totoroの小道

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海をかっとばせ

2014-06-14 21:56:20 | 3年 国語

6月の授業研究の会 3年生国語「海をかっとばせ」の教材研究

 

まず、一文でどんな話かを考えてみる。
ずっと補欠で暗い気分だったワタルが、明るい気持ちで練習に取り組むようになる話。

暗い気分が、明るい前向きな気持ちに変わるのだから、主人公ワタルの大きな成長があったはずだ。

この物語で、ワタルの言動のあやしいところ。
普通ならあり得ない、言動を探っていくと、その成長の理由が見えてくるはずだ。

この物語は、5段落からなっている。
一番おかしなところが含まれているのは、その中の何段落だろう?
海の子どもに出会ったこと。
ベンチ専門なのにホームランを打ったこと。

参加者全員が4の段落を選んだ。
1 2 3 4全員

では、4段落のフレールれーの前がおかしいのか、いつの間にかの後ろの後半部分の方がおかしいのか考えた。

全員一致で後半部分を選んだ。

いつのまにかはどのぐらいか。
快心の手応え
白いボールが軽々ととんでいく。
なんで逆転なの。
本物のバッターボックスにたった気分
なんで、色がでてくるか。モノトーンからカラーになるの。

そんな疑問が出された。

その中で一番おかしな文は
「いつの間にか、ワタルは本物のバッターボックスに立っている気分になった。」
この文から、次々に問題ができた。
・いつの間にかっていつ?
・本物のバッターボックスってなんだ?
・今まで本物のバッターボックスの気分を味わったことがないの?
 ほんもの【本物】= 偽りや作り物でない本当の物。実物。
・本当に本物のバッターボックスにたったの?
・気分になったってどういうこと?

本物のバッターボックスは、し合いのバッターボックスだとすると、その証拠はあるのか
 「観客」「声援」が証拠。
 つまり、練習でいくらバッターボックスにたっても、それはワタルにとっては本物のバッターボックスではない。
 1の場面に代打でもいいから試合に出たい。とある。
 試合でバッターボックスにたつことが、ワタルにとって本物のバッターボックスという意味だ。
 つまり、し合いに出ることが本物だ。

・「いつの間にか、ワタルは本物のバッターボックスに立っている気分になった。」原因は何だろう?
 これが大問題のように思う。
その原因は、この文より前にある。
1 ぴしっという気持ちよい手応えがあった。
2 そのかわり、打ち損なうと、鼻の中までしょっぱいしぶきがとびこんだ。
3 ワタルはもう夢中だった。
このなかだと「夢中だろうか?」
夢中=(三)何か一つの事に心を奪われて、それ以外の事には全く関心を示さない様子。 

それまで、首長竜だの、風の音だのに気を取られていたのが、ボールを打つことに集中したのだ、

夢中になった理由は「ぴしっという気持ちよい手応えがあった。」
手応え=②働きかけに対する好ましい反応。また、努力したかいがあるという感じ

すると、このお話はこうまとめられる。
ずっと補欠で暗い気分だったワタルが、
波の子どもとの出会いによって集中して練習に取り組むようになり
明るい気持ちで練習に取り組むようになる話。

 

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