人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

コンサート・チケットを買う/芦川いづみ主演「乳母車」「誘惑」を観る~神保町シアター

2016年02月04日 07時18分23秒 | 日記

4日(木)。わが家に来てから494日目を迎え、寒いのでゲージから出たくない様子のモコタロです

 

          

                                どーでもいいけど 手ぶれで 写真 ボケてね?

 

  閑話休題  

 

昨日は、夕食に「エリンギのベーコン巻き焼き」、「生野菜と生ハムのサラダ」、「エリンギとスイートコーンのコンソメ・スープ」を作りました。スープはメイン料理で使うエリンギの笠の部分が不要になるので、それを細切れにしてスイートコーンと一緒に煮込みました

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

コンサートのチケットを2枚買いました 1枚は5月20日(金)午後1時半から東京オペラシティコンサートホールで開かれる「アフタヌーン・コンサート・シリーズVol.2 音楽で”夢”みる午後」です プログラムは①バッハ「ゴルトベルク変奏曲~アリア」、②ドビュッシー「月の光」、③ショパン「幻想曲」、④モーツアルト「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲K423」、⑤フォーレ「夢の後に」、⑥ブラームス「ピアノ四重奏曲第1番」です。演奏はヴァイオリン=成田達輝、ヴィオラ=川本嘉子、チェロ=逍静、ピアノ=練木繁夫です

 

          

          

2枚目は7月7日(木)午後6時半から日経ホールで開かれる「日経ミューズサロン~ライナー・キュッヒル 七夕ヴァイオリン・リサイタル」です プログラムは①モーツアルト「ヴァイオリン・ソナタK526」、②ベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第5番」ほかです

 

          

 

  最後の、閑話休題  

 

昨日、神保町シアターで「恋する女優 芦川いづみ アンコール」特集のうち「乳母車」と「誘惑」の2本を観ました この特集は昨年9月に組まれたものですが、前回大入りで観られなかった人のために未上映作品を含めてアンコール上映されるものです 1月30日(土)から2月26日(金)までの間に合計16作品が1日4回のスケジュールで上映されます

芦川いづみを初めて観たのは60年代半ばのテレビ・ドラマでした タイトルも内容もすっかり忘れてしまいましたが、青春ドラマだったように思います。彼女は教師のような役柄で、何かに驚いて腰を抜かすシーンだけを覚えています 「あっ、こんなきれいな人がいるんだ」と思ったのを覚えています

彼女は1935年東京生まれで、松竹少女歌劇団付属・松竹音楽舞踏学校に所属していた53年に、ファッションショーに出演していた姿を映画監督の川島雄三に見い出され、同年「東京マダムと大阪夫人」で映画デビューしました 55年に川島監督の勧めで日活に入社し数々の映画に出演、スター女優に登り詰めました その後、68年に俳優・藤竜也と結婚し女優を引退、以後 映画、テレビをはじめとするメディアには一切登場していません

 

          

 

「乳母車」は石坂洋次郎原作による1956年(昭和31年)の日活映画です 数多くの作品でコンビを組んだ芦川と石原裕次郎との初共演作です

鎌倉で何不自由なく暮らす女子大生ゆみ子(芦川いづみ)は、父・桑原次郎(宇野重吉)に愛人がいると友人から聞いて愕然とする 彼女は思い切ってその女性・相沢とも子(新玉美千代)に会いに行く。そこには彼女の幼児まり子と、弟・宗雄(石原裕次郎)が一緒に住んでいた。夫を許せない妻たま子は家を出ていく とも子もいつまでも次郎と中途半端な生活は出来ないとして別れる決心をする。そんな複雑な関係の中、ゆみ子と宗雄は まり子を幸せにしてやるために次郎、たま子、とも子の3人を引き合わせて解決策を話し合うよう画策する

結局、まり子はとも子が働きながら育て、たま子はバーの雇われマダムとして働くことになる訳ですが、彼女たちの言葉から、この映画は、男性に頼らないで生きていくという 女性の自立について主張しているのだということが分かります

この物語の中心人物である桑原次郎はクラシック音楽好きという設定らしく、書斎の大型ステレオ装置でLPレコードを聴くシーンが何度か出てきます。誰かのチェロ協奏曲のような曲と、誰かのピアノ協奏曲のような曲が流れるシーンがあります チェロ協奏曲の方は、起伏の激しいロマン派の曲のような気がするのでシューマンではないかと思いますが、確信が持てません 一方、ピアノ協奏曲のような曲は、おそらくクラシック界の先達ではなく、この映画の音楽担当者が作曲したのではないかと思います。どうもクラシックの正統派ではないように感じます

 

          

 

2本目は、伊藤整原作による1957年(昭和32年)の日活映画「誘惑」です

銀座の洋品店主・杉本省吉(千田是也)は娘の秀子(左幸子)とやもめ暮らしをしているが、店を画廊にしようと工事を進めている 店には化粧嫌いで不愛想な竹山順子(渡辺美佐子)がいたが、秀子の知り合いのグループの一人、貧乏画伯の田所草平から「君は化粧をしなさい」と言われ、女としての自分に目覚める 田所の絵は画廊にやってきた岡本太郎らに認めら一躍有名人になる 一方、杉本小平は画才よりも商才に長けていたが、その妹・章子(芦川いづみ)が画廊に来たとき、杉本省吉はかつて彼女が初恋の人だった三谷栄子の娘であることを知る 順子と草平の結婚式の夜、祝宴に酔った章子は杉本家に泊まることになる。章子の寝顔を見た省吉は初恋の人・栄子を見い出し、30年前に果たせなかったキスをする 章子は母の代わりに 喜んでかつての母の初恋の人のキスを受けたのだった

芦川いづみの出番は、映画の後半にほんの少しだけですが、彼女が現れた時、あまりの美しさにハッとします この映画には”芸術は爆発だ”の岡本太郎や、画家の東郷青児、書道家の勅使河原蒼風など、錚々たる芸術家が出てきます 彼らもこんなに若かったんだ、と驚きます なお、この映画では作曲家の黛敏郎が音楽を担当しています。画廊で抽象画を観るシーンなどで現代音楽風の”抽象的な”音楽を流しています

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