本年から今までと違う小学校に赴任した。
本校では、今まで国語の話し合い活動は本格的にされていなかった。子供たちは、国語の授業に慣れてない。
4月から3ヶ月かかって、やっと、話し合う土台ができてきた。
この単元から、机を話し合いができる形態に変えた。互いに互いの声を聞き合うことから始めていこう。
内容は、薄くてもかまわない。自分たちが見つけた課題を、皆であれこれ言いながら、彼らなりの答えを見つけていければ、「国語って面白い」と思ってくれるのではないだろうか?
まあ、あせらず、少しずつ、でも時間をかけてじっくりいこう。
その2時間目。
(前時には、スプレットシートを使って、「変だ・おかしい」を見つけ合った。それを一つずつ解いていく)
めあては、「問題をたくさん解こう」にした。
自分たちの見つけた「変だ・おかしい」を、どんどん解いていこう。
問題 「赤いランドセルが歩くって変!」
まだ、本文をしっかり読めないので、実に様々な勝手な想像による意見が出された。
この子のノートのように、「自分が消えてランドセルだけになった。」みたいな意見が多かった。
そこで、実際に実演してみようと言うことになった。
一人の子がランドセルを背負い、
「りいこは、どんどんうつむいていって、さいごには、赤いランドセルだけが、歩いているように見えました。」を実演してみる。
S:うつむくって何?
T:こういうときに、国語辞典を使うんだよ。
S:あたまをたれて、下を向く。
S:こんな感じ。
S:もっともっと。だって、どんどんって書いてある。
S:どんどん、下を向いてよ。
S:お辞儀をするみたいにしたら、本当に鞄だけになった。
S:どんだけ、下を向いたんだ~。
S:がっかりしたんだね。
S:兎を消して悪かったって思った。
S:がっかりしたんだね。
S:鞄だけになったんじゃなくて、がっかりして下を向きすぎて、そう見えたって事だね。
問題 「なんでこがねいろの鍵なの?」
S:こがねって何?
S:あっ、国語辞典だったね。
こがね=黄金=金色
①鍵の穴が金色だから。
②金色に設計されているから。
③特別な鍵だから。
④めずらしい鍵だから。
⑤りいこがうれしくなるための色だから
⑥りいこにしか見えないかぎだから。
⑦そういう鍵の種類
⑧かぎは、もともと金色だった。
⑨日の光をすいこんだから。
多数決の結果 ④珍しい鍵だからが選ばれた。
この子のまとめ
りいこは、よく観察できていたから、かげにランドセルだけが見えたのかも知れない。りいこは、観察する力が強いから、鍵を見つけられたのかも知れない。りいこは素晴らしい人だと思います。
まずは、1時間が終わった。
根拠、証拠に基づくところまでは行かないけれど、結構活発に話し合えたかな?