思わぬところに着地!(良い意味で)
たしかに前編(卒業式編)から色々伏線はあって、それにしても、そうきたかという感想。
今まで同様の連作短編形式で、その背景にある大きな物語が存在しているという構成。
各短編も面白い。
特にとあるDVDを奪還すべく悪戦苦闘する『ミッションS』が好き。
凝ったトリックよりも、発想を単純にしてみたり、視点を僅かにずらすことが鍵となる点が好み。
展開も面白いし。
読了後に本作の英語タイトル『I NEED YOU』を見返すと、ぐっときます。
(創元の作品にはすべて英語タイトルがついていますが、洒落がきいていたり、読了後に意味が分かるものがあったりして素敵)
なんと4年近く積んでいたのですが、ようやく読了。
もっと早く読めば良かった。