テラ・ドームのある西脇市は、播州織の産地です。しかし、私たちがふだん身に着けている布が、綿の実からできていると実感する機会はなかなかないですね。
市内の小学校4~6年生を対象に、夏休み特別講座「綿の実から布を作ろう」を開催しました。今日はその1回目で、綿の実から糸までを行いました。 指導してくださるのは、コットンボール銀行の皆さんです。
まずは綿の実に触れてみようということで、綿の実に種を貼り付けてかわいいコットンドールを作ります。くまやうさぎ、犬など、可愛らしい顔を作りました。
次は、綿の中から種を取り除く「綿くり」です。綿くり機を使って種を取り除きます。
次に、弓を使って綿の繊維をほぐし、向きをそろえる作業、「綿打ち」を行います。
綿の繊維をそろえたものを竹に巻き、しの巻という状態にします。そこから繊維によりをかけながら伸ばすと、糸になります。先生が糸車を使って実演してくれます。綿のかたまりから魔法のように糸がするすると伸びると、思わず歓声が上がります。
今回の講座では、綿の実から手で繊維を取り出し、糸にする体験をしていただきます。綿の実をほぐして種を取り出し、繊維の向きをそろえたかたまりを作り、手作りの紡錘こまでよりをかけながら引き延ばして、糸にします。最初はうまくいきませんが、しばらくすると慣れてきて、太いながらも糸ができるようになりました。
次回は手作りの糸を織って布にします。どんな布になるか楽しみですね!
(た)