うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

ごくごくたま~にいくならこんな店…?

2005-06-28 23:44:35 | 表へ出ろ
妹が、会社が休みだというので久々に家に帰ってきて、「新聞でよさげなフランス料理屋を見つけたから、お母さんと3人で行こうよ。おごるから」と突然の提案。聞けば、有名人も沢山訪れていて、皇太子夫妻も来た店らしい。本格的フランス料理なんてめったに食べられるものではないし、おごりと聞いては黙っちゃいられない。…本当なら「いや、兄なんだから俺がおごるよ!」と、格好良く決めたいところなのだが、そう言えない貧乏の悲しさ。妹よ、こんな情けない兄で面目ねぇ~。

というわけで繰り出したのは、「シェ松尾・青山サロン」。ちなみに、妹が電話で予約した時「男性の方はジャケット着用でお越し願います」と来た。ゲゲッ!そんな店行くの初めてだよ。
場所は、渋谷駅東口から宮益坂を上って、「こどもの城」の手前で左折してすぐのところにあるビルの地下。店の前に立つと既に高級店のオーラがビンビン出ている。一人で行ったら間違いなく怖くなって帰ってますね(笑)。まぁ、一人で行くような店じゃないし、行かないけど。

そんなこんなで、一人前¥12,000の「季節のコースディナー」スタート。まずはシャンパンで乾杯!本当は料理の写真の一枚も撮りたかったんですが、とてもそれが許されるような雰囲気の店じゃなかったので、ご勘弁下さい(笑)。

向付は、ウニのゼリー寄せの上にカボチャのアイスクリームが乗った一品。アイスクリームといっても甘いわけではなく、「カボチャを裏ごしして冷やした感じ」(母談)。カボチャの甘みとモソモソ感が比較的苦手なのですが、そういったイヤな感じが一切なし。言われなければカボチャだとわからないぐらいのさっぱりした味でした。

次は、「鴨のフォアグラテリーヌと穴子・夏野菜のミルフィーユ仕立て、クスクスのラタトゥイユと共に」。フォアグラなんて、去年大学の同級生の結婚披露宴で食べて以来、通算2回目ですよ。夏野菜は赤ピーマン。見た目からしてすごく凝っていて、食べるのがもったいないくらい。クスクスというのは、小さな粒状のパスタのこと。

続いては、「アボカドオイルでリソレしたオマール海老 バニラ風味のジュとアボカドのムニエル添え」。さっきから、もらったメニューを見ながら書いているんですが、さっぱり意味がわからないんですよ(笑)。「フランス料理情報サービス」というサイトで調べているんですが、リソレとは「強く味を付ける」、ジュとは「ジュース・煮汁」という意味だそうです。実際、鼻を近づけるとバニラの香りがするのですが、お菓子以外でバニラを使うなんて初めて聞きましたよ。海老がプリプリしていて、実に美味でした。

その次は「カナダユーコン河 幻のキングサーモンのミキュイ 自家製ハーブの香り 鶉(うずら)の卵のポーチドエッグとグリーンピースのフランセーズ 軽い赤ワインソースと共に」。ミキュイというのは「ミディアム程度に程よく焼いた」といったような意味。フランセーズは…フランス風とでも言ったらいいのかな?母に聞くと、「生のグリーンピースを、バターとコンソメでサッと煮たんじゃないか」という返答でした。サーモンは、何しろ柔らかく、まろやかな食感。家で食べるような鮭とはわけが違いました(当たり前だ)。

ここで、メインディッシュに入る前の口直しにシャーベットが。母はグレープフルーツ、妹はカシス(飲み屋で頼む「カシスオレンジ」とか「カシスソーダ」のカシスです。和名は「黒スグリ」)、私はアプリコット。3人で少しずつ分割して食べましたが、明らかにマナー違反でしょうね(爆)。3人して貧乏人根性丸出しであります。

さて、メインディッシュは「ブルターニュ産ホロホロ鳥の詰め物 モリーユ茸のソース 堀川農園の人参フランとグラッセ添え」。フランは「プリンのように液状のものを型(器)に入れて蒸し上げたもの」だそうです。ホロホロ鳥というのはアフリカ西南部原産のキジ科の鳥なんだそうですが、肉の中に、錦松梅のふりかけみたいな見た目の詰め物がたっぷりと。中身は恐らく細かく刻んだキノコやら香辛料と思われます。何とも不思議な味。でも美味。

ここまで色々な料理が出ましたが、確かに美味しいんですけど、どれもこれも味付けが複雑で説明に困るんですよね。「甘い中にも苦みがあって、それでいて酸味もちょっとある上に香辛料もきいている…」とか書いたところで、わからないっちゅうの。タモリはそういうところがイヤでフランス料理が苦手だ、という話を聞いたことがあります。塩味なら塩味、甘いなら甘いではっきりしろ、と言うわけです。う~ん、確かに。フランス料理はたまに食べるから美味しいのであって、毎日食べてたらたぶん「もう勘弁して…」となるでしょう。もっとも、世の中うまくできたもんで、本格的フランス料理は、めったに食べられないような値段設定なんだなぁ(笑)。

デザートは、季節のデザート盛り合わせで、黒イチジクのコンポート、グランマニエのスフレ、マスカルポーネのアイスクリーム。最後に小菓子とコーヒーor紅茶でシメでありました。

途中、シャンパンがなくなったので3人で相談してワインを頼んだのですが、これがまた飲みやすくて飲みやすくて。で、3人とも瞬く間に飲んでしまい「水はいかがですか?」なんて言うので「じゃあお願いします」と頼んだら、瓶入りのミネラルウォーターですよこれが。そりゃこんな店で水道水なんか出さないよね。しかし「ねぇ、ミネラルウォーターなんか出ちゃったら、余分に金取られるんでないかい?」と3人で顔を見合わせていたら、やっぱり¥1,200取られました。それに、スタッフの愛想が異様に良くて「妙だな…」と思っていたら、サービス料¥4,050なり!結局、妹の目算は単純に¥12,000×3人分で¥36,000だったようですが、実際にはさらに約¥10,000プラスと相成りました。そんな金あるのか妹よ。と思ったら、何とここで衝撃の事実判明。実はこの店に来る前に、母たちは渋谷でウィンドウショッピングをしていたのだが、妹と来たらそこで新しい靴を買ってしまい、所持金が足りなくなっていた!結局、母が財布を取り出したのだった。母は最初から「そんなこともあろうかと思って」多めにお金を用意していたらしい。結局、今回は「妹の誕生日(6月22日生まれ)祝い」ということで、勘定は母持ちになったのだった。「最初からそういうつもりだったんじゃないの~?」と勘ぐる母に必死で「そんなことないってば~」と否定する妹だったが、果たして…?

ちなみに、写真は店の前での兄妹記念撮影(これでしばらくはフランス料理なんて食べに行くこともないでしょうから…)。左が妹、右が私です。ハゲているように見えるのは、髪の毛を切ったばかりであるのと光線具合のせいです。決して実際にハゲているからではありません。写りがショボいですが、このぐらいだから目の毒にならずに良いのであって、鮮明に写っていたら両者恥ずかしくて、とても載せられません(笑)。

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2 コメント

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見事なカラクリ (風爺ぃ)
2005-06-29 07:32:27
おはようございます。



なるほど、妹さん、ずいぶん気前がいいなと思ったら、こういうカラクリがあったんですねぇ。いやいや、お見事です。



しかし、こういう流れになったとしても、妹さん、「おごってあげる」というなんて、すごいじゃないですか。私なんぞは、言ってもらったことすらありません。もっとも、うちの妹はお金は自分のために使うものであって、人におごるようなもんじゃないと思っていそうですが・・・たとえお金があっても、そこまで頭が回らないでしょうし(涙)。
Unknown (うえぽん)
2005-06-29 21:45:11
風爺ぃ様

まぁ、良く言えば「宵越しの銭は持たない」気前の良さ、悪く言うと浪費家の妹でして。逆に私はちょいとケチな方なんですが、どこでどう別れたんだか(笑)。

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