温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

BS1スペシャル「欲望の資本主義2017 ルールが変わる時」を見た。

2017-04-22 14:05:32 | パテントアイデア公開して大企業の邪魔をし
NHKドキュメンタリー - BS1スペシャル「欲望の資本主義2017 ルールが変わる時」
BS1スペシャル「欲望の資本主義2017 ルールが変わる時」
2017年1月3日(火) 午後9時00分(110分)

BS1スペシャル「欲望の資本主義2017 ルールが変わる時」を見た。すごく面白かった。トランプ政権や利益や効率優先の時代は20世紀で終わりで21世紀は違う価値観が生まれると思ったけど、2017年になってもまだ、その兆候は感じなかったけど、このドキュメンタリーを見て、目からウロコの感じがした。
まだ、見ていない方は下の動画をどうぞ。デイリーモーションに映像がある。
前編「欲望の資本主義2017 ルールが変わる時」20160103 - Dailymotion動画
後編「欲望の資本主義2017 ルールが変わる時」20160103 - Dailymotion動画
内容は以下のキーワードが私に響いた。
利子は禁断の果実 〜利子というものがあるから、人間は利子を求めて利益追求〜
美人コンテスト、自分の欲しいものでなく皆が欲しいものに投資 〜美人コンテストは、1番を当てたらなにか見返りがあるとすると、自分が美人とは思わなくても、皆が美人と思う人に投票する。審査委員の好みに合った人に投票する。これがまさに株投資や利益追求と同じ。〜
自動運転が本当に人間が運転するより、安全なら人間が運転するのが違法になる。 〜これはすごい!。確かに人間が運転するのが危険なら人間が運転することは法で規制されるだろう。〜
social impactが尺度のお金 〜これは、これからは利益が世の中の尺度でなく釈迦に与える影響の強さが尺度になる。つまり利益だけでなく社会への影響度もかみしなくてはいけない。ということ。〜
社会は2本の足、利己主義と共感 〜利己主義=個人の欲望を満たす=個人の利益追求から上に書いたように社会に与える影響=共感を売ることも同等に重要視しないと破綻に向かう〜
サイレントフォースが社会を動かす 〜これは忘れた。〜
global fatigue 〜これも詳しくは忘れたけど、今経済は疲労しているということ〜
経済には不確実性がある、不確実性は科学的な根拠はない。 〜すなわち、経済を理論的に予測することは不可能ということ〜
本が出ているようなので、思わず本日発注したので、読了後、上で忘れた部分を補足するようにまた投稿します。
欲望の資本主義 | 東洋経済
序文 トップランナーたちとの対話が生む多様な視点 安田洋祐
第1章 「アダム・スミスは間違っていた」“近代”経済学の巨人・スティグリッツ
第2章 「資本主義は成長がマストではない」異端の奇才・セドラチェク
第3章 「資本主義は完璧じゃない。労働のない社会が来る」未来をクールに見る投資家・スタンフォード
特別対談 セドラチェク×小林喜光
「成長資本主義が世界の不安定化を招いている。GDP至上主義と決別せよ!」

下に一部内容が紹介されている。
「欲望の資本主義 2017 ルールが変わる時」 (最終章 未来へ)を見てみた: まるいの日記
原丈人 (デフタパートナーズグループ会長)
「21世紀は、あるべき資本主義、本当に人類が発展していくための資本主義は、会社は株主のものだという考え方から、会社というのは株主も重要な要素だけれども、会社を成り立たせている社員、仕入れ先、地域社会、顧客、地球を含めた『社中』全体のお陰で会社が繁栄している訳だから、利益は『社中』に還元していく……こういう資本主義のことを『公益資本主義』という風に言います」

トマス・セドラチェク (チェコ統合銀行 チーフエコノミスト)
「ケインズ以前は、マネーは単に交換のための『道具』とみなされていた。だがケインズはマネーの交換以上の機能に気がついた。つまり、それ自体が欲望の対象物なんだ。マネー自体が価値を持ち、貯めること自体が価値を持つということだ。人は金を貯めたがる。何かが起こった時のため。用心のためにね。そのうちに、貯金することが目的化していく。お金はあらゆるものと交換可能だからこそ、人はお金を貯める。それゆえにお金が効率的に回らず経済に大問題が生じることもあるのだ。
アインシュタインは、それまでの物理学をひっくり返し世界の見え方を変えた。経済学ではまさにそのようなことが求められていると思う。新たなケインズがね」

安田洋祐
「ケインズの話と、ケインズ以前の経済学者が言っていたことを非常に数学的に精緻な形でまとめた一般理論というか、市場の理論というのがあるんですね。その次のステップが来るのかどうかまだ分からないですし、少なくともまだ見つかっていないという状況だと思います。

小林喜光 (三菱ケミカルホールディングス取締役会長)
「かつてリーマンショックもあったように、また同じことを繰り返す危険がある。サステナビリティ(持続性)が極めて危険な状況にあるっていう感じは同じなんですが、最後の頼りはイノベーション、社会システム全体の変革するとか、いままでの延長線上、人類の歴史と全く違う生き方、全く違うことを思い描く経済学がいるんじゃないかと僕は思っているんです」

小林喜光 
「2045年に来るかもしれないシンギュラリティー(AIが人の知能を超える時)が来ると、AIであり人間の頭脳も、人間って何なんだ? 人間以上の人間ができると何をもって幸せか?」

感想
無限ですね。欲望は。そこから再出発して欲望も踏まえつつルール変更していかなくてはならないということなんだろう。
最初タイトルを見た時、法人税を上げようという内容かな? と思ったのだが、予想以上に骨太な内容だった。
トマス・セドラチェクは、この番組の主役みたいな存在感だが、彼は、はっきり分かることを述べている。今、はっきり分かるのは、「世界は不確実」、「欲望は満たせない」ということ。
経済学が国の経済や世界経済といったマクロなレベルでは精度が低そうだという実感が持てたのは収穫だった。経済学の専門家でも分からないことが素人に分かるはずもない。日本の経済とか、世界経済とか、未来は分からないのだ。実生活で確かな手応えがあるものを頼りにして、生活を続けていくのが無難だ。


他の人も色々感動しているようだ。
欲望の資本主義2017 ルールが変わる時 を見て - バシャヌコ日記
番組でいわれることは
経済指標はGDPではなく
新しい指標が必要であるということ。
今までの急激な成長を目指す資本主義は、成り立たないということがメインで展開する。

アダム・スミス以前は、宗教がメインであり、金銭についても禁欲主義的であったが
国富論により、おのおのが自らの利益を求めれば社会がよくなるという金銭的な欲望を肯定した。

しかし、アダム・スミスは社会は利己主義と共感で支えあっているとも言っている。

リーマンショック以後、今までのような成長をしている国はない。1950年〜2008年の急激な経済成長は特別だった。

これからの経済にはまた別の宗教が必要だということ。あまりにも現代の経済が不透明すぎて諸行無常である禅の精神が必要かもしれない。

経済学者の安田洋祐さんが、保護主義では世界経済はダメになる言ったとき「わからないじゃないか 」と声を荒げるところが印象に残った。

BS1スペシャル 欲望の資本主義2017 : ECONO斬り!!
ノーベル経済学者のスティグリッツ教授やロス教授をはじめ、世界の経済・金融・産業界のフロントランナーの方々にお話を伺いに行きました。昨年5月に放送された「欲望の資本主義~ルールが変わる時~」の増補改訂版、あるいは拡大完全版という内容で、時間も実に倍の100分へと大幅に拡大しています!僕もスタッフのみなさんも、膨大な時間と集中力を注ぎ込んで作り上げた番組で、自分が今までメディアを通じて行ってきた経済系の知見に関する情報発信の集大成、とも言えるデキに仕上がっています!
(編集は確認していませんが、きっとそのハズ!!)

他にもいっぱいブログで取り上げられている。
また、この成長の少ない状況は30年ぐらい続くそうだ。今仕事で売り上げ増大や利益増大、規模拡大などの話を勧めているけど、後10年20年は、変な拡大路線はダメだあるいは危険だということは肝に銘じたい。

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