「テラ・ドーム」日記

にしわき経緯度地球科学館「テラ・ドーム」でのできごとや、日本へそ公園内の自然、天文現象などを紹介します。

"花粉の運び屋さん"ツマグロキンバエ

2020-12-26 13:09:51 | 日記

今回は、ツマグロキンバエと花粉とのつながりを見てみましょう。

タンポポの花奥に頭を突っ込んで花粉を口にしています。林立する蕊がからだに触れます。

 

たまたま出てきたキンバエ。気温が上がらないので、花から離れようとはしませんでした。おかげさまで、からだに付着した花粉が手に取るように見えました。

 

やや時間があって、再び花に。からだが蕊に触れています。

 

花から出てきたら、こんなに花粉が。

 

そうしてまた花に移動。

 

花から出て来ると、からだを休めました。

 

このとき、前脚で花粉を落とすしぐさをしました。掃除ですね。それで,複眼の花粉が減りました。

 

と思ったら、また花へ。じつに食いしん坊です。この食いしん坊のおかげで、タンポポは受粉に成功します。

 

今回の観察では昆虫の執着心が垣間見えました。虫の行動は時として想像以上に深いものがあるように思われます。

 

                   (h)

 


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クロヒラタアブとオオイヌノフグリ

2020-12-25 13:30:19 | 日記

公園の片隅でオオイヌノフグリの花がちらほら。そこにクロヒラタアブが。

花粉をペタペタ舐めていました。

 

こういう場面は、撮影チャンスを逃すことが多いので,大急ぎでシャッターを切ります。ピントが少々合っていなくてもしかたなし,という気持ちで撮影します。

 

状況証拠として画像になりました。

 

               (h)

 


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シリーズ「昆虫の表情」 ~クロヒラタアブ~

2020-12-24 13:44:24 | 日記

ヒラタアブはハエのなかまです。このクロヒラタアブもまた、寒さに耐えられる強さの持ち主のようです。カンサイタンポポの花を見ると、なんだか弱々しそう。

 

それでも、クロヒラタアブは何とか食べ物を口にしたいと訪れたのです。複眼には花粉が付いています。

 

複眼をよく見ると二つの点に気づきます。一つは窪んだ部分があること。これは何かの衝撃を受けて陥没したものでしょう。もう一つは複眼に毛が生えているということ。

 

毛の一部が確認できます。

 

この写真でもわかります。物との接触や水滴の付着などから複眼を守っているのでしょう。水滴の付いたハエの複眼を観察すると、その点はよく理解できます。

 

からだが花粉まみれになります。タンポポは花粉の一部を提供うする代わりに受粉・送粉を助けてもらっています。

 

(h)

 


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シリーズ「昆虫の表情」 ~ホソヒラタアブ~

2020-12-23 13:44:09 | 日記

冬活動する昆虫は限られています。それでも,探せば見つかる程度には活動しています。そうしようと思って探すコツは、冬にも咲いている花を見ていくことです。もっとも、天気のよい穏やかな日でなければいけません。

この時期は花はごく少ないので、野外なら咲いているのがよくわかります。花壇でなく、野で探すならタンポポやオオイヌノフグリの花がよいでしょう。

今日はとても穏やかな日中になりました。気温は10℃を越しました。小さな昆虫たちがあちこちに現れる気温です。

予想どおりタンポポで見かけたホソヒラタアブをご紹介しましょう。

 

ホソヒラタアブはハエのなかま。とても敏感な面があるので、慎重に近寄らなくてはなりません。

 

頭をすっぽり花に突っ込んでいました。吻が伸びています。こういう時は、うまくいけば撮影できるはず。そんな気持ちでそっとシャッターを切ります。

やや後方から頭部を撮りました。複眼が頭部の大部分を占めています。昆虫はわたしたちのように立体視はできませんが、視野が相当に広いことが窺えます。

 

複眼には個眼がどっさり並んでいます。

 

ホソヒラタアブは成虫でも、蛹でも、冬越しができます。真冬の活動を画像記録できるとおもしろいのですが。

 

                  (h)

 


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シリーズ「昆虫の表情」 ~ツマグロキンバエ~

2020-12-22 14:37:36 | 日記

今日の最低気温は-3.8℃でした。寒い寒い朝でした。日中の気温は10℃あまり。

公園にはセイヨウタンポポとカンサイタンポポ両方の花が咲いています。見ていくと、いくつかの種類の昆虫が訪れていました。

ツマグロキンバエは常連。

 

吻先が柱頭に触れています。しっかり受粉することでしょう。

 

頭部をもっと見たくて、さらに近づきました。ツマグロキンバエの眼は、金属光沢に浮かぶ縞模様に特徴あり、ですね。

 

前からも見てみました。吻の長さが際立っています。それにとても丈夫そう。このキンバエにとっては摂食行動がどんなに大切かを物語っているように思えます。

 

(h)

 


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