菅原一秀前経済産業相、河井克行前法相が相次いで辞任したことを受け国会は6、8の両日、衆参予算委員会でそれぞれ集中審議を開いた。
安倍晋三首相は「国民に大変申し訳なく、任命した者として責任を痛感している」と陳謝した。その上で「国政に遅滞を生じることのないよう、行政を前に進めていくことに全力を尽くすことで、国民への責任を果たしていく」と繰り返した。
閣僚辞任のたびに聞かされてきた言葉だ。どう任命責任をとるかについて言及がない。口先だけの陳謝で、説得力がないのである。
「行政を前に進めていくこと」と、任命責任は関係がない。どう責任をとるのか正面から答弁することを避けており、不誠実だ。
安倍首相が任命責任を感じているのなら、少なくとも菅原、河井両氏に自ら事実関係をただし、国会で説明責任を果たすよう指示すべきである。だが、そんなことをしたような形跡はない。
それどころか「政治活動については一人一人の政治家が自ら襟を正し、説明責任を果たすべきだ。今後とも自ら説明責任を果たしていくと考えている」と人ごとのような口ぶりである。
国の予算で行われる首相主催の「桜を見る会」は参加者や予算が年々増えている。野党議員が8日、「首相も地元後援会を多数招待しているのではないか」と地元県議のブログなどを示しただした。安倍首相は「個々の招待者については従来、回答を差し控えている」と説明しなかった。
閣僚辞任問題に限らず、安倍首相の答弁は説明責任からは程遠いのである。
******************************
適在適所と豪語した安倍内閣は、↑の不祥事+IR贈収賄疑惑に加え、以前の
ウヤムヤ収束に成功した森友加計優遇疑惑と、話題の豊富さと、
任命責任も説明責任も果たさない安倍総理
を主役としたメンバーの悪質さでは間違いなく戦後歴代内閣トップだろう。
平成・令和時代を象徴する歴史に残る醜態だ。
しかもそれを4割を越える有権者が支持したというのだから、
国民としても、その一人である事が恥ずかしい。