天声人誤(カエルの詩): 天知る・地知る・我知る

☆永遠に生きるがごとく学び、明日死ぬがごとく生きる☆  

浜岡原発停止の英断に思う

2011年05月08日 | Weblog
原発立地で色々と恩益を受けてきた町としては
原発停止もしくは廃止となった場合の経済的影響は
計り知れないものがあるに違いない。

福島原発に東電社長が謝罪に行った時のひとコマで、
「原発は安全といったじゃないか」と怒鳴るシーンが
あったが、見ていて苦笑せざるを得なかった。

マスコミが言ったから、社長が言ったから、市長が
言ったから、全て正しいとは限らないのである。
事故が起きて会社や政府を罵るのは筋違いであろう。
原発がある市町村は、今までに望むと望まざるにも
関わらず、散々に恩恵を受けており、その恩恵の代償が
何であるか、一度でも考えた事があるだろうか?
恩恵が大きければ大きいほど、その代償は大きく
酷なものであることを知るべきではなかったのか?

国策とは言え、己たちの生活や生活の基盤をを守る為に
山口県祝島の住民は20年にも亘り中電との間で反対闘争を
今尚続けている。
その一方で原発推進派の上関町は中電からの原発推奨金で
箱物を作り豊かな??未来を享受しようとしている。
しかし所詮人の褌で相撲をとったとしても先が知れている。
猿知恵然りである。

原発立地の市町村は自己努力をせず安易な原発推奨金で
生活の糧を得ようとしているのは、あさましいとしか
思えない。
奥深い山村地でもそれなりに知恵を出し合って、小さくとも
豊かなコミュニティを創出している地区もある。

御前崎市長曰く、原発の停止は市の存続にも影響すると・・・
しかしここでよく考えていただきたい。

東海地震の震源の中心にある浜岡原発がM8以上の
地震に見舞われた場合、被害は日本を真っ二つに分断し
その影響は福島原発の比ではなく、日本経済、いや日本国の
根底を揺るがすものとなり、御前崎市どころか、関東、東海、四国、中国地方にかけて甚大な被害を及ぼす事は明々白々
である。
それこそ東北地方壊滅どころの騒ぎではなく、日本壊滅に
繋がる恐れがあるにも拘らず、御前崎市長の発言は
首長として完全に失格であり、正に我田引水、自己中にも
程があると言えよう。

確かに東海地方及び御前崎市の経済や雇用問題にも重大な
問題を投げかける恐れがあるかもしれない。
しかし私としては御前崎市や中部電力と日本沈没を量りに
かけ、心中する気は更々無いことを明確にしておきたい。


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1 コメント

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no ability (noga)
2011-05-08 11:32:30
現実の内容と非現実の内容を区別することなく語れば、それは空理空論となる。
これは、日本流高等教育の行き着く先でもある。卒業生は曲学阿世の人になる。
現実を離れた問答ができなければ、人間は、子供かアニマルのようになる。
これは、昔マッカーサが観察した姿の日本人と同じである。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812

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