つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信784号 小さな町の小さな奇跡

2016年12月04日 | 抱っこ通信
今日(4日)は伊佐市子ども発達支援センターたんぽぽ20周年記念ピカリンコンサート♪ピカリンと一緒におめでとう♪。たんぽぽ5周年記念に初めて伊佐市(当時は大口町)につながりあそびで遊びに来ました。
それ以来、たんぽぽだけでなく子育て支援センターや保育園や幼稚園などでのコンサートや、町の子どもまつりや先生たちの研修会などなど、毎年楽しみにしながら遊びに来ています。

たんぽぽの20周年記念行事として、運動会やお祝いの会など一年を通して行われ、20年間の療育を確かめるものになっています。

コンサートのオープニングは先生たちによる音楽劇″はらぺこあおむし″。集中して見聞きする子どもたちに、大きく育てのメッセージが届きます。

子どもたちの「ピッカリーン、ミヤチャーン」の声に迎えられて、『元気いっぱい』からコンサートが始まりましたが、子どもたちだけでなく親さんも待っていてくれたんですよね。そのことが伝わる大きなうたごえが嬉しかったです。

つながりあそびも療育の中で楽しんでくれているので、遊んでいくと親子共、笑顔がこぼれています。もちろん、体調が悪かったり気持ちがのってこられない子どもたちもいますが、親さんも無理やり遊ばせようとはしないで、抱っこしたり、側にいたり、今のあるがままの子どもたちを受け止めていて、子どもたちにしっかりと寄り添っていました。親さんも少しずつ親として成長しています。もちろん、そこには子どもたちと親さんたちと育ちあう先生たちがいるのですね。

みんなでおめでとうということで、久しぶりに『ハッピー・フレンズ』。子どもの誕生月になると子どもだけや抱っこされた子ども、親さんに手をつないでもらった子どもたちが、一重円になった会場いっぱいの参加者にタッチしたり、拍手をもらったりして一回りしました。20周年のお祝い気分になれたかな。

『夢わかば』では、一年前のつらい悲しい想いに心を寄せて、親さんたちの止まっていた時計が少しでも動き始めてほしいと歌いました。ちょっぴりいつもと違う重い『夢わかば』になってしまったかなと感じました。

最後は15周年のお祝い贈った『みんなたんぽぽ』。子どもたちと先生たちが前に出てくれて一緒に歌いました。その時、みんなと一緒に歌えなかったよっちゃん、修了後、怒っていたな。自分にかな?一緒に歌いたかったんだね。

たった一時間のコンサートでしたが、あの空間の安心感、幸せ感はなんなんだろう。私たちが子どもたちと親さんたちと先生たちみんなに受け入れてもらっていることがわかるんです。笑顔がうたごえが遊んでいる姿が。
子どもたちに、親さんたちにしっかり関わっている先生たちですが、その姿が見えないくらいとても自然なんですよね。これが子どもたちを、いのちを真ん中においたたんぽぽの先生たちの療育の20年間なのかなと思いました。

修了後、幸大くんちに遊びに行きました。前回、会ったのはたんぽぽ年長さんの時。今は2年生です。大きくなっていたのにビックリ。生まれた時は1080グラム。からだが大きくなっただけでなく、前回は気がつかなかったのだけど、微笑んだり、名前を呼ばれたら、ちゃんと両手を動かして返事ができるようになっていました。

贅沢な時間をありがとうの思いを込めて、お父さんも含めて家族で『You are my sunshine』を歌ってくれました。この歌は幸大くんの歌として養護学校でも取り上げてくれたそうです。

最後はたんぽぽ2人の先生と子どもたちと幸大くんに紙芝居を見てもらいながら『夢わかば』を歌いました。「たんぽぽがこのまちにあったから幸大は生きてこられた」のお母さんの言葉が耳に残っています。いのちを真ん中に、の重みがズシーンと。いつも元気づけられ、考えさせられるたんぽぽです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする