totoroの小道

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やなせたかし アンパンマンの勇気(伝記の感想文を書こう)

2021-12-19 17:48:07 | 5年 国語

伝記を読み、その紹介文の書き方を勉強する。
教科書通りに、書き方を勉強するのも良いが、まずは、しっかり伝記の内容を理解しなければよい紹介はできない。

そこで、課題解決をする中で、主人公の節目ごとの「出来事」「主人公のしたこと・考えたこと」を見つけていく授業プランを立てた。

そして、主人公の生き方を理解した上で、紹介文を書く作業を行った。

 

1時間目 課題作りを行った。
子供たちは、十分人々の役に立っているのに、92歳のたかしがまだ「人の役に立つこと」に満足していないことを不思議に感じた。

2時間目
やなせたかしの初期の考えについて「出来事」「したこと・考えたこと」に分けてまとめていった。
この時点では、まだたかしは、人のために役に立とうという考えは持っていないことがわかった。

3時間目
戦後、やなせたかしが、人々の役に立ちたいと考える場面が出てくる。
ここが、やなせさんの考えの原点になっていくことが分かる。

4時間目
やなせさんの晩年の活躍を調べていくと、最後の5段落ではなく、4段落にやなせさんの思いが色濃く語られていることが分かった。

5時間目
④の段落から、やなせさんがなぜ最後まで満足せずに、皆のために尽くしたのかを考えていった。
子供たちが調べた文章は次の②文に絞られた。
「体は、手術のあとだらけで、体力も落ちていたが、傷ついた人たちのために何かをしたかったのだ。」
この文では「ため」という言葉に子供たちがこだわった。
「ぼくも何かできることをしなければ。」
この文では、「も」にこだわった。小さな子も他の人のために働いている人もいるのにの「も」と考えた。
それに比べれば、まだ自分は人の「ため」に役に立っていないと考えていることが分かった。

6時間目
ここまでの学習を受けて、
➀主人公の考え
②なぜそう考えるのに至ったのか
③自分の意見
に分け、200字で紹介文を完成させた。


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6 コメント

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Unknown (じん)
2022-03-08 12:33:59
コメント失礼いたします。
すばらしい実践と深い読みを紹介いただき、ありがとうございます。感謝です。

以前、不躾ながらお願いをし、カレーライスの実践をあげていただきました。その節はありがとうございました。

またお願いになりますが海のいのち、6年生の実践をご紹介いただくことは可能でしょうか。ぜひお願いしたいです。ご多用と存じますが可能ならばお願いいたします。
じんさん ありがとうございます。 (totoro)
2022-03-12 06:07:48
じんさん、ありがとうございます。
お返事が遅くなりごめんなさい。学期末処理で忙しかったので。
拙い実践を丁寧に読んでいただき恐縮です。
海の命ですが、このブログの右上にある「カテゴリー」というところをご覧ください。各学年の国語の実践をまとめた中の「6年 国語(33)」というところをクリックしてください。
過去の投稿を見ることができます。この中に、過去の「海の命」をまとめてあります。もしよろしかったらご覧ください。
Unknown (じん)
2022-03-12 20:46:04
お返事いただき、ありがとうございます。学期末、本当に目の回るような忙しさ、このような時期にご回答いただき、ありがとうございます。大変申し訳ありません。totoroさんの「海の命」を拝読し、辞書活用の力、語にこだわる指導、児童の読みとその思考を深める手立て、ぜひ他の場面についても知りたいと思い、連絡をさせていただきました。学習課題の3「海に帰りましたか」4「なぜクエを見かけたのに興味をもてなかったのか」などは実践はされずに、番外編へとつながるのでしょうか。それともブログ上はデータが抜けているのでしょうか。ぜひ追試をさせていただきたいと思っておりました。他の実践をあたってもtotoroさんの実践が優れていると感じます。勝手なことばかりを申し上げ、すみません。もしありましたら教えていただきたいです。ご迷惑をおかけします。
じんさん ありがとうございます。 (totoro)
2022-03-12 22:43:10
じんさん ありがとうございます。
そうですね、記録が途中でくじけて途中で止まっていました。
もう3年も前の事なので、記憶は不確かですが、続きを載せてみます。
じんさんへ (totoro)
2022-03-13 08:47:45
これらの実践内容と、私の教材の解釈が、必ずしも一致しているわけではありません。
また、例えば、与吉じいさのくだりでは、与吉じいさの「千匹に一匹」という哲学を取り上げるべきだし、お母さんと太一の思いのずれも学ばせたいと本当は思います。
しかし、
あれもこれもだと子供たちの思考が追いつかないので、主人公の目線で、あえて主人公の言動を取り上げるようにさせています。
また、
教師の解釈を押しつけていくと、「どうせ先生、答え知っているんでしょ。早く教えてよ。」と議論しなくなります。
彼らの疑問を「問い」という形にしてあげて、彼らの思考を「予想」という形でいくつかに分類してあげ、それを「言葉を使って検証」していくための司会をしてあげるように徹しています。
私の解釈と違う話し合いになることも多いので、私も、彼らの話を聞きながら、なるほごそういう捉え方も確かにあるなと、日々新鮮な学びをしています。

私が授業で行いたいことは、国語の教材の解釈ではありません。国語の教材を使って学ぶことで、論理的に思考できる子供たちを育てることです。
これから、子供たちは国際社会の中で生きていくこととなります。日本人同士なら、あうんの呼吸で通じ合うこともできますが、外国の方と付き合う場合、論理的に説明し、時には詭弁でもなんでも相手を議論で打ち負かすことも必要になります。英語の習得も大事でしょうが、まずは、母国語できちんと、論理的に思考できなければ、英語が話せても対して役に立たないと思っています。あと、10年もすれば、自動翻訳機ももっと高性能になりますから。
Unknown (じん)
2022-03-13 18:02:02
totoro様

この度は本当にありがとうございます。感謝の気持ちをどのようにお伝えしたらよいのか。本来ならばお電話なり直接お礼を申し上げたいところ、コメントで申し訳ありません。ありがとうございます。今後もtotoro様の実践を拝見し、学ばせていただきます。

3年前の実践を思い返し、掲載いただくことにどれほどの時間を費やしていただいたか、想像しがたいです。大切にします。

totoro様のお話しされた通り、議論するために、教師がファシリテーターとなること、教材の解釈を押し付けにせず、児童の思考を大切にしながら叙述に書かれたこと、行間から読み取れること、児童同士の思考のずれを大事にすることなど、実践したいと思います。日々新鮮な学びという言葉、すてきです。

母国語で論理的に思考できる力、私も目指していきます。

重ね重ね、深く感謝いたします。
ありがとうございます。

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