「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

Long Good-bye 2019・06・29

2019-06-29 06:20:00 | Weblog









   今日の「お気に入り」。テーマは「」強者の傲慢」、「弱者への寛容」。


    「 臨床医の河野和彦先生は認知症患者の45%位が『アルツハイマー型』の認知症だと仰っています。

   公式統計では約7割とされており、未だに『70%の認知症患者がアルツハイマー病』だとテレビのコメンテ

  ーターは言い続けています。

   数字に随分と隔たりがありますが、間をとって5割位だとしましょうか。

   1999年から2011年までの13年間、わが国には『アルツハイマー型認知症』を適応症とする認知症の

  処方薬(いわゆる『進行抑制剤』)は、『エーザイ』の『アリセプト』一剤があるのみでした。

   今世紀初頭の当時は『認知症=アルツハイマー病』とされていた時代ですから、認知症専門医に診てもらい、

  『アルツハイマー病』もしくは『アルツハイマー病の疑いがある』と診断された患者には、例外なく『エーザ

  イのアリセプト』が処方されていました。処方を無視して薬剤投与を見送る患者の家族は、いなかったとは言

  いませんが、稀でしょう。このクスリ、服用した人に半端ない『興奮性』をもたらす可能性があります。

   仮に認知症患者の約半分は『アルツハイマー型』ではなく、『ピック病』や『レビー小体型認知症』など他

  の全く違ったタイプの認知症患者だとすると、今世紀初頭の当時、認知症患者の約5割の人々が『アルツハイ

  マー型認知症』と誤診されていたことになるではありませんか?
 
   そして適応症でもないのに、副作用満載の『アリセプト』を処方され服用していたことになります。

   『認知症=アルツハイマー型=アリセプト処方』が長く、長く、13年間もの間継続し、ひょっとすると、

  多くの認知症専門医の間で、そんな『思考停止医療』が、見直されることもなく、今も続いているとすると、

  ・・・。今や『レビー小体型認知症』にまで適応症の範囲が拡大されているというではありませんか、・・・。

   レベル、低すぎませんか。野放しすぎませんか。

   もちろん責任は『何とかしてほしい、何でもいいからクスリを出してほしい』と医師に迫る認知症患者の

  家族の側にもある、という反論が医師の側からはあるでしょう。認知症の進行を遅らせるために、国から認

  可された薬を処方して何が悪いと。

   今どきの精神科医はクリニックを訪れた青少年、中高年に『抗精神病薬』、『抗うつ薬』を処方しまくっ

  ていると言います。『アリセプト』同様に、重大な『副作用』がでる可能性を、患者または患者の家族に告

  げ、『のんだ後何があっても責任は負えないけれど、患者の命を救うためには、薬物療法以外、他に手はな

  いんだ』と自分自身にも言い訳して、・・・。

   多くの認知症専門医がやってらっしゃることは、精神科医と同じです。

   この頃、ぼけてきたな、と思ったら、試しに自分自身で処方して、用量用法をしっかり守って、自分での

  み、『わが親』にものんで貰うとよろしいのではないかと思います。

   間違っても処方しないんだよなー・・・。

   自ら主体的に社会生活を営む必要がない超高齢者には、『進行抑制剤』など、間違っても服用させては

  なりませぬ。」



  「 『認知症』の『進む』は、同じ神経変性疾患のひとつである『ALS』の『進行する』とは違うように思

  います。

   認知症患者は『脳が委縮する』何年も前から『発症』しています。

   初期のものを『認知症予備軍』と称して、医師は『認知症』と区別して、『MCI(初期認知障害)』と呼

  んでいますが、『認知症』であることに変わりありません。

   家族は何らかの異変や兆候らしきものを少しでも感じとったら、その段階から考えを巡らせて、様々な準

  備をしはじめないといけません。

   さもないと後手、後手に回ります。

   見境なく病院に駆け込んでも何の助けにもなりません。」
 


  「 親が糖尿病なら男の子は糖尿病体質になる、女の子も体質的には同じです。

    親が『痔主』なら子も『痔主』。

    親のDNAを受け継いで、同じご飯を食べ、ひとつ屋根の下、家族として永の年月暮らしていれば、『体

   質』・『気質』ともに両親やご先祖様の誰かに似てくるのは当たり前。

    認知症は第ニだか第三だかの『糖尿病』だという医家の指摘もあります。

   『認知症』は『生活習慣病』や『公害病』に似た一面が確かにある病気です。
 
    高齢者の5人に1人が『認知症』になると言われる時代です。

    残る4人のうち、3人は他の『生活習慣病』ですよ、きっと。

    悪しき『生活習慣』を改め『体質改善』を図ることにより、『生活習慣病』が改善される余地は確かにあ

  るでしょう。『認知症』とて同じこと。

   されど『気質』即ち『精神面』を改善すること、変えることは、絶望的に難しい。

   『認知症』が脳の神経中枢の病気で、脳内の諸器官やそこにある神経細胞同士の相互補完もしくは諸器官

  の神経細胞の損なわれた部分のまだ損なわれていない部分による機能代替が自律的に行われることがほとん

  どないから『改善』が難しいのでしょう。

   百日行、千日行を勤める修行僧ででもなければ、『体質改善』すら難しい現実はありますが、『健全なる

  精神は健全なる身体に宿る』が微かな、仄かな希望です。」




                         
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Long Good-bye 2019・06・27

2019-06-27 06:30:00 | Weblog








   今日の「お気に入り」。


     「 世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、

      がんばりすぎて心と体をこわしたひと・・・たちがいます。」

     「 がんばる前から、『しょせんおまえなんか』『どうせわたしなんて』とがんば

      る意欲をくじかれるひとたちもいます。」

     「 あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでくださ

      い。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれない人々を貶(おとし)めるため

      にではなく、そういう人々を助けるために使ってください。」

     「 そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください・・・。」


                     



     「 フェミニズムは『弱者が弱者のままで尊重される』ことを求める思想です。」


                               ( 上野千鶴子 )




   



                                              

                       


https://www.youtube.com/watch?v=PB88pf1cAAU

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Long Good-bye 2019・06・25

2019-06-25 04:19:00 | Weblog








   今日の「お気に入り」。


    「 言葉だけでは争いは止まらない。」

              ( 東 浩紀 )


    「 国家間の歴史認識の対立でも、家族内の言い争いでも、言葉が解釈であるかぎり、

     いくらでも『話を大げさにできる』し『屁理屈(へりくつ)で逃げる』こともできる。

     真実は一つであるにしても、言葉ではそこに行き着けない。だから『正しい』認識を

     共有することより、『認識を共有できないという認識』を人と分かち合うことを優先

     すべきである。」




                           
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Long Good-bye 2019・06・23

2019-06-23 10:25:00 | Weblog







    今日の「お気に入り」は、英国のテリーザ・メイ首相が、同国政府に「孤独問題担当国務大臣

   ( Minister for Loneliness)」を創設した際に述べた言葉として、2018年1月の朝日新聞に

   掲載された「高齢者対策」主眼の談話の一節です。


    「 あまりに多くの人たちにとって、孤独( loneliness )は現代における悲しい現実だ。この課題に

     向き合い、お年寄り、介護者、愛する人を失った人、考えや経験を分かち合う相手がいない

     人たちが抱える孤独に対処するため行動したい。」


    問題は「物理的にひとりでいる」ことではなく、こだわりなく会話をする相手がいない「孤立」なんでしょうね。

    そして、救うべきは、「高齢者」だけではなく、「子ども達」であれ、「若者たち」であれ、

   「心理的・社会的孤立感」に苦しむ「全世代の人たち」、その「心理的・社会的孤立( mental/social solidarity)」

   ということになりますね。

    今の日本に当てはめれば、「子ども達」を「孤立」から救うことが、最重要である所以です。

    中高年は、その「子ども達」の成れの果て、30年後、50年後の姿ですから。



                          
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Long Good-bye 2019・06・21

2019-06-21 05:00:00 | Weblog





   今日の「お気に入り」は、「在宅介護給付」の制度がない日本国で親の「在宅介護」に勤しむ

  「子」の嘆き。


   「 今の日本には『親を捨てる』か『自分が詰む』かの選択肢しかない。」



   「 終わりよければ全てよし。終わり悪けりゃ全てムダ。」




                                             

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Long Good-bye 2019・06・19

2019-06-19 05:40:00 | Weblog





    今日の「お気に入り」。

     
      「 今の日本では、『アルツハイマー型認知症患者は、五年もすると寝たきりになり、十年もすると

      死ぬ』という『認知症専門医』の診断というか、お告げというか、ご託宣は、社会的には『本当』であり、

      医学的には『嘘』である。」


      「 アバウトに見当付けたアバウトな病名を言う、あるいは病名すら自信をもって言えない、そして『治療』

       しない、『予防』のみ強調する、そんなの『医療』じゃない。」



                       

      

www.youtube.com/watch?v=dzmHkXiU59U




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Long Good-bye 2019・06・17

2019-06-17 07:40:00 | Weblog



   今日の「お気に入り」は、誰かさんの言葉。


    「 努力して結果が出ると、自信になる。

      努力せず結果が出ると、傲(おご)りになる。

      努力せず結果も出ないと、後悔が残る。

      努力して結果が出ないとしても、経験が残る。」



    韻を踏んで、うまく言ってる感たっぷりで、こういうの、好きな人は好きだけど、

   役には立たない、気休めである。

    部屋の壁にでも貼っときな。「日々是好日」や「にんげんだもの」のお隣りに。




              
www.youtube.com/watch?v=dzmHkXiU59U

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Long Good-bye 2019・06・15

2019-06-15 05:40:00 | Weblog






    今日の「お気に入り」。


     「 自閉症、発達障害の『わが子』を施設に預けっ放しにする『親』はいない。

       同じ神経変性疾患である認知症の『わが親』を施設に預けっ放しにし、あまつ

      さえ放念する『子』はいる。

       認知症の予防には、身体を動かすのがいいと言われて久しい。

       不安でならぬ世の中高年は日々『徘徊』しまくっている。

       一旦認知症になった、自ら動く意志をもたない『わが親』に付き添って、

      『徘徊』させ続け、『寝たきり』防止に努める『子』は少ない。

       何ら手を講じずに『親』の死を待っていてはいけない。

       普段思い出しもしないのに、半年に一度訪ねていくのは、お彼岸の墓参り。

       死んだ後ではもう遅い。

       孝行をしたくなくても『親』はいる。」



     「 認知症になる位なら死んだ方がましだ、と考え、それを口にする人がいるが

      実行できたためしがない。病気をそれと自覚できないからなのか。

       自己保存の本能に従うからなのだろう。

       当たり前のことである。」



     「 認知症と大括りで総称される神経変性疾患の原因は様々であろう。

       先天的なものであるにせよ、後天的なものであるにせよ、『体質』、『気質』の脆弱な

      者から順番に、脳の神経中枢がおかされていくのであろう。

       病魔におかされる部位や病態は千差万別、半端ない。人類如きが克服

      できる病いではない。ましてや人間の浅知恵が作り出した医薬品で治

      せるわけもない。一時の気の迷いから、弱気から、『抗精神病薬』、

      『抗認知症薬』、『抗うつ薬』に手を出してはならない。

       治す実力を持たない医者に頼ったのがそもそもの間違い。

       千載に悔いを残す。」



      「 時に容赦はない。

        愛を後まわしにしてはいけない。」








www.youtube.com/watch?v=dzmHkXiU59U
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Long Good-bye 2019・06・13

2019-06-13 05:05:00 | Weblog



   今日の「お気に入り」。


    「 アジア人は強欲である。

     改善・改良を徹底する。

     物事のプラス面のみ見て、徹底する。

     GDP成長率とかプラス志向の指標しか見ない。

     欲には際限がない。

     何億稼ごうと、目の前の問題を解決できなければ、意味がない。

     何用あって月に行く。」







www.youtube.com/watch?v=dzmHkXiU59U
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Long Good-bye 2019・06・11

2019-06-11 05:00:00 | Weblog





  今日の「お気に入り」。


   「 昔の日本食であれば、三食きっちり、腹八分で食べていれば、何の問題も

    なかっただろう。

     現代日本の食品を、白米を含め、三食腹いっぱい食べて、さらに間食

    までしていたのでは無事に済む筈がない、と思う。」


                                        




www.youtube.com/watch?v=dzmHkXiU59U
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする