今日は早いものでナムジュン・パイク没後一周年。日韓で開催された展覧会のこと、ミニ・チョゴリやトップレス・チョゴリのこと、長々書き連ねてきましたが、そろそろ終わりにしようと思います。
前回、ナムジュン・パイクがNYの街でチェリスト、シャーロット・ムアマンと出会い、彼のパフォーマンスに欠かすことのできない存在となったことまで書きました。思うに、シャーロット・ムアマンはパイク芸術を花開かせたミューズ、彼が少年時代にソウルの街で出会ったシャーマン、媒介者のような存在だったのではないでしょうか?
「シャーマン」シャー(ロット・ムア)マン
しかし、パイクの数々のスキャンダラスなパフォーマンスで露出されたムアマンの裸体、とりわけ「TVブラ」に至る両胸に対する執拗なまでの拘りはいったい何だったのでしょう?
「TVブラ」
時には水風呂に浸かりずぶ濡れのままチェロを演奏する。時には裸体に氷でできたチェロを抱かせる。ムアマンに課せられた苦行は、かつて朝鮮の女性たちを悩ませ続けた苛酷な洗濯の労働を想起させはしないでしょうか。洗濯女たちのうちの何人かは、胸を露出させたチョゴリを着ていたのかもしれません。
種明かしになりますが、このような突飛なことを想像するようになったのは、パイクとムアマンのパフォーマンスのポスターに左下のような図像が使われていたからなのです。最初は、有名なマン・レイのヴァイオリンのもじりかな。と思ったんですが...右下が前出のトップレス・チョゴリの女性、ちょうどパイク一家が日本に逃れた朝鮮戦争時の写真なのですが、並べてみるとどこかしらよく似ているのです。
「アクション・ミュージック」のポスター(1968)
そしてロボット「K-456」も注意して見ると、両胸に(不ぞろいな)乳房が見受けられます。
「フルクサス」の文脈の中で語られるスキャンダラスなパイクのパフォーマンスは、想像だにしなかった彼の祖地、朝鮮の記憶に通底しているのかもしれません。(オチがエッチですみませぬ)
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泥酔の龍仁市長、ナムジュン・パイク氏一周忌行事で…
徐挺碩(ソ・ジョンソク)龍仁市長(58)が28日、京畿道龍仁市の現代美術館で行われた故ナムジュン・パイク(白南準)氏の一周忌追慕行事に泥酔した状態で現れ、醜態をさらした。この席には故人の夫人である久保田成子さん(70)と歌手の趙英男(チョ・ヨンナム)さん(62)など、韓国、日本、米国のアーチストや関係者40人余りが参加していた。
祝辞を読むことになっていた徐市長は、この日午後3時40分ごろ、予定より40分遅く美術館にやってきた後、「(ナムジュン・パイク氏の夫人の)名前は “しげた”でしたか?」と大声で参加者に聞きながら、演壇に上った後、「この中にわたしを支持してくれた国会議員が来ている」など20分間にわたり意味不明な演説をした後、夫人のコ某さんと補佐官らに手を引かれて演壇から降りた。徐市長は演壇で趙英男さんのヒット曲『つばめ』まで歌った。夫人のコさんは「飲み過ぎたようだ。一種のパフォーマンスと思って許してほしい」と話した。
キム・スヘ記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
前回、ナムジュン・パイクがNYの街でチェリスト、シャーロット・ムアマンと出会い、彼のパフォーマンスに欠かすことのできない存在となったことまで書きました。思うに、シャーロット・ムアマンはパイク芸術を花開かせたミューズ、彼が少年時代にソウルの街で出会ったシャーマン、媒介者のような存在だったのではないでしょうか?
「シャーマン」シャー(ロット・ムア)マン
しかし、パイクの数々のスキャンダラスなパフォーマンスで露出されたムアマンの裸体、とりわけ「TVブラ」に至る両胸に対する執拗なまでの拘りはいったい何だったのでしょう?
「TVブラ」
時には水風呂に浸かりずぶ濡れのままチェロを演奏する。時には裸体に氷でできたチェロを抱かせる。ムアマンに課せられた苦行は、かつて朝鮮の女性たちを悩ませ続けた苛酷な洗濯の労働を想起させはしないでしょうか。洗濯女たちのうちの何人かは、胸を露出させたチョゴリを着ていたのかもしれません。
種明かしになりますが、このような突飛なことを想像するようになったのは、パイクとムアマンのパフォーマンスのポスターに左下のような図像が使われていたからなのです。最初は、有名なマン・レイのヴァイオリンのもじりかな。と思ったんですが...右下が前出のトップレス・チョゴリの女性、ちょうどパイク一家が日本に逃れた朝鮮戦争時の写真なのですが、並べてみるとどこかしらよく似ているのです。
「アクション・ミュージック」のポスター(1968)
そしてロボット「K-456」も注意して見ると、両胸に(不ぞろいな)乳房が見受けられます。
「フルクサス」の文脈の中で語られるスキャンダラスなパイクのパフォーマンスは、想像だにしなかった彼の祖地、朝鮮の記憶に通底しているのかもしれません。(オチがエッチですみませぬ)
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泥酔の龍仁市長、ナムジュン・パイク氏一周忌行事で…
徐挺碩(ソ・ジョンソク)龍仁市長(58)が28日、京畿道龍仁市の現代美術館で行われた故ナムジュン・パイク(白南準)氏の一周忌追慕行事に泥酔した状態で現れ、醜態をさらした。この席には故人の夫人である久保田成子さん(70)と歌手の趙英男(チョ・ヨンナム)さん(62)など、韓国、日本、米国のアーチストや関係者40人余りが参加していた。
祝辞を読むことになっていた徐市長は、この日午後3時40分ごろ、予定より40分遅く美術館にやってきた後、「(ナムジュン・パイク氏の夫人の)名前は “しげた”でしたか?」と大声で参加者に聞きながら、演壇に上った後、「この中にわたしを支持してくれた国会議員が来ている」など20分間にわたり意味不明な演説をした後、夫人のコ某さんと補佐官らに手を引かれて演壇から降りた。徐市長は演壇で趙英男さんのヒット曲『つばめ』まで歌った。夫人のコさんは「飲み過ぎたようだ。一種のパフォーマンスと思って許してほしい」と話した。
キム・スヘ記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS