つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1277号 みんなでつくった♬まあるくなれる♬(奈良レク報告)

2024年04月30日 | 抱っこ通信
第29回奈良レクリエーション学校が4月21日開かれました。奈良教育大学付属小学校体育館をお借りして、みんなでつながりあそびを楽しんで、現場の子どもたちの笑顔を想像しながらからだと心をおもいきり弾ませました。今回は一人講師で3時間という研修という最近にはない依頼でしたので、どう構成していくかを考えてしまいました。

テーマは「共歓から共感へ~つながりあそびを子どもたちと楽しもう~」。まず、参加者自身が楽しむこと。その楽しさは自分と参加者、みんなでつくりだしていること。その楽しさを子どもたちと楽しもうと思えること。などなど、ただ、与えるだけでなく、子どもたちと楽しさを一緒につくりだすことを経験できればと考えました。今回は私のミスで自分の好きな絵本を持参しての「絵本自慢大会」の準備ができなかったので、新曲の「まあるくなれる」の創作ごっこを楽しんでみました。

3部構成の1部は、その場で座っての『元気いっぱい』から『だるまさんの』あてっこあそび。子どもの側に立つとはどういうことをあそびで経験。手遊び『グッパー』と『ぐるぐるぐるぐる』のガッシーンの前に『グッパー』だけを楽しむためにリーダーになって実践。遊べるための準備のあそびも大事なんです。1部最後は『動物園に行こうよ』。80年代には『猛獣狩りに行こうよ』なんて言う名前で遊んでいましたが、♬ヤリだってもってるもん 鉄砲だって持ってるもん♬だけじゃ怖いので、♬友だちだっているもん♬と近くの人と手つなぎを入れてはいたものの、「猛獣」でいいのだろうかと。社会が変わっていく大きな原動力に文化が変わっていきます。それにふさわしいあそびやネーミングがあるはずです。

2部は動き回って『ぞうさんれっしゃ』『無人島』『ダルビュッシュ』『おいらカエルやめる』で1時間。遊び方を時代に合わせてというか、少し先の子どもたちに相応しいあそびにつくりかえていくことが大事です。

3部は創作ごっこで、小グループに分かれて、まず、最初は創作ごっこの準備のあそびとして絵本『だるまさん』シリーズのように助詞を変えるだけで新しい『だるまさん』シリーズをつくってしまうという創作ごっこを楽しみました。時間があれば絵も描いてもらいますが、今回は言葉遊びだけでした。
発表された例では、「が」を使って、「だるまさんがはしった だるまさんがたべた だるまさんがすべった だるまさんがうたった」や、助詞を一回一回換えての「だるまさんがジャンプ だるまさんのあっかんべー だるまさんとあくしゅ だるまさんにコチョコチョ」などそれぞれ創作して発表してもらいました。

 いよいよ『まあるくなれる』の創作ごっこです。まずは歌を覚えますが、リードする私自身が、まだちゃんと歌えなくて・・・譜面通りに(私が作ったはずなのに)。そして、歌う高さ、キーも下げて・・・。なんとか参加者のみなさんに助けられました。見本は♬楽しい時は♬でしたが、いま、感情を言葉にするとか、行動にするとか難しくなっているようですし、まして感情を交流する、ぶっつけ合うなんていうことが難しくなっているようなので、楽しい時以外、例えば、嬉しい時とか、悲しい時とか、なんでもOkにして歌詞の創作ごっこ進め、それぞれ出来上がったグループごとに歌って発表してもらいました。
出来上がった(発表された)歌詞を紹介します。

♬おなかがすいたら おこっちゃう おもわずおなかがグーグーグー
 きゅうしょくたべよう みんんあで みんなでたべるとたのしいな
 こころがまあるく まあるくなれる♬

♬うれしいときはおどっちゃう ゆらゆらふりふりおどっちゃう
 てとてとをつないでわになって くるくるみんなでおどっちゃう
 こころがまあるく まあるくなれる♬

♬たのしいときはテンションあがる おもわずからだがとびはねる
 ひとりがはねればみんなも あっちでこっちでとびはねる
 こころがまあるく まあるくなれる♬

♬うれしいときはにっこにこ おもわずえがおでにっこにこ
 にこにこえがおがみんなへ しあわせいっぱいにっこにこ
 こころがまあるく まあるくなれる♬

♬さみしいときはしずんじゃう だれかにハグしてもらいたい
 やさしいこころがつたわれば なみだもえがおにかわっちゃう
 こころがまあるく まあるくなれる♬

創作ごっこがもっとワイワイガヤガヤと賑やかになることを想像していたというか、期待してのですが、シーン・・・。みんなで真剣に取り組んでいたようです。

奈良レクの会場である奈良教育大学付属小学校の先生も毎年参加してくれます。小学校では「子どもたちが主人公の学校」「子どもたちとつくる授業」などを大事にしてきたそうです。つながりあそびも「あそびに子どもを合わせるのではなく、子どもにあそびを合わせる」「楽しさを子どもたちとつくる」ことを大事にしてきました。奈良レクの楽しさの中にその実感があるからこそ奈良レクに先生たちが参加してくれていたのですね。今、与えられる側だけでなく生みだす側、伝える側、分かち合える側に立つということを大事にしたいです。
来年の奈良レクは30回記念です。みんなで盛りあげよう、楽しもう。


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