「馬乗りになって何度も刺し……」41歳のタイ人母が寝ているわが子2人を殺した理由

2020年04月07日 02時54分15秒 | 事件・事故

「子どもと離ればなれになるくらいなら、いっそ殺してしまおうと思った」

 殺人犯となったタイ人の母親は、こう供述した。

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 3月23日、東京・吉祥寺のマンションの一室で、中学1年の古川絢一君(13)と妹の小学4年の紗妃さん(10)の遺体が発見された。警視庁は「子どもを殺した」と近くの交番に出頭したタイ国籍の会社員、フルカワ・ルディーポン容疑者(41)を殺人の疑いで逮捕。社会部記者が解説する。

「もともとタイのバンコクで宝石関係の仕事をしていたフルカワは、その関係で日本人の宝石商と出会い、2006年に来日して結婚。その後は義父が営む宝石店で働いていた。高級マンションで不自由なく暮らし、2人の子宝にも恵まれた」

 家庭環境に変化が出始めたのは5年ほど前だ。

「夫が埼玉県に単身赴任することになり、別居状態となった。家族4人で食事するのは月に1回程度で、夫が自宅に帰ってくるのも年に1、2回ほど。それでもフルカワは『家族仲は良好だ』と信じていたようです」(全国紙記者)

 しかし、昨年から周囲に離婚を促されていたという。

「フルカワは家族関係を維持したいと望んでいたが、犯行の2日前、義母に『ぐずぐずしていないで1カ月以内にタイに帰りなさい』と告げられた。子どもたちに相談したところ、『日本に残りたい』と言われたようです」(同前)

「訴訟しても勝てない。親権を取られるぐらいなら」

 フルカワは「訴訟しても勝てない。親権を取られるぐらいなら」と凶行を決意。

「寝ている子どもにそれぞれ馬乗りになり、台所にあった包丁や果物ナイフで首や肩を何度も刺した。2人は途中で目を覚ましたとみられ、手や首には抵抗した跡があった」(捜査関係者)

 タイに住むフルカワの友人はこう明かす。

「彼女は子どもを愛していて、SNSにも成長する姿を頻繁に投稿していた。タイにもほとんど帰らず、私は日本で幸せに暮らしていると思っていました。しかし、周囲は結婚をよく思っていなかったのでしょう。以前、彼女と会ったとき、子どもたちがタイ語を話すことを禁じられていると聞きました。彼女は日本で独りぼっちになり、心が壊れてしまったのでは」

 だが、どんな理由があれ、我が子を手にかけていいわけがない。母親として罪悪感が湧いてきたのか、

「犯行後、たまたま電話をかけてきた義母に犯行を打ち明けました。付き添われて出頭する前に、近所のスーパーでカーネーションの花束を買い、ふたりの子どもの遺体のそばに置いたのです」(前出・捜査関係者)

 今さらどんなに悔やんでも、幼い命は戻らない。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年4月9日号

 



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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2023-05-13 11:49:37
母親だけが悪いような書き方不快
ジャニーズの件とかしっかり調査してるものもあるのにこういう記事のせいで信頼がなくなる

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