東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

タイムカードの導入は意味がない?

2017年11月30日 | 日記

「タイムカードの導入なんて意味がない!」逆に管理強化。

打刻できない土日・・・嘆く教員。(弁護士ドットコムニュース編集部)という記事をネット上で見つけました。一体どういうことなのかと読んでみると、

 大阪府の小学校で15年以上勤務しているベテラン教諭は、勤務する自治体で10年ほど前からタイムカードが導入された。ただ、「タイムカードは入れないほうがいい。結果として管理が強まっている」と訴えている。
その大きな理由は、始業時間から1分でも遅れた場合には、年間20日間(1日あたり7時間45分)ある年休(有給休暇)申請をしなければならなくなったからだ。

 だいぶ前になるが、国立で働いていたときには勤務時間開始の8時15分を1分でも過ぎたら、出勤簿は片づけられ1時間の年休をとらされたことを思い出しました。確かに使い方によっては職場の管理強化につながる危険性があるのかもしれません。

また、この記事には、タイムカードを打刻したくてもできないという状況も紹介されている。

 東海地方の中学教諭のYさんは、5年前から勤務する自治体でタイムカードが導入されるようになった。Yさんの一日の流れはこうだ。出勤するのは6時45分、校門を開ける作業から始まる。授業準備をして7時半になると、生徒の登校に合わせて朝の挨拶。そして授業終了の15時になると、部活動が始まる。体育大会を控えている最近は、部活の指導と並行して応援団の指導にも入る。そうして18時過ぎに部活動を終えた生徒を帰すと、そこから生徒指導について他の教員との打ち合わせが入ってくる。

 タイムカードがあって、良かったことはあるのだろうか。「自分がどのくらい働いているのかが分かるところですかね。今自分の状況が異常だと認識できています」と言う。ただ、部活動の土日の遠征などで学校外に行く際には、出勤しないためタイムカードは切れない。若手の教員の中では「全く意味がないよね」と話しているそうだ。
 文科省は9月22日に授業以外の仕事の分担を見直す方針を示しました。その内容は「登下校の見守り活動や放課後の見回りを『学校以外が担うべきだ』としたほか、校内清掃などの見直しも提案した」というもの。

掃除がなくなるのはいいかもしれないと思いつつ、「掃除は情操教育として大切だ」なんて意見が出てきて結局つぶされるのだろうなと思うのでした。

 タイムカードの導入や授業以外の仕事の見直しなどのとりくみは学校現場の超勤問題に関心をもつきっかけになるかもしれませんが、問題となることもあるようです。文科省は超勤解消の提案をするならばまず現場の声を聞いてこれを反映させるようにするべきでしょう。


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