塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

街を巡る 湘南の海 烏帽子岩

2009-04-27 06:20:00 | 街巡り_09
 3月29日、ひつとの目的があって神奈川県茅ヶ崎市へ伺った。
以前から伺いたいプチミュージアム「開高健記念館」である。
 開高健といえば、現・サントリーの前身である寿屋に就職し、
開けても暮れてもウィスキーを宣伝するためのキャッチコピー
をああでもない、こうでもないと悪戦苦闘しながら生み出して
きた宣伝マンである。その後、サラリーマン時に芥川賞を受賞
し、そのまま作家になられた。
 その開高さんの逸品の作品がこれ。トリスウィスキーのコピ
ー。
  人間らしくやりたいナ
  トリスを飲んで
  人間らしくやりたいナ
  人間なんだからナ
 柳原良平が描いた首のないアンクルトリスのイラストと、こ
のコピーが今でも鮮烈に思い出される。
 さて、開館して既に6年の時が経つというのに、今回初めて
訪れた。開館するには時間があったので、JR茅ヶ崎駅前で廃車
を再生して作られた“レンタ号”なるレンタル自転車をお借り
し(300円)、少しの時間であったが、街中を徘徊してみた。
 まずは、湘南の海。国道134号線を横断し防砂林を抜ければ、
春の淡い波が打ち寄せる海岸線が東は江ノ島まで、西は小田原
辺りだろうか、その先には富士山が春霞にもやいながら稜線を
表していた。すごく風の冷たい日であったが、海を見ると陽気
に心がはずむ。
 烏帽子岩も遠く目ではあるが、はっきりと形が判った。ここ
に以前来たのはいつの頃か思い出せない。自然とサザンの唄の
メロディが喉を鳴らす。ビーチサイドの小道脇に「茅ヶ崎サザ
ンC」なるモニュメントがあった。二人で円の内側に立つと、
不完全な円を完成させ“縁”が結ばれるという有難い芸術作品
だ。
(神奈川県茅ヶ崎市東海岸南辺り)
茅ヶ崎サザンC