鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3515回】 不特定多数を対象にしない

2020年08月14日 | 住宅コンサルタントとして

一般的にコンサルタントはクライアント様と出会うために、

セミナーを開催したり、

いろんな機関や企業と提携して紹介したもらったりしています。

 

相も変わらず、誇大広告をしたセミナーを

頻繁に開催している会社もありますし、

SNSやネット広告でやたらと目にすることも多いです。

 

コンサルタントになって私は15年になりますが、

一般の企業向けにセミナーは全くやりませんし、

どこかと提携して紹介を得ることも一切しておりません。

 

前職時代、入社1~2年目までは、

私も住宅会社さんや建材店さんと出会うために

セミナーを年間10回程度、開催しておりました。

 

ところが、入社3年目に気付いたのです。

 

当時、会社としてとにかくセミナーを乱発していて、

質の低い内容のセミナーで、

おそらく参加された方の満足度も低いセミナーを

数多く開催していたのです。

 

なぜ、セミナーを乱発するのかというと、

大半のコンサルタントの方が

クライアント様との契約が頻繁に解約され、

常にクライアント様不足の状況になっていたからです。

 

これを反面教師にしないと、と思ったので、

自分は独自の戦略でやっていこうと決めました。

 

まずはクライアント様に契約を続けていただけるよう、

コンサルティングの内容の向上に加え、

人間的にも成長していくこと。

 

そしてセミナーや視察クリニック等は、

クライアント様しか参加できないようにしていくこと。

 

新規のお客様ではなく、

既存のお客様に満足していただくことだけを考えて、

既存のクライアント様と長いお付き合いを

していただけることを目指すようにしたのです。

 

今年、コンサルタントになって15年が経過しましたが、

今年のスケジュールは年末まで埋まっていますし、

2021年の予定を仮組みしたのですが、

2021年も、予定が無い日が1日も無い状況になりました。

 

もちろん、この環境が実現できているのは、

素晴らしいクライアント様に恵まれているから、

ということが最大の理由です。

 

と同時に、今から12年前に

特定の企業様と深くお付き合いさせていただく、

そしてクローズドされた中でコアな情報を発信していく、

ということを目指してきた自分の戦略が

時代の流れに合っていたと思います。

 

そしてそれは、

今でいうオンラインサロンの感覚に

とても似ているよな、と個人的に感じています。

 

不特定多数を追いかけることは、

時代に合わないのです。

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