これまで何度かシオヤアブを取り上げました。公園にはたくさん生息しています。人が刺されたという話はここでは聞いたことがありません。したがって、そんなに怖がることはないでしょう。
科学館の玄関でシオヤアブの死体を発見しました。いのちあるものはいずれ死を迎えます。いのちを失ったからだをゆっくり見てみることで、シオヤアブがもっと身近なものに思えるかもしれません。これは昆虫採集にもつながる話です。
脚先の爪や、足を覆う剛毛を見ると、ハンターとしてのどう猛さが見えて来ます。吻がズバッと突き出しています。
この脚に捕まったら、まず逃げられそうにありません。トンボも襲います。
よく見える複眼です。
複眼を構成する目は個眼。個眼がじつに整然と並んでいます。一つひとつは六角形をしているように見えます。いったいいくつあるのでしょうか。わたしたち哺乳類の目とは構造もまったく異なっています。個眼一つひとつがものを識別しているわけではありません。
こうしたからだの姿は、生きているときは観察しにくいものです。
企画展「輪ゴムであそぼう」は今日もにぎわいましたよ。「あー、楽しかった」と言いながらお帰りになったご家族がありました。感想が伝わって来るのはうれしいことです。
(h)