ここまで成長するとは思わんかった。お前に任せて、正解だった。」
「いや、俺は何も・・・。ただ、あいつは、がむしゃらなんです。
ボールがネットに触れる音に飢えている。ゴールに、仲間に、バスケに飢えているんですよ。」
田岡も福田を見て、細く微笑んだ。
「仙道、おまえはどうなんだ?流川じゃ、役不足か?」
「いえ、楽しみはこれからです。」にこり。
「山岡!足首の状態はどうだ?」
「無理をしなければ、いけますよ。」
「お前は、決勝戦まで温存するつもりだが、万が一のときは、コートに出てもらうことになる。
ストレッチだけは、入念しておけよ!」
「はい!監督!!」
一方、湘北控え室では、三井が荒れていた。
「福田のやろー!あんな素人みたいなフォームでスリーを決めやがって!くそっ!」
「そう荒れないで下さいよ、三井サン。
確かにあのシュートは、やっかいだが、そうやすやすと決まるもんじゃない。問題ないっすよ。ねぇ、先生?」
「三井君、宮城君、彼を甘く見ないほうがいい。
彼も君たちと同じように、全国を目指して、必死に練習してきたに違いありません。」
安西は続けた。
「三井君、彼のゴール下の粘りは、赤木君に匹敵すると思っていい。
ボールへの執着心は、桜木君、得点感覚は、流川君と同等と思っていい。
うちが勝つためには、彼を抑える必要があります。後半は、少し作戦を変えましょう。
三井君、君にはまだコートにいてもらわないと困ります。膝の調子はどうですか?」
「先生・・・。大丈夫です・・・。」
(気付いていらしたのか?)
「無理はしていけません。決勝戦がありますから。」
「流川は、仙道を上手く抑えている。」
角田が言った。
「うすっ。」
(いや、やつはまだ・・・。)
「ほっほっほっ。仙道君は、まだ全力じゃありませんね。どうですか、流川君?」
「うすっ・・・。」
「仙道君は、逆境でこそ力を発揮するタイプ。
チームが勝っているときや、相手のレベルが自分より低いときは、その力を抑える傾向にあります。
この意味がわかりますね?君が日本一を目指すなら、必ず超えなければいけないプレイヤーです。
全力の仙道君を倒しなさい。」
『コクッ。』
(日本一・・・。)
続く。
宜しくお願い致します。
スラムダンクの中で私が一番感動する場面は、ベンチの子達が、桜木にリバウンドを取らせるために、おまじないをするところです。
そんな場面をリクエストしときます
花道の出番は・・・、今はまだリハビリ中ってことで、もうちょい先になりそうです。
今後とも宜しくお願いいたします。