梅雨に入ると、夜も雨が多く星を観る機会は減ってしまうかもしれませんが、実は梅雨の晴れ間の星空は、空気の中に漂っている、チリや埃が少なくて、とっても美しかったりします。
皆さんも、雨上がりの星空を見上げてみてください。もしかしたら、びっくりするようなゴージャスな天の川に出会えるかもしれません。
下の写真は街明かりの少ない場所で撮影された天の川です。肉眼で見ると写真のような色は見えないですけど、銀色の砂粒をまき散らしたような天の川が見えたことでしょう。
ところで、満天の星空を見上げると、気になりませんか?…「どのあたりに、どんな星座があるんだろう」とか、「どの星とどの星をつなげばいいんだろう」と。
で、今日は、北斗七星をさがしてみようと思います。
北斗七星はおおぐま座の一部で、星座ではないのですが、おおぐま座を見つけるてがかりとして探してみましょう。
まずは、何も手がかりのない北の空の写真です。
6月の上旬だと、8時半から9時くらいの、ちょっと首を反らせて見上げた北の空の一部です。星座に詳しい方なら手がかりがなくてもわかるかも知れませんが、
星を見るのが初めて、という方には、「星はいくつか見えるけど、柄杓(ひしゃく)の形に見える星の並びなんて見つからない」あるいは、
「それっぽいのがいくつかあるけど、どれが正しいのかわからない」…という感じかも知れません。
さて、北斗七星を見つけるための手がかりですが、北の空を見上げたら、
まず3つの星でできた「く」の字を探しましょう。「く」の字は今の時期だと、遅い時間帯には、アルファベットの「L」のように見えるでしょう。
「く」が見つかったら、すぐそばに4つの星でできた「へ」の字が見つかるはずです。
こんな感じです。目のいい方なら、「へ」の字のとんがりの部分の星が2つくっつくように並んでいるのが見えるかも知れません。これは、二重星で「ミザール」と「アルコル」といいます。
で、「く」と「へ」をつなぐと…
…はい、柄杓になりました!(^^)!
お天気がいい夜に、北斗七星を探してみてくださいね。
written by A