TRASHBOX

日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

昔の社名で出ています

2018年02月16日 | 雑感日記

たまたま参加したあるコミュニティで、数年前に仕事を定年退職された男性と会話した。年齢を聞いたことはないが、多分60代半ばかと。この方、「大手企業の出身」であることに誇りを持たれているようで、何かあると比較がはじまる。たとえばそのコミュニティはWebベースのメールシステムを使っているのだが、以前のシステム(多分企業向けのシステム会社がまるっと作った専用ソフトだろう)にあった既読表示機能がないやら、他の端末で送ったメールが見られないとか、こんなシステムでは笑い物だとおっしゃる。

なのだけど、すでにメールの既読表示は過去の機能といってもよいだろう(たとえばGmailだと管理者がその機能を付加することはできるようだが、そこまでガチッとした組織でもないし)。また2つめの「他の端末で」は、明らかに知識不足。表示設定の変更方法などもご存じないようだった(ちなみに学術系のコミュニティなので、基本的なPCスキルはあるという前提)。ましてや「笑い物」というのは誰目線?いまだに過去の「大手企業」にお勤めなのだろうか。

で、こういう「IT関係に疎いシニアの文句」ならまだ理解、対応できるのだが、問題はそれを「関係者の姿勢としてなってない」「仕事に真摯さがない」みたいな倫理目線で投げかけてくること。挙げ句の果てに関係者の人格攻撃におよぶ始末で、もう立派なモラル・ハラスメントといっていいだろう。

なんていうか、ある意味で寂しいのかもしれない。昔は「大手企業」の一員としてそれなりの扱いを受けていたのに、今は全員が同じ立ち位置で(もちろん皆、年齢に沿った常識的で自然な敬意は払っているし、かなり礼儀正しい人の集まりだと思う)「自分のことは自分で考えて動く」ことに戸惑っているのかもしれない。こういったことが、いわゆる「老害」「モラハラ」の発端ともなるのだろうかと考えると、ちょっと哀しい気分になるのでした。
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