人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

松田華音のシューマン「献呈」を聴いて思うこと/歌野正午著「密室殺人ゲーム 王手飛車取り」を読む

2016年10月24日 07時54分15秒 | 日記

24日(月),昨日,埼玉県S市にある実家のお墓参りに行ってきました 息子がネパールで現地の御線香を土産代わりに買ってきたのでそれを持参しました.太くて長いので燃え尽きるまで時間がかかりそうです ということで,わが家に来てから今日で756日目を迎え,お姉ちゃんの部屋でハイヒールに遭遇し何事か考えているモコタロです

 

          

              「片手落ち」は聞くけど  「片足落ち」は聞いたことないなぁ

 

  閑話休題  

 

昨日午前中,いつもの日曜日の日課として すべての部屋と廊下に掃除機をかけ,寒くならないうちにと思い,エアコンのフィルターの掃除をしました と言っても,掃除機でフィルターの埃を吸い取るだけですが,それだけでも違います

先日も書きましたが,CDの置き場所がなくなってきたため,新しく買ったCDを中心に約200枚のCDを5つの山に分けて枕元に積んでいたのですが,昨今の日本各地の地震発生の現状に鑑みて,大地震があった場合CDが顔面を直撃することが避けられないことが予想されるため,思い切って整理することにしました その結果,約100枚を作曲家別のCD棚の隙間に何とか押し込めました 

整理の過程で,松田華音(カノン)のCDが出て来たので,新聞を読みながら久しぶりに聴きました このCDにはベートーヴェンの「ワルトシュタイン・ソナタ」,ショパンの「英雄ポロネーズ」などが収録されていますが,4曲目に収録されているリスト/シューマンの「献呈」の演奏に入った時,背筋が寒くなるほどの感動を覚えました

プログラム・ノートによると,この曲は松田華音がロシアのグネーシン音楽学校で過ごした12年間にお世話になった関係者に感謝を込めて選んだ,ということです 演奏を聴いていると,その純粋な気持ちがじわっと伝わってきます (写真は2015年4月7日,東京オペラシティコンサートホールでのピアノ・リサイタルの時にもらったサイン入りCD)

 

          

        

  も一度,閑話休題  

 

歌野正午著「密室殺人ゲーム  王手飛車取り」(講談社文庫)を読み終りました 歌野正午は1961年千葉県生まれ.東京農工大卒.2004年に「葉桜の季節に君を想うということ」で第57回日本推理作家協会賞を受賞しています このブログでは「葉桜~」と「春から夏,やがて冬」をご紹介しました

 

          

 

「頭狂人」「044APD」「aXe(アクス)」「ザンギャ君」「伴道全教授」という奇妙なハンドルネームの5人が,ネット上で殺人推理ゲームを出題しあう ただし,ここで出題されるのは架空の話ではなく,出題者自身が犯人となって起こした殺人事件という設定である 5人は犯人であると同時に探偵となるわけだが,各自 5つの画面を前にインターネット回線を使って映像と音声をやり取りしながらゲームを進めている 彼らは,ダースベイダー・マスクを被っていたり,飼っている亀を映していたり,顔をピンボケにして映し出していたりと,正体が分からないようにしている

一人一人順番に自分が起こした殺人事件について,「密室」「アリバイ崩し」「ダイイングメッセージ」などの問題を出題して他のメンバーに答えを求めていきます 言わばゲームの問題を出すために殺人を犯しているわけで,とんでもないのですが,個々の推理ゲームは ちょっとこじつけがましいところも無きにしも非ずです 推理小説なのでそれは仕方ないことですが

むしろ,驚くのは,この5人はそれぞれがまったく面識がなく素性が知れないはずなのに,このうちの2人(AとB)が極めて身近な存在で,ゲームをやっている期間中にAが途中で消えてしまう.なぜならBがAを殺したから,という設定です これにはアッと驚きました

さらに,最後に生き残った4人が一同に会することになり,そこでそれぞれの正体が明かされるのですが,ここで再び驚くのは,男性ばかりと思っていたのは勘違いだったということです 

歌野正午では「葉桜の季節に君を想うこと」で,やられたと思いましたが,この「密室殺人~」でも最後の最後にやられました

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