「野猿!!」
聞き慣れた声に、清田を初めとする海南選手が振り返ると、そこには赤頭のあの男が立っていた。
「赤毛猿!!」
紛れもなく、そこに立っていたのは、桜木と赤木、そして三井であった。
「牧、約束どおり、来てやったぜ。」
とピースサインの三井。
「まずは、ベスト8おめでとう。」
とジャケット姿の赤木。
「じぃ。元気そうだな。」
とジャージ姿の桜木。もちろん、背中にはSHOHOKUの文字。
海南選手と桜木は、IH2回戦の山王戦以来と再会となる。
「久しぶりだな。桜木。怪我の具合はどうなんだ?」
「ふっ。この天才に愚問を。アイアンボディ桜木は、怪我などには負けん。」
「4ヶ月もバスケから離れているくせに・・・。っていうか、赤毛猿、ここは関係者以外立入禁止だぞ!」
「清田。俺が呼んだんだ。」
と高頭。
「緊張して動けない野猿に喝を入れてくれとオタカに頼まれたんだ。」
『ゴン!』
「何が、オタカだ。高頭監督と呼べ。それに呼ばれたのは、俺と三井だけだ。
お前は、勝手について来ただけだろう。金も持たずに。」
「ふん!そういうことだ!」
「何が、そういうことだだ!!偉そうに!!」
と清田。
だが、桜木らの登場により、清田や宮益らの緊張は、いつのまにかに和らいでいた。
桜木がついてきたのは、予想外であったが、地元の仲間と顔を合わせる、
これも選手の緊張緩和のための智将高頭の作戦であった。
そして、もう一つ。
「清田。三井君に聞きたいことがあるんじゃないか?」
「俺に!?」
「ついに、野猿もこの天才に膝まづく気になったか?」
「お前じゃない!!三井、いや三井さん。3Pを打つとき、いつも何を考えているんすか?」
「俺よりも神に聞いたほうがいいんじゃないか?」
「三井さんにも聞きたいんす。」
(随分、丸くなったじゃねぇか。)
「んー。ボールがネットを揺らす音を想像している。あの音が俺を何度でも蘇らせるんだ。」
「ネットを揺らす音か・・・。ありがとうございます。」
「ん!?お前、随分大人になったじゃないか?」
「勝つためですから。」
「この天才桜木を見習いなさい!ハッハッハ!!」
『ゴン!!』
赤木の鉄拳が、桜木の頭に落ちたのはいうまでもない。
「おのれ・・・、ゴリ。引退してまで、キャプテン面しおって・・・。」
「優勝しろとはいわん、だが、誰にも負けるなよ。」
と真剣な表情の赤木。
「あぁ。耳にたこができるほど聞いている。というか、優勝しろといっているぞ。それ。」
牧が返す。
入念なストレッチの間に、こうして他愛もない会話がなされていた。
おかげで、海南選手からは、緊張感が消え、清田の心も晴れ渡っていた。
準々決勝 第3試合もまもなくハーフタイムを迎える。
「そろそろ、ハーフタイムだ。コートにいくぞ!」
「おう!」
「俺たちは、観客席から観戦させてもらう。」
「野猿。神奈川県の恥さらしになるなよ。」
「うるせぇ。せいぜい、俺たちが圧勝するのを悔しがりながら、観てやがれ!!」
第3試合 ハーフタイム中。
大栄学園、海南がアップを行っているなか、観客席では、愛和学院の選手が第3試合を振り返っている。
「ハイペースな勝負っすね。前半で3点差なら、どっちが勝つかわからない。」
と今村翼。
「いや。勝つのは博多だろうね。」
と冷静に織田虎丸。
「だろうな。」
と諸星も織田に同意する。
PF荻野、C杉本らも首を縦に振る。
「なんすか。みんな、虎に同意しちゃって。」
捻くる翼。
諸星がそっと口を開く。
「確かに得点だけを見れば、接戦といっていい試合展開だ。だが、試合内容は博多が押している。」
洛安 56
博多 59
第2Qを終え、3点差の接戦を繰り広げていた。
博多は、いつもどおりビッグ3が大活躍し、3人で51点をあげていた。
特に、SG牧瀬は、山王一之倉と並ぶディフェンスの名手、洛安SG林の執拗なディフェンスをかいくぐり、
4本の3Pを成功させ、神とのNo.1シューター決定戦に弾みをつけていた。
洛安にとっては誤算であり、博多にとっては嬉しい誤算であった。
洛安は3回戦まで封印していたベーススタイルのラン&ガンオフェンスを披露し、
得意とするハイペースな殴り合いの試合を展開していたが、
博多は、それを真っ向から受けて立ち、リードを奪っていた。
諸星が続ける。
「博多は、洛安の土俵で戦っている。それでいて、リードを保っている。
得点差以上に、博多の強さを感じるな。」
「えぇ。」
とうなずく織田。
「俺もそう思っていました。」
と翼も手のひらを返したように、諸星に同意した。
続く。
聞き慣れた声に、清田を初めとする海南選手が振り返ると、そこには赤頭のあの男が立っていた。
「赤毛猿!!」
紛れもなく、そこに立っていたのは、桜木と赤木、そして三井であった。
「牧、約束どおり、来てやったぜ。」
とピースサインの三井。
「まずは、ベスト8おめでとう。」
とジャケット姿の赤木。
「じぃ。元気そうだな。」
とジャージ姿の桜木。もちろん、背中にはSHOHOKUの文字。
海南選手と桜木は、IH2回戦の山王戦以来と再会となる。
「久しぶりだな。桜木。怪我の具合はどうなんだ?」
「ふっ。この天才に愚問を。アイアンボディ桜木は、怪我などには負けん。」
「4ヶ月もバスケから離れているくせに・・・。っていうか、赤毛猿、ここは関係者以外立入禁止だぞ!」
「清田。俺が呼んだんだ。」
と高頭。
「緊張して動けない野猿に喝を入れてくれとオタカに頼まれたんだ。」
『ゴン!』
「何が、オタカだ。高頭監督と呼べ。それに呼ばれたのは、俺と三井だけだ。
お前は、勝手について来ただけだろう。金も持たずに。」
「ふん!そういうことだ!」
「何が、そういうことだだ!!偉そうに!!」
と清田。
だが、桜木らの登場により、清田や宮益らの緊張は、いつのまにかに和らいでいた。
桜木がついてきたのは、予想外であったが、地元の仲間と顔を合わせる、
これも選手の緊張緩和のための智将高頭の作戦であった。
そして、もう一つ。
「清田。三井君に聞きたいことがあるんじゃないか?」
「俺に!?」
「ついに、野猿もこの天才に膝まづく気になったか?」
「お前じゃない!!三井、いや三井さん。3Pを打つとき、いつも何を考えているんすか?」
「俺よりも神に聞いたほうがいいんじゃないか?」
「三井さんにも聞きたいんす。」
(随分、丸くなったじゃねぇか。)
「んー。ボールがネットを揺らす音を想像している。あの音が俺を何度でも蘇らせるんだ。」
「ネットを揺らす音か・・・。ありがとうございます。」
「ん!?お前、随分大人になったじゃないか?」
「勝つためですから。」
「この天才桜木を見習いなさい!ハッハッハ!!」
『ゴン!!』
赤木の鉄拳が、桜木の頭に落ちたのはいうまでもない。
「おのれ・・・、ゴリ。引退してまで、キャプテン面しおって・・・。」
「優勝しろとはいわん、だが、誰にも負けるなよ。」
と真剣な表情の赤木。
「あぁ。耳にたこができるほど聞いている。というか、優勝しろといっているぞ。それ。」
牧が返す。
入念なストレッチの間に、こうして他愛もない会話がなされていた。
おかげで、海南選手からは、緊張感が消え、清田の心も晴れ渡っていた。
準々決勝 第3試合もまもなくハーフタイムを迎える。
「そろそろ、ハーフタイムだ。コートにいくぞ!」
「おう!」
「俺たちは、観客席から観戦させてもらう。」
「野猿。神奈川県の恥さらしになるなよ。」
「うるせぇ。せいぜい、俺たちが圧勝するのを悔しがりながら、観てやがれ!!」
第3試合 ハーフタイム中。
大栄学園、海南がアップを行っているなか、観客席では、愛和学院の選手が第3試合を振り返っている。
「ハイペースな勝負っすね。前半で3点差なら、どっちが勝つかわからない。」
と今村翼。
「いや。勝つのは博多だろうね。」
と冷静に織田虎丸。
「だろうな。」
と諸星も織田に同意する。
PF荻野、C杉本らも首を縦に振る。
「なんすか。みんな、虎に同意しちゃって。」
捻くる翼。
諸星がそっと口を開く。
「確かに得点だけを見れば、接戦といっていい試合展開だ。だが、試合内容は博多が押している。」
洛安 56
博多 59
第2Qを終え、3点差の接戦を繰り広げていた。
博多は、いつもどおりビッグ3が大活躍し、3人で51点をあげていた。
特に、SG牧瀬は、山王一之倉と並ぶディフェンスの名手、洛安SG林の執拗なディフェンスをかいくぐり、
4本の3Pを成功させ、神とのNo.1シューター決定戦に弾みをつけていた。
洛安にとっては誤算であり、博多にとっては嬉しい誤算であった。
洛安は3回戦まで封印していたベーススタイルのラン&ガンオフェンスを披露し、
得意とするハイペースな殴り合いの試合を展開していたが、
博多は、それを真っ向から受けて立ち、リードを奪っていた。
諸星が続ける。
「博多は、洛安の土俵で戦っている。それでいて、リードを保っている。
得点差以上に、博多の強さを感じるな。」
「えぇ。」
とうなずく織田。
「俺もそう思っていました。」
と翼も手のひらを返したように、諸星に同意した。
続く。
これからも楽しみにしています。
ご指摘ありがとうございます。
これからも、宜しくお願いします。
更新も楽しみだけど、週一でも我慢いたします(笑)花道でてきた。
海南でてきた!!
藤真さんは応援こないのかな
余程なことがなければ、週3~5日は更新していきますよ。楽しみにしていてください。
藤真さんの出番は・・・、そのうちです(苦笑)