TRASHBOX

日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

レストラン七條@神保町

2010年06月17日 | 食べたり飲んだり

実はこの日は人間ドック。
ちょっと気になることがあったりして、恐る恐る行ったのですが(小心)、
とりあえずレントゲンでは異常なし。細かい結果は後日ですが、まずはひと安心。
で、その後の昼に七條へ。お昼時で10分少々待って、おすすめのランチ。
子羊のメンチ風ラタトゥーユ添えをいただきました。
朝を抜いてるだけあって、いや、そうでなくてもウマいウマい。
平日の神保町は、身の丈ながら技の効いた街なのでした。
皆さんも、カラダは大切に!
あ、場所とかはこちらを。

JAAAセミナー@新橋ヤクルトホール

2010年06月15日 | 広告とか

広告の話でなんでカレーだよ!とお怒りの諸兄、
これは帰りのデニーズで食べた遅いお昼なのですよ、ご容赦を。
なんせ3時終了の予定が、終わってみれば4時半近くに。
うどん一杯食べて駆け込んだ身には、ちょっと応えました。

で、内容なのですが、えーっと、一応日本のトップクリエイター、
「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」の発表やトークがあるのに、
なんとも昭和な式次第。変に見えはるつもりはないけれど、
海外の同業者が見たらどう思うのでしょうか。もうすぐカンヌあるけど。
なんか広告という仕事をアピールしていく上で、課題を感じました。

しかしスピーカーの皆さんは、素晴らしく面白かった。
グランドの高松さんの、広告の枠を超えながら広告にこだわる姿勢。
タンバリンの横澤さんの、小憎らしいようなクレバーさ。
(タモリ倶楽部にときどき出る芸人さんに似てるなぁ)
電通九州の勝浦さんの熱さ(遠距離恋愛後結婚と聴き、なぜか嬉しかった)。
そして電通の東畑さんの真っ当ぶり。
あらためて考えると、皆さん今の「広告テクノロジー」とは別のところで
「どうすれば伝わるか、心を動かせるか」を考えている。
基本でありながら、作り手の個性を生かしきっている。
(たとえば勝浦さんの仕事を横澤さんにって、ちょっとありえんなぁ、とか)
もうオッサンの部類に完璧に入る私にも、よい刺激でした。
モチベーションの定期点検というか、こういうの必要ですわ。

で、デニーズのカレーですが、インド風というにはスパイスが……。
カレーフェアはロイヤルホストに分があるかもしれません。
今年はいつやるんだろう(もう済んじゃってたりして)。


中華割烹わたなべ@東銀座

2010年06月14日 | 食べたり飲んだり

とある集まりで夜中華。
社内なのにツイッタ―つながりで、リアルで会うのは初めてという
今どきな展開でしたが、なかなかの盛り上がりに。
まったり話し込むにはナイスな場所でした。
ちょっと和食よりのオリジナル中華ですが、味はファンタスティックですぜ。
一見素っ気ないご主人、実際はシャイで良い人です。
なんせ一人で切り盛りしてるから、忙しいしね。
場所などはこちらを。


ラ・ブラスリー@飯田橋

2010年06月13日 | 食べたり飲んだり

日仏学院の中にある小洒落たお店。この季節はテラスがおすすめです。

前菜の自家製テリーヌとか、

同じく前菜のリヨン風サラダとか、

メインのポークとか、どれも綺麗で美味しく頂けました。
フレンチ系としては若干薄味な気がしたのですが、
この辺は日本向けなのでしょうか。

で、場所やお味もさることながら、サービス。
実はちょっと気になることがあったのですが、
後日それをお伝えしたところ、きちんとお詫びのコメントが。
まあサービス業としては基本なのでしょうが、
いい意味でマニュアル的でなくてパーソナルな感じには
好感が持てました。
今回はグラスでワインを1、2杯ってとこでしたが、
次回はしっかり飲んじゃおうかな。
場所などはこちらを。

エグザイルス/ロバート・ハリス

2010年06月12日 | 読書とか
エグザイルス
ロバート・ハリス
講談社

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副題の「すべての旅は自分へとつながっている」――この格言めいてはいるけれど、もうひとつピンとこない物言いが、著書全体のトーンなのかもしれない。著者の波瀾万丈ぶりはハンパないのだが、文章として定着したときの精度にどこかあまさを感じてしまった。

それでも本物の体験の凄さは、至るところにあふれている。なぜかケンカして女に惚れてドラッグきめて、といったワイルド系の話よりも、人の心に潜む弱さや狂気に関する記述のほうが光っている気がするのが興味深い。たとえばオーストラリア大陸のど真ん中をキャンプしながら旅しているときの、連れの仲間の言葉。

『月を見ないほうがいいよ。こういうところであんまり月を長く見ていると、おかしくなってくる。なるべく星を見ていたほうがいいぜ』

そう、それほど詳しいわけではないが、あそこはコアラとカンガルーとオージーたちの陽気な国、というだけの場所ではない。生まれながらの廃墟のような土地のど真ん中にいると、どこか心がずれはじめる、みたいな面もあるのだと思う。


まあ前半部分は、ワイルドなヒッピーがそそくさと書いた日記のような趣なのだが、後半でチャーミングで感性豊かで、そしてどこかナイーブな弟のロニーが精神を病みはじめたあたりからの描写は切実で、同時に物語としての膨らみをみせてくる。

『(一時は立ち直りつつあったロニーが再びドラッグにはまっていくのを見て)僕がどんなに頑張って彼をこちらの世界へ引っ張ってこようと、彼がどんなに頑張って僕についてこようと、彼は僕の側の世界にも、自分が立っている世界にも、鋭い現実感のようなもを感じられなかったのではないだろうか』

そして著者自身、プライマル・スクリーム(バンドのほうじゃなく、心理学社アーサー・ヤノブの提唱した説。たとえばこの辺など)療法を受けて自らを再構築していくさまは感動的でもあった。もしかしたら、ある意味稚拙に思える文体は、著者の心の叫びを素直に伝えるためには必要なことだったのかもしれない。