おごじょの気まぐれ日記

人生いろいろあるけど、
すべてを楽しもうっていうのがモットー。

かもめ@シアターコクーン

2013年10月02日 | ミュージカル・舞台
芸術の秋に読書の秋~

職場の図書館でこんな分厚い本を借りた。



A.チェーホフの全集の1冊。
この中の「かもめ」を読みたくて。

苦手な翻訳ものの上、戯曲とあって、短編だけれど、読み応え有り。
フーフー言いながら読む。

というのも、シアターコクーンで上演中の「かもめ」を見に行くことになっていたからで、その予習。

日本でも人気のケラリーノ・サンドロヴィッチさん演出で、
生田斗真君、野村萬斎さん、蒼井優ちゃん、大竹しのぶさんという豪華キャストのチケットは
プレミアチケットになるのは予想されたけど、今回もいつもの友人が良席を取ってくれたの。
ありがとうございました。

本の中では言葉や言い回しなどが大変古臭くって、まさに古典と感じていたけれど、
それが舞台になると同じ本の中の言葉なのに、現代風に生きて聞こえるから不思議。
他の「かもめ」を観たことがないので比較はできないけど、とっても素直な舞台だなというのが印象。

初見の生田斗真君は美しかった~
セリフも聞き取りやすく、若々しい演技はとても好感が持てたし、
野村萬斎さんは立居振る舞いがとても美しく、小柄なのに存在感あり。
声の強弱の出し方が素晴らしく、小さい声でもよく通ることに感動。

蒼井優ちゃんは身のこなしが軽いのね~
これは五右衛門ロックでも感じたけど、運動神経がいいのではという動き。
後半部の女優として生きていく信念を話すシーンが印象的だった。

大竹しのぶさんは言わずもがな。
まさに大女優!という貫禄。
エネルギッシュな演技は見ごたえあり。


予習をしていったにも関わらず、
劇中のかもめは何を意図するのか。(タイトルにもなっているから重要なはず)
そして、なぜ主人公は死を選んだのか。
など、??なことも多くって、帰宅後ネットでいろいろ検索するも、明確な答えは得られず。

そしてわかったのは、
「チェーホフは、芸術家の仕事は「問題の正しい提示」であって、その「解決」ではない」と考えていたらしいとのこと。
つまり、自分で答えを見つけなさいってことみたい。

あー、悩める秋だわ。


作:アントン・チェーホフ
上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

アルカジーナ:大竹しのぶ
トレープレフ:生田斗真
ニーナ:蒼井 優
ソーニン:山崎 一
ポリーナ:梅沢昌代
マーシャ:西尾まり
メドヴェジェンコ:中山祐一朗
ドールン:浅野和之
シェムラーエフ:小野武彦
トリゴーリン:野村萬斎







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