トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2019.4.23 高時山 中津川市加子母

2019-04-24 17:59:13 | ブログ


高時山の頂上。奥に200名山の子秀山

熊棚発見! (拡大すると、詳細に観察できました)

昔の面影が無くなってしまった木曽越峠。道祖神がわずかに古道の面影を感じさせてくれます。

久しぶりにチームSOAのメンバー(4人)で旧加子母村にある高時山へ行ってきました。ガイド本からはあまり快適な登山道がなさそうな感じがしましたが、その方が静かな山歩きが楽しめますし、御岳山も雄大に見えるようなので渡合温泉側から登ってみました。

渡合温泉から少し手前の大きな広場に駐車。他に誰もいません。準備をしていると付近が霞むくらいの砂煙のようなものが湧いてきて、どこかで工事でもしているのかと思ったのですが後で花粉と分かりました。

8:20に駐車場所をスタート。10分程度で渡合温泉に到着。人影はなく寂れた雰囲気のところです。山麓の立派な温泉をイメージしてましたので意外でした。しかしこじんまりとした生けすは魚でいっぱいで、飲み物も冷やしてありましたので営業はしているのでしょう(帰りには閉まっていました)。登山口の前に”橋崩壊の恐れがあり通行止め”の主旨の注意書きがありましたが誰も何も語らずに進みます。問題の橋は注意書きに納得、ボロボロです。いつ崩壊してもおかしくない代物で少し躊躇しましたが恐る恐る私がまず渡って大丈夫なことを確かめます〈先頭はリスクがあって不公平。こんな時はジャンケンに限ります)。下はゴルジェのようになっていて崩壊すれば大事故は目に見えています。無事な通過を見届けて、あとは一人ひとり安心して?渡ってきました。登り始めて、なんとなく見上げると熊棚があるのに気がつきました。熊出没注意の看板がありましたが、まさかこんな近くがテレトリーとは。早速、鈴が鳴るようにセットしました。コースは概ね沢沿いです。迷ったらとにかく沢伝いに降りればOKです。コースには赤布や赤テープなどがあちこちの方向に付けられているので、逆に小さく迷うことが多々ありました。最近、歩かれている様子はありません。踏み跡も笹で隠れているところが多くあります。途中から赤テープをたどったら間違った斜面を登ってしまい、途中で一旦合流する林道に早めに出てしまいました。林道の途中からは再び踏み跡程度の登山道に入ります(立派な標識があります)。この林道からの登山口から30分程度登るとようやく木曽越峠に到着です。峠には幅広い林道(車道)がはしっていて峠の雰囲気がありません。ここからは真っ白で雄大な御岳が目の前に聳え、おもわず歓声があがります。昔の人はこの峠を越え、目の前に聳えるあの山まで歩いたのかと思うと畏敬の念を禁じえません。さて、ここが木曽越峠のはずですが、林道端にたっている木曽越峠と書かれたプレートにははっきりと下る矢印があります。おかしいなと思いまながらも、その矢印を信じて、かなり下まで下ってしまい、再び登り返すという失態をやらかしました(おまけに登り返しで少し先行した自分だけ踏み跡を外し、強引に笹藪漕ぎで突き進んだので峠に戻った時は疲労困憊)。10:45に峠に再び到着。この峠の端にある実に無責任な標識には注意が必要です。よく見渡すと、林道で寸断された尾根の少し上に道祖神などがあり、木曽越峠であるが確信できました。そこだけは昔の旧道の面影が残っていますが、車が通れる幅広い林道のせいで木曽越峠の古道という雰囲気が台無しです。峠からは目指す高時山がまだ遠くに見えます。気を取り直して登山再開。途中、ショウジョウバカマの花が少しだけ咲いていて疲れを癒してくれました。峠から約1時間少々で待望の高時山に到着(12:19)。三角点にタッチしてからへたり込みます。少し落ち着いてから山座同定開始 しかし頂上からの展望は曇りのせいもあって限られていました。すぐ近くには200名山の小秀山が横たわってみえます。雪がまだ残っていて所々白くなっています。双眼鏡で見ると新しく頂上に建てられた避難小屋も確認できました。期待した御嶽山は半分以上が雲の中で峠から見た雄大さはありませんでした。30分ほど休憩をとった後、下山開始。下りはのんびり下ってもやはり楽で早いです。登りに間違って登った斜面は下らず、正規のルートをくだりました。案外、踏み跡も道標もしっかりしていて、登りに感じた不遇の山のイメージを少し改めました。コースには”木曽越峠”または”木曽古道”と書かれたプレートが要所要所にあって心強いです。快調なペースで下山し最後の難場の朽ちた橋も無事通過し渡合温泉に14:42到着。渡合温泉はクローズしていてビールを期待していたAさんはガッカリです。駐車場所には15時頃に到着。約7時間の木曽古道を味わう山旅は変化に飛び、低山でしたが久しぶりにちょっぴり手ごたえのあった山旅に皆、満足?でした。

<補足>
1.国土地理院の地図に載っていない林道(林道というより幅広い真新しい車道)が木曽越え峠だけでなく、ここから高時山へ向かう尾根の途中にも横断していて驚かされた。こんなところでコンパスをつかうことになるとは。
2.今回のルートは今のコースコンディションのままであれば初心者にはおすすめできません。夏山シーズン突入前には笹も刈り取られ、橋も架け替えられて快適なルートになるとおもいますが、事前に確認されることをおすすめします。
3.同行した人が帰宅後、マダニにさされていたことに気がついたとのことでした。
4.赤テープがあちこちにあるので惑わされないように。地図とコンパスの使い方を勉強するにはお薦めの山です。
5.下山したら車に花粉が1mm程度積もっていてビックリ。 花粉症の人は対策必須です。
6.沢沿い歩きですがヒルはいませんでした。

<出会った動物>
 猿、日本かもしか、立派な蛇(登り下りとも同じ蛇)、キジ。、
<コースタイム>
 駐車場 8:20 上の林道登山口 9:57  峠 10:19
 間違って下り、登り直した峠 10:45  高時山頂上 12:10
 峠 13:20 朽ちた橋 12:40 渡合温泉 14:42 
 駐車場 15:00? (多数回の休憩を含む) 



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