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珍しくノンフィクション。
年末年始実家に帰る際寄った、横浜のヴィレッジヴァンガードにて購入。
普段書店では見つけることが難しいであろうこういった作品と出会える点で、とても良いお店です。
そう、一応書店なんですよ、ヴィレッジヴァンガードは・・・
表紙の錆びついたカメラと、裏表紙に書かれた「熱気球」「ヒマラヤ横断」「太平洋単独横断」といった文字に惹きつけられました。
実は冒険ノンフィクション(というジャンルで正しいかどうか?)はかなり好き。
と言っても引きだしは少なく、他は高野秀行と沢木耕太郎の本程度しか読んだことがないですけど。
この本は、石川直樹という著者自身の冒険についてのものではありません。
神田道夫という、熱気球冒険家の軌跡についてのものです。
神田道夫本人は、2008年の冒険で消息を絶っているとのこと。
この方は埼玉県川島町の役場で働きながら、有給をつかってヒマラヤを超えたりギネス記録を生み出したりしていた「アマチュア冒険家」。
それゆえ、装備や準備が十分とは言えない状況も多々あったようです。
(本人の性格も関係していたそうですが)
特に、失敗に終わった最後の冒険に関しては、素人の自分でも「何故ベストな準備をしないのか」と思ってしまった程。
そんな氏や熱気球による冒険について書かれた本作。とにかく興奮の連続で面白かったです。
記録に挑戦し、達成した喜び。
冒険の歴史をつくる喜び。
大空からの絶景を眺める喜び。
様々な歓喜を味いながらも、同時に恐怖や絶望も存在しているのが「冒険」。
著者が同行した太平洋横断では、気球が着水し、ゴンドラで太平洋をぷかぷかと漂うはめになってしまいます。
この出来事の記述がとにかく怖い。
ゴンドラにはマンションの貯水タンクを利用していたそうですが、そこに海水が入ってきてしまう。
ゴンドラで窒息するかもしれない。
ゴンドラが壊れ、海に投げ出されればいつまで耐えられるかも分からない。
こんな状態で、救助まで三日かかると言われた時の絶望感。これは怖い。
こういったノンフィクションが面白いのは
共存する生の喜びと死の恐怖が、人間の本質的な部分へ響くからなのか?
山の本とかも面白そう。
この間『岳』という漫画を読んだこともあり、エベレストやナンガパルパットといった山にも興味が出てきました。
アンナプルナとかキラーマウンテンと呼ばれているらしいし。
冒険者が死んでいく様を見たいわけではないんですが・・・
死に釣り合うくらいの美しさや栄誉がある「途轍もない極地」って、なんだかとても惹かれます。
喜多喜久.著「化学探偵 Mr.キュリー」を読みました。ラブ・ケミなどの人気作をかかれている作家さんだけあり、面白かったです!オビにある、「もし俺が警察なら、クロロホルムを嗅がされたという被害者を最初に疑うだろう。」というのに惹かれました。小学生の時にはクロロホルムでは気を失わないと聞いていたので、やっとそこに切り込んでもらえるのか!とテンションが上がりました(笑)
有りがちな、「トラブルメーカーの女性+巻き込まれダル系男性」(なんだそれ笑)ではありますが、最近の定番なだけあって安定の面白さ。化学科の准教授なので、もちろん化学(科学)の観点もありますがそこだけに拘らないのがいい!化学だけで凝り固まらず、ちゃんと人の心に寄せた謎解きは読んでいて本当にスッキリします(^^ )続編があれば買いますな!笑
他にも「魔神館事件 夏と少女とサツリク風景」から始まるシリーズも読みましたが、このシリーズは犯人を予想するのはほぼ不可能ですね…この小説の根底にある設定がぶっ飛んでいるのでwスッキリさを求める方にはオススメはしません(凄い長い話ですし)。
(ヴィレヴァンが書店とは知りませんでした…面白い商品がメインだと思ってました笑)
今年もよろしくお願いいたします♪
この作品は知りませんでした・・・
やはり読んでスッキリするお話は良いですね(笑)
よくあるタイプの物語って、逆に安心して読めるからそれはそれで好きです。
でも、こういうミステリ本当増えましたね~。
骨董屋とか時計屋さんのものも見ました。
最近は追い切れません><
クロロホルムの件は私も聞いたことがあります。(私は比較的最近ですが・・・小学生の頃はそれで眠ると思ってましたよ!)
有名になったからか、最近はクロロホルムで眠らす描写って見ない気がしますねぇ。
同じような話だと、青酸カリのアーモンド臭はしないとか。
名探偵コナンで得た知識は間違いだった!(笑)
魔神館事件~シリーズ、実は一冊目持ってます・・・
でも。100ページほど読んで放置中(笑)
なんだか波長が合いませんでした・・・あと、長い!
ヴィレヴァンのHPには「EXCITING BOOK STORE」と書いてあるんですよ(笑)
事件自体も常に重い空気を纏った雰囲気というか…少なくとも私の好きなスッキリバッチリ解決!というタイプには当てはまらない感じです( ノω-、)