「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

こころの灯 Long Good-bye 2021・07・30

2021-07-30 05:33:00 | Weblog


   今日の「お気に入り」は、早朝のラジオで耳にしたどなたかの川柳です。


    「 しあわせよ ごはんもあるし おふとんも 」


    この川柳を聴いたのは、たしかエンディングで「 暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう」という

   ナレーションが流れる早朝のラジオ番組 。



   この長寿番組のナレーションを耳にすると、何故か、次のようなフレーズを条件反射のように思い浮かべる

   不謹慎な 巣籠り中の 年寄りです、わたくし奴(め)は 。

    「 暗いと不平を言うよりも、すすんでかつらを取りましょう 」「 もっとひかりを ! 」( アートネーチャン )

    「 薄いと不平を言うよりも、すすんでかつらを付けましょう 」 ( アドランス )


    今日は、これから大規模でワクチン受けに参ります、往きはよいよい帰りがこわい…… 。

   こわいながらも行くざんす。

   拡散中の「 デルタちゃん 」、一体 誰に とり憑いて、 どこの国から 来たのかな、 ...... オリンピック取材に ?

    ヒトの「 入(い)る 」を制さないまま、いつしか 2020年1月のクルーズ船「 ダイヤモンドプリンセス号 」に

   なっちゃったような、日本国全体が 、...... 「 こけちゃいました 」。

   国内は減便しても、海外運航便はほとんど変わりなく飛んでるみたい、これじゃあ コロナ や デルタ も入ったり、

   出たりするわなあ、...... 出入国自由の国 。

   PCR検査って、どこの誰が受けてんだろう、巣籠り中の「 一般人 」は受けないよなあ。

   感染機会の多い人だけ検査してるんかなあ。

   誰が何を言っても、何かが変わる訳じゃなし、

   オリンピック、パラリンピック 終わる迄、テレビでも観て、ワイワイ言い合って、 みんなで「 スルーする 」、

   「 そうそう人死に(ひとしに)が出てる訳じゃなし 、『 ワクチン接種 』と『 自然感染 』で『 集団免疫 』が出来れば、

   そのうち何とかなるだろう 」ってか、...... 甘いね。

   楽観的で、不思議な国 、...... でも 平和 。

    そう言えば、ヨットで波高い太平洋をひとりぼっち、帰国途上の 辛抱強い「ひげ親仁」さん がいらっしゃいましたネ、

    ごはんもあるし、お布団も、そして コロナやデルタのおもてなし 、 盛夏 の NIPPON へ ようこそ 。

    くれぐれもご安全に 。



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時は金なり Long Good-bye 2021・07・25

2021-07-25 05:30:00 | Weblog


   今日の「お気に入り」。

   「 よく成功したアーティストやスポーツ選手やユーチューバーが若い人に向けて、『 好きなことだけ

    をして生きろ 』みたいなことを言いますが、これくらい欺瞞に満ち満ちた言葉はありません。そんな

    ことが許されるのは特別の才能を持った選ばれた人だけです。」


    「 人間は自分の仕事が『 誰かのためになった 』『 高く評価された 』『 そのことで今がある 』と

     思えると、辛かった思いは忘れ、逆に楽しかった思い出に書き換えられるのです。するとその『 時

     間 』も『 楽しい時間 』に置き換えられるのです。これが精神的な時間の不思議なところです。

      これはスポーツの世界などでは特に顕著です。トレーニングをしている時は、死ぬほどの苦しさで

     あっても、栄光を摑むと、それさえも楽しい時間となって記憶が置き換えられます。また、たとえ栄

     光を摑(つか)むことができなくても、そのトレーニングによって、自分がひと回り大きくなったとい

     うような自覚を持つことができた時も同じです。」

       ( 百田尚樹著 「 百田尚樹の新・相対性理論 ― 人生を変える時間論 ― 」 新潮社刊 所収 )    






    








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レッテル貼り Long Good-bye 2021・07・14

2021-07-14 05:47:00 | Weblog
   



   今日の「お気に入り」は、インターネットのフリー百科事典「ウィキペディア」に掲載されている

  菊池昌典(きくち まさのり、 1930 - 1997 )さんの、「 経歴紹介 」記事 です 。

  故人の出自や係累について一切触れられていない、公開情報 を つなぎ合わせただけの 珍しい「 経歴紹介 」で、

  在世中の エピソードも 何も ありません。

  本人が修正できないのをいいことに、「 悪口 」を書いたと思しき箇所だけが目立つ、誰が何のために書いたのか、

  クエスチョンマークいっぱいの記事です。

   この記事の投稿者は、菊池 さん の 出自や係累 について 何も ご存じないか、誉め言葉を書きたくない、対立関係に

  あった どこかの 赤の他人 なんでしょうか 。

   こんな 「 東京大学名誉教授 」も いらっしゃったんです 、「言論自由な国 !? 日本」には 。

   研究対象にした ソ連 からも、 持ちあげた中国 からも 置いてけぼり、 時代の波に翻弄され続けた、 一学究 だったん

  でしょうか。

   どこかの国の「忍者」みたいで、つかみどころがありません。相手を言い負かすことに情熱を注ぎ、「 内ゲバ 」や

  「レッテル」張り合い の 、嫉妬心渦巻く「 閉鎖病棟 」、「 ノンポリ学生 」は ついていけません 。


  「 菊地 昌典(きくち まさのり、1930年2月17日 - 1997年5月22日)は、日本のソ連研究者 。東京大学名誉教授 。

   来歴・人物

    東京出身 。東京都立第九中学校 、宇都宮高等農林学校 を経て 1952年 東京大学農学部 獣医畜産学科 卒業

    1955年、同大学院 農学研究科 農業経済学専攻修士課程 修了 。

    国立国会図書館勤務を経て、1966年、農学博士東大教養学部助教授(国際関係論)1980年、同教授

    1990年 定年退官 、東大名誉教授 、千葉敬愛短期大学教授 。1992年 同短大学長 、

   1997年、敬愛大学 教授 。在任中 死去 。

   一貫した社会主義者で、当初はスターリニストだったが、のちトロツキストになる。

    また 民衆史観 に基づく 歴史小説論 も展開した 。

   ソ連研究者でありながら 毛沢東 や 文化大革命 を 無条件に礼賛した ことでも知られ、

   それが元で、後に多くの 批判に曝された


   1987年、東京大学教養学部社会科学科 で 東京外国語大学助手 の 中沢新一 を 採用する案

    が 西部邁らから出た時 、折原浩 と共に、強硬に反対した 。」

  

   この比較的短い 「 経歴紹介 」 に「 ソ連研究者 でありながら 毛沢東 や 文化大革命 を 無条件に礼賛した 」と書かれた

  人物のイメージは、筆者が存じ上げている 30代半ばの どちらかと言うと 穏やかで、物静かな 雰囲気の 菊池先生の

  人物像に しっくり、ぴったり きません 、まるで別人28号。

    前回の 東京オリンピック大会 が開催された 1964年( 昭和39年 ) 前後 は、丁度 60年安保闘争と70年安保

  闘争の 中間期で、当時、十代の筆者が通っていた 東京都立北園高等学校の「2年次」には、週一回、選択制の

  「中国語」の「特別授業」がありました。この講座の担当講師が 菊池先生 で、16歳の高校生十数人を相手に、

  淡々と「 初級中国語講座 」を講じておられました。教材は「東方書店」発行で「 初級中国語講座 」を連載中の

  月刊誌 「人民中国 」でした 。

   1964年は、 どこで学習されたのか、中国語堪能な 菊池先生 に接した最初で、筆者の勝手な想像ですが、

  「 国立国会図書館」勤務 の 傍ら、ご自身の出身校(旧制の府立九中、後の都立北園高校)でもある都立北園高校で、

  アルバイト講師 をして副収入を得ておられたのだと思います。

   次に、菊池先生のお顔、お姿を再見し、お声を聴いたのは、「 東大教養学部助教授 」 になられた 先生 の

  「 国際関係論 」 の講義に出席していた時のことです 。高校生として 先生の「中国語」の授業を受けていた時期

  からすると、そのわずか2年後の 1966年( 昭和41年 )のことでした 。

   農学部 獣医畜産学科卒 の 菊池先生 は 、一体、どんな伝 (つて) をたどって 「 国立国会図書館」 から 「 東大教養学部

  (助教授) 」に「 転職 」されたんでしょう。

   その2年後の1968年以降、全国の大学で、青ヘル・赤ヘル・白ヘル入り乱れての 学園紛争 が展開されました。

   なぞ 多き お人 です。ひょっとして「 大地の子 」? 。。





   


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在宅ひとり死のススメ Long Good-bye 2021・07・11

2021-07-11 04:44:00 | Weblog


   今日の「お気に入り」は、上野千鶴子さん( 1948年7月12日 - )の著書「 在宅ひとり死のススメ 」から

   日本の「 介護保険 」の 今後 について 。

   「 おそらく政府のシナリオは、

      ① 介護保険から要介護 1、2 の軽度者をはずし、重度の 3、4、5 の3段階程度に限定する、

     ② 生活援助 をはずして 身体介護 に限定する、

      ③ ケアプラン作成 を 有料化 することで、利用の 敷居を高くする、

      ④ 所得に応じて 自己負担率を上げ 、応益負担 のみならず 応能負担 を 導入 する、

     ⑤ 介護保険で足りないところは自費サービスを使ってもらって 高齢者のフトコロ から お金を

      放出してもらう、というものでしょう。

      すべて 利用抑制したいという『 不純な動機 』からです。」

        ( 上野千鶴子著 「 在宅ひとり死のススメ 」 文春新書 所収 )





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不便だが不幸じゃない Long Good-bye 2021・07・07

2021-07-07 04:55:00 | Weblog





  今日の「お気に入り」。


  「 不便だが不幸じゃない、少し手伝ってもらえばたいていのことはできる。

    やっぱり ひとりがいい 。 」


  「 ・・・、『 人 間、 役 に 立 た な き ゃ 、 生 き て ち ゃ、 い か ん か 』。 」

  「 『 尊厳ある生 』と『 尊厳なき生 』との境界線はどこでしょうか ? 」


  「  ・・・それしか選べないからそうする・・・・ のは、強制であって選択とは言えません 。 」


  「 生まれてきたことに自己決定はありませんでした。死ぬことに自己決定があると思うのは、傲慢だ、と

   わたしは思います。もし、わたしがボケたら?・・・ 食べられるあいだは生かしておいてほしい、と願います。 」


    (上野千鶴子著 「 在宅ひとり死のススメ」文春新書 所収 )



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頑張るから脱却したい Long Good-bye 2021・07・04

2021-07-04 15:40:00 | Weblog





  今日の「お気に入り」。

   「 生きるとは、食べて、出して、清潔を保つこと。

    言い換えれば、食事、排泄、入浴という3大介護です 。

    この3点セットが維持できるあいだ は、生きられます。

    今日も目が覚めて機嫌よく一日を暮らせる ......

    そして それ を支えてくれる専門職のひとたちがいます。

    介護保険のおかげで、認知症になってもそうやって暮らしを

    支えてもらえる社会になったことを、わたしたちは喜べ ばよいのです。」

   ( 上野 千鶴子 著 「 在宅ひとり死のススメ」 文春新書 所収 )

    
    「 食べて、出して、清潔を保つこと。言い換えれば、食事、排泄、入浴という3大介護 」

     為すべきは、認知症者 も 健常者 も 変わり無し 。

     これしきのこと、と思われるかも知れませんが、これを維持することが、結構難しい、

     ため息が出るほど、難しい。自主的に動く意志を失った人を動かすのは、難儀です。

     頑張るから脱却したい、けど、難しいなあ 。 





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