2日間仕事の関係でブログをご無沙汰していました。
今日のテーマは作曲家の船村徹氏(翌日にはミッフィーちゃんの作者ディック・ブルーナ氏も亡くなった)が16日にお亡くなりになったことと、彼が音楽の先生役で出ていた「ビートたけしの学問ノススメ」の主題歌が「1984年の歌謡曲」で取り上げていた「抱いた腰がチャッチャッチャッ」
ちなみに「抱いた腰がチャッチャッチャッ」の作曲はこの曲が出た後に「そして僕は途方に暮れる」でブレークする大沢誉志幸さんです。
「ビートたけしの学問ノススメ」はたけしさん扮する赴任先で気が弱くて生徒にいじめられたことで学校を12回も変わり、マザコンで何もできない反面酒癖が悪い中学校の社会科教師がミッション系の私立中学の教師になったことで起こるドタバタ劇を面白おかしく描いた学園ドラマです。
当時は校内暴力のあおりで抑圧される教育で子供が生きづらい時代だったことがドラマにも出ています。
生徒役の渡辺えりさんが脚本にも参加しています。(彼女はもともと劇団三〇〇をもたいまさこさんと共に作った人である)
先にも書いたように船村さんの役は音楽の先生で飲み屋でギターを弾いていたシーンが印象的でした。
あと共演者にキャラが濃い役者さんが多く、たけしさんと用務員役の柄本明さんがいい味出していました。
このドラマはDVD化されていますが、今のテレビドラマはBOXじゃないと買えないのが難点。レンタルじゃないと単品でしか見れません。
そういうこともあって「男女7人」の両シリーズは高いお金を出して買わざるを得なくなりました。
今を時めく星野源さんがわき役で出ていた「タイガー&ドラゴン」もそうです。
船村氏が亡くなった時に新聞に書かれていた話にこんなエピソードがあります。戦争でお兄さんをなくし、すでに父親を亡くしていた彼は家の代表として遺骨を引き取りに行きましたが、箱の中には何も入っていなかったというのです。
そして彼が亡くなったのがお兄さんが戦争で亡くなった日でもあったといいます。
仕事柄懐メロを聴く機会が多いですが、その多くは船村氏が作った曲だといいます。
今は便利な時代で、1984年当時はレコードなんて中学生の小遣いでは簡単に買えなかったし、CDなんて高級品でした。ちけっとぴあも東海地区でのスタートは昭和63年の秋を待たなければいけなかったし、コンサートも行けるようになったのは社会人になってからでした。
最後に船村氏のご冥福をお祈りするとともにいい音楽がたくさん生まれる世の中になってほしいです。