Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

「純と愛」と「新世界の夜明け」

2013-01-06 | 映画・ロケ地訪問
01月03日

「純と愛総集編・前編 まほうのくに」観た。「家政婦のミタ」の遊川和彦の脚本。愛(いとし)がテレパスでSF仕立てなのは、NHK朝ドラ始まって以来かも。オンデマンドで観たNHK少年ドラマシリーズ、筒井康隆原作、多岐川裕美演じる七瀬を思い出した。


「純と愛」後半は大阪市大正区の沖縄出身者の多いエリアにある旅館が舞台になるみたい。去年観たリム・カーワイ監督の「新世界の夜明け」に出てきた旅館とダブって見えた。



Hiramatsu Shoten (有)平松商店
01月06日

@cinemadrifter 昨日行ってきました。flickr.com/photos/tomotub…私の地元が舞台みたいな「恋するミナミ」も早く観たいです。


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映画「Skyfall」に盗まれたモジリアニが出ている件

2012-12-23 | 映画・ロケ地訪問


ジェームズ・ボンド最新作「Skyfall」を観てきた。

第一作「Dr. No」から50周年を数える記念作としてはふさわしい出来映えだった。50年の歴史ゆえに何かと制約が多く、22本の旧作と比較される運命が避けられないシリーズ映画にして、まだ新機軸を打ち出せている点は称賛に値すると思う。今回は美術ファンをニヤリとさせる場面があったので紹介しよう。



まずボンドが新任の若いQから新兵器(といっても指紋認証ワルサーPPKと超小型発信機だけ)を貰ったシーン。これがなんとロンドン・ナショナルギャラリーの展示室で、ターナーの代表作「戦艦テメレール号」を前にしてという設定。この絵は、トラファルガー海戦で活躍した帆船の戦艦が、解体を前にして、テムズ川を蒸気船に曳かれていく姿を描いたもので、映画ではボンドになぞらえられていた。


Joseph Mallord William Turner「The Fighting Temeraire tugged to her last berth to be broken up」(1838)

帆船はもはや過去の遺物で、産業革命が生んだ蒸気船に取って代わられようとしているように、疲弊した身体と精神に鞭打って死地に赴く諜報員という存在は、21世紀における第二の産業革命ともいえるIT技術の発達した時代にはもはや時代遅れと言わんばかりであった。この「新しきもの」と「古きもの」との葛藤こそがこの映画のテーマなのだった。



それから、上海浦東の摩天楼の高層階で、暗殺者パトリスが隣のビルで絵を観賞している男を暗殺するシーンがあったが、その絵が日本でも展示されたこともあるモジリアニの大作(モジリアニにしては大作)「扇子を持つ女」だった。


Amedeo Modigliani「Woman with a Fan」(1919)

このモジリアニの作品、実はパリの市立近代美術館に所蔵されていたのだが、2010年5月にピカソマティスらの作品とともに盗難にあっている。総額1億ユーロに及ぶ盗難作品はどれもまだ見つかっていない。映画ではこの盗品が中国のブラックマーケットに流れたという設定になっているのだ。

因みにこの高層ビルには「宏海」というLEDサインがつけられていたが、そのような名のビルは浦東にはない。実はロケ地は上海などではなくシティ・オブ・ロンドンにある「プロードゲート・タワー」という地上 161.25m の高層ビルなのであった。
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「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」

2012-10-31 | 映画・ロケ地訪問
10月31日

@tomotubby Shineheadの「Billie Jean」はどうですか。いい感じじゃないですか(笑) youtube.com/watch?v=qHXiXt…

tomotubbyさんがリツイート | 1 RT

Mama used to say.とも繋がっているのがあります。同じオケで。@sika_50: @tomotubby Shineheadの「Billie Jean」はどうですか。いい感じじゃないですか(笑) youtube.com/watch?v=vjT8wc…


11月04日

この曲の冒頭の口笛みたいなの聞いたことあると思ったら「続・夕陽のガンマン」のサントラでした。The Good The Bad and The Ugly: youtu.be/WDiWqSXQDOURT @sika_50 Shineheadの「Billie Jean」


ずっとビル・ラズウェルがこの曲演っていたと勘違いしてました。「夕陽のガンマン」 の方でした。The Golden Palominos - For A Few Dollars More: youtu.be/OCMFZ4Y2Gto @sika_50


「続・夕陽のガンマン」の方はこれに入っていました。どっかに12インチ盤しまってあります。Coldcut - Say Kids What Time Is It? (by Ninja Tune): youtu.be/NcdQHbsKYtg @sika_50


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「After All These Years」を観て

2012-10-19 | 映画・ロケ地訪問

Lim KahWai - After All These Years

人の語る旅の楽しい思い出は、楽園の景色をプリントした壁紙のようなものかもしれない。

ずっと昔のある日、旅先から戻り身近な人たちを相手に旅行での体験などを話していて気づいたのは、大部分の人たちはそんな話をする私に対して決して好意的ではなく、憎悪すら抱いている場合があるということだった。日本人が長期の旅行に行くには、ある程度の金銭的な余裕が必要になるが、それよりむしろ時間的な余裕が必要になる。家族を持ち職業を持つ一般の日本人にとって、この時間的な制約から逃れることは容易ではない。しかし「若者は自分には得られない時間的余裕を得て長い間海外を旅している。自分より金も社会的地位もないくせに」

誰しも部屋の片隅で世界を自由に旅することを夢想しただろう。幼少時に親たちにその夢を話し、どこかへ連れて行ってくれと頼むと「大きくなってお金を稼ぐようになれば何所へでも好きな場所に行けるから。将来、旅行が好きな人とでも結婚して何所へでも連れて行ってもらえばいい」と諭された。しかし子供ながらに、それが嘘であることは見破っていた。職に就き、結婚して子供ができれば、何所にも自由にいけないことは、親たちを見ていれば容易に想像できたから。

多少なりと旅行資金を稼げるようになり貧乏旅行に出かけることができるようになると、今度は周囲が「いつまでも好きなことばかりしていないで早く結婚しなさい」と言うようになった。私が頻繁に旅行していることを、親たちですら好ましく思っていないことを悟った。むろんその悪意の裏には羨望があるのだろう。自分たちが我慢してできなかったことを、今この子はしているという羨み。自分たちがずっとこれが「人生」だと思っていたことが必ずしも絶対的真実ではなく、そこから解放されている者がいることへの妬み。

程度の差はあれど、年をとって老人になると身体的な制約が現れて行動範囲が狭くなる。若者のように何時でも何所へでも自由気儘に出かけることは難しくなってしまう。それは「人生」の宿命に違いない。定職に就かず流れ者のような生活を送る者でもいずれ身を落ちつける場所が必要になるだろう。年をとって、家もなく、伴侶も家族もいないのは、さぞ孤独なことだろう。そうして誰しもに、かつて親たちがしたように若者たちを羨望の眼差しで見つめ小言の一つも言うような日が、やがて来るのだろう。その若者たちもいずれは老い、彼らの子供たちの世代を羨ましく見つめる日が来るのだろう。

世代が重なり合って、果てしなく続く「人生」の連鎖。

10月19日

@cinemadrifter きっとリドリー・スコットもお好きなんですね。「After all these years」の台詞にエイリアンのことがでてきました。

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@cinemadrifter 「After all these years」を観てblog.goo.ne.jp/tomotubby/e/ec…

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10月20日

特に地方都市に作るべき。RT @wakamatsu_koji: 若松孝二監督よりの提言:文化庁は映画製作に助成金を出す必要はない、製作に金を出してもろくな映画はできやしない。それより苦労しているミニシアターに助成金を出すべきだ。映画をいくら作ったってかける劇場がなければ始まらない


「After all these years」モノクロの部分、画面がTVみたいに小さく、カメラが動かないので、NHKの外国語講座のスキャットを観ているように感じた。そしてどうでもいいことだけど、アジェ役の男優がどこか香川真司に似ているのだった。

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「After all these years」モノクロ部分で殺されたアジェは、カラー部分で死神になって登場したのではないか。死神は電車に乗ってやって来る。

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「After all these years」アジェが死刑になるくだりでは、随分前に観たパゾリーニのいくつかの映画の場面が脳内でフラッシュバックした。

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「新世界の夜明け」を観て

2012-10-18 | 映画・ロケ地訪問

Lim KahWai - New World

10月14日

@cinemadrifter 昨夜は愉しく拝見しました。今池本通商店街?のスーパー玉出の話題になったとき、「玉出」の名はパチンコの出玉が由来のように言われていましたが、西成に「玉出」という地名があり、そこに本社があるからだった筈です flic.kr/p/djnXrE


@cinemadrifter 「新世界の夜明け」 深夜にボディーガードのJunさんが中国マフィアに500万円を届けたロケ場所は、それまでの西成の雰囲気と違っていました。あそこはもしかして鶴橋の市場ではないですか? flic.kr/p/5dT5eC


最初に独りで北京を訪れた際、私は筆談だけで会話して、見ず知らずの人から歓待を受け、胡同に連れられ夕飯まで御馳走になった。盧溝橋にも行ってみた。高級ホテルに泊まりガイドが名所案内するツアー旅行では得られない体験だったと思う。あれから随分経つが、林家威「新世界の夜明け」を見て思った。

tomotubbyさんがリツイート | 3 RT

あれから中国は経済成長により大変貌を遂げた。そして中国の富裕層が大挙して日本を訪れる時代になった。「新世界の夜明け」のココのように、彼らが日本の貧しい一面を見て驚くことも多々あるだろう。かつて北京駅を訪れた際、沢山の流民が布団を敷いて寝ていたのに驚かされた私もココのようだった。

tomotubbyさんがリツイート | 4 RT

@cinemadrifter リドリースコットの「ブラック・レイン」なら鶴橋は出てこなかったと思います。印象的な場所としては、道頓堀(高松伸のキリンプラザは取壊し)、十三(がんこ寿司)、梅田の改築前の阪急百貨店、あへの橋(道路拡張でロケ場所壊滅)、新日鉄の製鉄所(高炉は運転休止)


@cinemadrifter 最近の韓国映画はよく知りませんが、海外の映画監督で鶴橋の国際マーケットや新世界界隈をロケ地に選んだ映画監督は、リム監督が初めてではないかと思います。


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アンドロイドのはらわた

2012-09-24 | 映画・ロケ地訪問


09月22日




22:59 from Twitter for Android 今TVで観てる「ターミネーター4」は、「ブレードランナー」や「マッドマックス」の要素まで入れてあるようだけど...
23:06 from Twitter for Android ターミネーター=レプリカント自身、自分がターミネーター=レプリカントと自覚していないあたりがブレードランナー。



09月23日




20:56 from Twitter for Android リドリー・スコットには、「エイリアン」と円環をなす「プロメテウス」のように、「ブレードランナー」の姉妹作を撮って欲しい。



09月24日




22:40 from Twitter for Android 「エイリアン」に登場のアンドロイドのアッシュは首引っこ抜かれたし、「エイリアン2」に登場のアンドロイドのビショップも上半身でちょん切られた。「プロメテウス」に出たアンドロイドのデイヴィッドもやはり上半身でちょん切られる。それらの姿はどれも私にタイの首抜け妖怪クラスーを想起させる。











22:50 from Twitter for Android 「エイリアン」を観た際の恐怖は、自分が恐ろしいエイリアン(遺伝病の男)に種付けされてもしかするとエイリアン(奇形) を産むのではないかという恐怖と、そうして生まれる子供が半身でちぎれたアンドロイドのよう(奇形)で「五体不満足」ではないかという恐怖。
by tomotubby on Twitter
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Hachiko: A Dog’s Story

2010-05-29 | 映画・ロケ地訪問
幸運なことに帰国便は満席らしく、エコノミークラスの席をビジネスクラスにアップグレードして貰えた。前にもホノルルからの帰国便で同様の経験をしたことがあるが、今回のフライトはたったの二時間程度と短いのが残念。これで旅行運を使い果たしてしまわなければいいんだけど。

機内食はピビンパフを選んで食べたが、食前から映画のビデオを見ていたので気もそぞろ。試聴可能な映画の数はたくさんあるが、搭乗客それぞれが、自由に巻き戻すことができないようで、限られた時間のことを考慮して、ちょうどエンディングタイトルに重ねてソロピアノ曲が流れていた映画を選択。

冒頭は、小学生が教室で自分のヒーローについて皆に語るシーンで、発表者の少年の後ろの黒板に「HACHIKO」と書かれているのを見て、ああこれは「ハチ公物語」のリメイクに違いないと気づく。


「Hachiko: A Dog's Tales」という題名もあるみたい。邦題は「HACHI 約束の犬」

大学で講義するためアムトラックを利用する先生(リチャード・ギア)と、ひょんなことで遥々日本からアメリカの駅にたどり着き先生に拾われる秋田犬ハチとの微笑ましくも幸福な毎日が中盤まで描かれる。ギアが演じる先生の犬煩悩なところが実によい。そして主人の溢れるばかりの愛に応じるように、朝は駅まで付き添って見送り、五時には駅で出迎えるハチの健気な姿に心打たれる。

しかし日本人ならこの人と犬の交流が突然終わってしまうことを誰しも予想できるのが辛くもある。ハチが興味を示さなかったボール遊びを初めて先生に見せて喜ばせた日に、奇しくも先生は大学での講義中に倒れて帰らぬ人となるが、ハチにはそれが理解できず、主人の帰るべき駅に通いつめる。

それは畜生の悲しさ故の所業かとも思われたが、先生の娘の家に貰われたハチは出奔して先生を待った懐かしい駅にたどり着く。そこで帰る家を持たずに来る日も来る日も主人を待つ。生涯をかけてハチは先生を待った。ここでハチの先生を想う愛の深さが並々ならぬものであることに改めて気づかされる。十年の長きを経てもそれは色褪せない。犬の愛は人の愛を超えた「純愛」なのかもしれない。
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「重慶森林」ロケ地再訪 中環・SOHO篇

2010-03-03 | 映画・ロケ地訪問
「重慶森林 / Chungking Express / 恋する惑星」の香港島側のロケ地で、効果的に使われていたのが中環と高台にある高級住宅地半山區を結ぶ市民の足「ヒルサイド・エスカレータ」(自動扶梯)。梁朝偉(トニー・レオン)の演じる刑事633號の住むアパートがエスカレータ沿いにあり、映画では何度もエスカレータが登場する。極めつけは、刑事に恋した王菲(フェイ・ウォン)演じるフェイが鍵を手に入れてアパートの部屋に忍び込んで、掃除をするだけでなく模様替えまでしてしまうというシーン。視界の悪い部屋の窓からはエスカレータが見える。

下の王菲の写真は「カイエ・デュ・シネマ」のウォン・カーウァイ特集号の表紙にも使われていたと記憶するが、彼女はくだんのエスカレータから外を覗いているのだろう。よりによってカップラーメンを手にして。映画を観ていないと、この写真がいったいどのようなシチュエーションなのか分からず大いに気になる。現に私も気になって、そのせいで映画を観たような気がする。おそらく刑事の部屋を見つけようとしているのだろうが、映画では最後までこのようなシーンは出てこなかった。



エスカレータはいくつもの通りを縦断して高台に上る。その際に乗降ができるような踊り場があり、通りを見下ろすことができる。今回は私は人気のSOHO地区(South Of HOllywood road)にある隠れ家レストランにディナーに出かけた際にこのエスカレータを使ったのだが、昼間に通った香港らしい通りが、夜になるとまったく違った顔を見せることに驚いた。


士丹利街(Stanley St.)


威靈頓街(Wellington St.)

フェイが刑事の部屋を模様替えするシーンは、この映画で最も印象的なシーンである。そのシーンでバックに流れるのが、王菲自身が中国語で歌う Cranberries「Dreams」、中国語タイトルは「夢中人」。本家より上手。


王菲「夢中人」


Cranberries「Dreams」

「重慶森林」で緊張感のない刑事を演じた梁朝偉と金城武は、後に再度「傷城(傷だらけの男たち)」で共演することになる。この映画でも二人は刑事と元刑事の役(ただしハードボイルド)で、SOHO 士丹頓街(Staunton Street)のエスカレータ脇のバーがロケ地として使われている。これも何かの縁だろうか。バーは「Staunton's Wine Bar + Cafe」という店である。


こちら同じくSOHO「Peak Cafe BAR」、奥に「Staunton's Wine Bar + Cafe」が見える
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「重慶森林」ロケ地再訪 中環・蘭桂坊篇

2010-03-02 | 映画・ロケ地訪問
「重慶森林 / Chungking Express / 恋する惑星」の香港島側のロケ地にも訪れた。映画ではタイトルが表すように九龍側「重慶大厦 Chungking Mansions」のシーンが多く印象的だが、香港島中環も重要なシーンに使われている。ひとつは、外国人の集うナイト・スポット蘭桂坊にある小食店「Midnight Express」。王菲(フェイ・ウォン)扮するフェイが The Mamas and The Papas「California Dreamin'」を大音量でかけながら働いていたサンドイッチ店、そこにやってきた梁朝偉(トニー・レオン)扮する刑事633號に彼女が惹かれることで、ひとつの恋のエピソードが始まる。もうひとつのエピソードの当事者である金城武演じる別の刑事223號もこの店の常連で、店の電話を借りた際にフェイとも交錯している。



何年か前に「Midnight Express」を訪れた際のことはこのブログにも書いたが、店は店名を残して改装され、ケバブ専門店になっていた。フェイの磨いていたガラスは取り払われ、店には太った黒人女性が店番をしていた。映画で見た店とは随分違ってしまっていて寂しい想いをしたが、金城武のかけた電話が残っていたのは幸いだった。

今回再訪したところ、そこには「Midnight Express」の看板も、例の電話も跡形なく無くなっており、日本でも見慣れたセブンイレブンが建っていたのだった。寂しい限りである。



「California Dreamin'」の曲は、この映画の結末で重要な意味を持つのだが、ネタバレになるので言及しないでおこう。日本では、ガールズ・ポップで一時代を築き惜しまれて解散、この時期には今なお多くのミドル世代のおじさま方に「もうすぐはーるですね~」を口ずさませるキャンディーズが歌っている。お上手です。

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「重慶森林」ロケ地再訪 九龍・尖沙咀篇

2010-03-01 | 映画・ロケ地訪問
今回の香港旅行ではあまり映画ロケ地めぐりができなかったけど、ウォン・カーウァイ監督「重慶森林 / Chungking Express / 恋する惑星」のいくつかのロケ地はチェックできた。この映画の舞台はいずれも香港の中心に近く日本人御用達ホテルからも散歩がてら立ち寄れるお手軽なロケーションにあるのである。私自身、映画の方は長らく見直しておらず細部は忘れてしまっているが、ロケ地を訪れると場面場面で効果的に使われていた音楽が聞えてくるような気がするのは、この映画の特質ゆえか。

タイトル「重慶森林」の「重慶」とは、尖沙咀にある「重慶大厦 Chungking Mansions」なる雑居ビルが重要な舞台として使われているせいであるが、このビル、一流ホテルが並ぶ彌敦道(ネイザンロード)に面した一等地に建つビルにも関わらず、一階部分はなぜかインド人密度が異様に高く、彼らが経営する得体の知れない電化製品店やインド料理店などが所狭しと集まっている。階上にはたくさんの安宿が集まり、これでも昔と比べればかなりましになったと思うが、今なおビル全体が魔窟のような雰囲気を醸し出していた。今回は、尖沙咀で行われた新年のパレードを観た後、夜の10時過ぎにこわごわ覗いてきたのだが、安宿に滞在している客たちが見物を終えて、一階のエレベータ前に長蛇の列を作っていた。これはビルの規模に対して明らかにエレベータのキャパシティが足りないせいである。もし火災があれば多くの人が焼け死ぬことになろう。と不吉な考えが頭を過った。私は初めて香港を訪れた際に、火災事故のあった直後のこのビルの姿を見ており、まったくの杞憂とは思えない。ゆえにここには泊まりたくない。


春節の重慶大厦

映画「重慶森林」は、冒頭から香港返還前の重慶大厦が舞台となり、林青霞(ブリジット・リン)演じる金髪の麻薬ディーラーが麻薬を国外に運ぶためにインド人たちを雇うシーンが延々と続き、否が応でもこのビルの魔窟ぶりを見せつけられる。因みにこの映画の邦題は、あまりにも有名となった「恋する惑星」であるが、林青霞の名を冠した Linchinghsia なる小惑星が存在することはあまり知られていない。彼女のファンの天文学者が、発見した惑星に女優の名前をつけたらしい。映画でも林青霞の演じる女が金城武演じる刑事223號から想いを寄せられる。まさに「恋する惑星」ではないか。(Pet 君の中断したままの旅行記にも、このビルと林青霞のことが言及されている。わけわからん...)


映画の冒頭10分。撮影・クリストファー・ドイルのカメラワークが冴えまくる

映画には部分的に、私の大好きな Dennis Brown の歌う「Things In Life」が用いられている。この曲の入ったオリジナルCDを手に入れようとして探していた時期があったが、結局見つからず、今はもう諦めている。


Dennis Brown「Things In Life」


重慶大厦前で爆竹を鳴らす代わりに風船を踏み潰す人たち
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