人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

井上道義 ✕ NHK交響楽団でプロコフィエフ:バレエ音楽「シンデレラ」、チャイコフスキー「交響曲第4番」を聴く / 新日本フィル2021-2022シーズン定期公演プログラム発表

2020年12月18日 07時22分13秒 | 日記

18日(金)。わが家に来てから今日で2269日目を迎え、国際自然保護連合は17日までに、世界の絶滅危惧種を集めたレッドリストの最新版を公表したが、日本近海のサメの仲間や、北海道や東北に分布する植物オオバナノエンレイソウなどが新たに絶滅危惧種に評価された  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「絶滅してほしい危惧種」枠があれば推薦したい人類がいる  現職の米国大統領さ

 

         

 

昨日、夕食に「豚の生姜焼き」「生野菜サラダ」「もやしの味噌汁」を作りました 「生姜焼き」は肉に小麦粉を振って弱火で焼くとマイルドになるとCOOKPADにレシピに書かれていたので、やってみたら絶品に出来ました

 

     

 

         

 

新日本フィル「2021-2022シーズン定期演奏会」の日程・プログラムが発表されました 同シーズンは「新日本フィル創立50周年」のプレ・シーズンと位置づけ、2021年9月~2022年3月の7か月間となり、2022年4月からシーズン期間が4月~3月に変更となります また、これまで「トパーズ」「ジェイド」として設定していた定期演奏会を「トリフォニーホール・シリーズ」と「サントリーホール・シリーズ」に発展的に統合し、2日間同一プログラム(各1回)により開かれます また、これまで「ルビー」として設定していた定期演奏会を「すみだクラシックへの扉」と改称し、従来通り金曜・土曜 同一プログラムにより開かれます プログラムの詳細は下の通りです

なお、この間(2021年9月~23年3月)は、今シーズンで退任する上岡敏之氏の後任の常任指揮者は置かず、これまでの新日本フィルにゆかりのある指揮者を起用するとしています

私は現在「ルビー」会員ですが、次シーズンもこれを引き継ぐ「すみだクラシックへの扉」の会員になるつもりで、来年の手帳に予定を入れておきました

 

     

 

また、新日本フィルのホームページによると、1月、2月の演奏会で上岡敏之氏の指揮が予定されている公演は、ドイツにおけるコロナの状況等から来日できなくなり代演となるとのことです 「ルビー」(1月15,16日)の指揮者は調整中、「トパーズ」(2月5、6日)の指揮者は阪哲朗に変更、曲目も一部変更になるとのことです 非常に残念です 詳細はHPをご覧ください

 

         

 

昨夕、サントリーホールでN響12月公演を聴きました    プログラムは①プロコフィエフ:バレエ音楽「シンデレラ 作品87」(抜粋)、チャイコフスキー「交響曲 第4番 ヘ短調」です   指揮は井上道義です

 

     

 

自席は2階RA4列7番、ステージ右サイドの3列目右から2つめです 会場を見渡すと、「これがN響のコンサートか」と言いたくなるほどガラガラ・スカスカです 半分どころか、4割も埋まっていないと思われます 東京のコロナ感染者数が毎日のように記録を更新しているという理由だけではないでしょう 主催者は原因を究明しておくべきだと思います

さて、オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつものN響の並びで、弦は12型(第1ヴァイオリンが12人)です    コンマスは”マロ”こと篠崎史紀です

1曲目はプロコフィエフ:バレエ音楽「シンデレラ 作品87」(抜粋)です     この曲はセルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)が「眠れる森の美女」と同じく、シャルル・ペローの台本に基づき1941年から44年にかけて作曲、1945年11月21日にモスクワのボリショイ劇場で初演されました   この日演奏されたのは、第1曲「序奏」、第5曲「仙女のお婆さん」、第7曲「踊りのレッスン」、第29曲「舞踏会に着いたシンデレラ」、第30曲「グランドワルツ」、第34曲「来客へのごちそう」、第36曲「王子とシンデレラのデュエット」、第37曲「ワルツーコーダ」、第38曲「真夜中」です

井上道義の指揮で演奏に入りますが、面白かったのは第7曲「踊りのレッスン」です 井上は第1ヴァイオリンの最後列の2人(N響最年少コンビ?の宮川奈々と後藤康)を立たせ、まるでバレエの初心者が踊るようにギコチナク演奏させていました 第30曲「グランドワルツ」はまさにチャイコフスキーのワルツを思い浮かべさせます クラシックバレエをやっていた井上は、時に指揮台の上で踊ります そして、クライマックスは舞踏会の途中で機械仕掛けの時計が夜中の12時を告げる「真夜中」です 秒針の刻む音が大げさに鳴り響き、時の鐘が12回鳴らされます 打楽器群大活躍の迫力の演奏でした

井上はカーテンコールに応えますが、出て来たと思ったら指揮台に何やら琥珀色の液体が入ったブーツの形をしたボトルを置いて、引っ込みます コンマスの篠崎氏は「あれはウイスキーではないか」と疑いの目で見ています 井上は次に出て来た時、そのボトルを持って第1ヴァイオリン最後列の宮川のところまで行き、片足つま先立ちで彼女に捧げました つまり、シンデレラ(を弾いた)宮川にガラスの靴ならぬ靴の形のウィスキー瓶を捧げたというわけです こういうところは演歌テナー、もとい、エンターテナーだと思います ちなみに、あのウィスキーはサントリーだと思います

 

     

 

プログラム後半はチャイコフスキー「交響曲 第4番 ヘ短調」です    この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1877年から翌78年にかけて作曲、78年にモスクワで初演されました     第1楽章「アンダンテ・ソステヌート ~ モデラート・コン・アニマ~モデラート・アッサイ・クアジ・アンダンテ ~ アレグロ・ヴィーヴォ」、第2楽章「アンダンティーノ・イン・モード・ディ・カンツォーナ」、第3楽章「スケルツォ:ピッツィカート・オスティナート:アレグロ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・コン・フォーコ」の4楽章から成ります

井上の指揮で第1楽章に入りますが、冒頭の今井仁志率いるホルン群のファンファーレが素晴らしい 第2楽章は冒頭の吉村結実のオーボエが抒情的で素晴らしい また、フルート、クラリネット、ファゴットといった木管群が冴えた演奏を繰り広げます 第3楽章は弦楽器のピッツィカートが心地よく会場に鳴り響きます 木管によるトリオも素晴らしい 間を置かずに入った第4楽章は、まさに総力を上げての迫真の演奏です 井上はオケを煽り立て、弦楽器がうねり、金菅楽器が咆哮し、打楽器が炸裂します 会場の温度が2度上がったように感じました。井上の指揮に応えた熱い演奏でした

温かいホールから北風が吹くカラヤン広場に出ましたが、例年広場に設置される華やかなイルミネーションによるクリスマスツリーは、今年はコロナ禍のせいか姿が見えません コロナは当たり前の風景をすっかり変えてしまいました

コメント (2)
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