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43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

完成!ランチア・デルタS4

2013-03-21 | LANCIA RALLY 037~S4

次は完成画像!と勝手に宣言した手前、完成させて写真撮るまで更新できないジレンマ。

でも、どうにか完成しましたよ~

毎度のことだけど、最後に付ける細かいパーツを作るのは面倒くさいばっかりで気持ちが入らないし手も動かない。
完成目前にして足踏みしちゃうんですよね…。

アンテナは、いつもと同じ作り方、画像は0.7mmと0.4mmのステンパイプに、0.1mmステン線の組み合わせ。
でも0.1mmステン線は使わずに、伸ばしランナーに替えてます。理由は安全のためです。
0.1mmとは言え、ステン線はけっこう硬いので、もし引っ掛けたりすると根元から曲がってしまうし、ヘタすると塗装までやられちゃいます。
伸ばしランナーだと柔らかくて復元力もあるので引っ掛けても大丈夫だし、もし折れるほど力が加わっても、根元から下を傷める心配はありません。

ビタローニのサイドミラー。キットのパーツですがやや小さ過ぎですね…。
いちおう、鏡面埋め込みやってます。
エレールの43キットに鏡面埋め込みまでやってる酔狂は、世界中で自分ぐらいなんじゃないかって気になってくる…。

すっかり忘れちゃってたテールライト。
洋白板に透明プラ板貼るだけの手抜き方法で作りました。
カタチがいびつでズレちゃってますけど、ご勘弁…。けっこう細かくて大変なんですよ…。

ワイパーは、いつも通りモデラーズ製1/24用、現在はほぼ同じ商品がグッスマから発売されてます。
ヒストリックカー用の短いものなので、寸詰めせずともS4にはピッタリでした。

 

実は、これらの細かいパーツを取り付ける以外にも色々ありまして、修正に手間取ったりもしましたが色々乗り越えましてどうにか完成です。

(以下の画像はクリックで大きくなります。)
 

 

 

 

悲惨な事故でグループBの終焉を呼び込んだマシンとして、何かとネガティヴな見方がされがちなS4ではありますが、過激過ぎる性能もそれはそれで魅力的。
そんな荒々しさの中にあるカッコ良さが、模型で表現できてるといいんですけどねー、いかがでしょうか?

 

そもそも、やりたかったのはコレなんだけどねー、

037とのツーショット。

サラッと作って並べてみよう、と思い立ったのが運の尽き。
結果、さんざん苦労したあげく、心優しいお仲間さんの施しをいただきまして、やっと完成に漕ぎ着けた次第。

エレールとレーシング43の作り比べ、みたいな意味合いもあったけれど、デカールもタイヤ/ホイールもメリから流用になっちゃったし、もはやエレールの完成品とは言えませんね。

それでもこのS4、自分ではかなりのお気に入りの完成品になりました。

いつもそうだけど、苦労して完成させたものは、その出来はイマイチであっても愛着が湧きます。カッコよく見えます。

やっぱり模型は作ってこそ、ですね!メーカー完成品の精度がどれだけ高くなっても、作る楽しみには替えられませんわ。

 

 


メッシュ貼ったり

2013-03-05 | LANCIA RALLY 037~S4

三月ですねー。のほほんと生きてるとあっと言う間に季節は移り変わってしまいます。

えらく長く更新さぼってましたけど、何をしてたわけでもなく、何もしなかったわけでもなく…。
 

なかなかモチベーションが上がらずに停滞してしまっているS4ですが、細かい作業を続けております。

よせばいいのに開口してしまった部分には、当然メッシュを入れなくてはなりません。これがもう、かなり面倒な作業。
きっちり収まるように切り出すのも大変だし、ろくに接着シロも考えてなかったので、接着も大変。
こうゆう作業は疲れている時にはヤル気が起きません。
気分が乗らない時は作業しない!なんて言ってるうちに、時間は刻一刻残酷に過ぎ去って行きます…。

リアのメッシュには、「ESSO Super Oil」のロゴが白く書かれているようですが、何しろメッシュなんでデカールを貼るわけにも行かないし、そもそもデカールが無いし、(いえ、あるんですけど、なぜかメリのデカールは反転文字になっているし、エレールのはメッシュ模様ごと印刷されているw)
実戦動画を見るとあまり読み取れないような状態なので、ここはスルーしときます。
ステンシルが自作できれば吹き付け塗装できるんだけどなー…。

ダッシュボードやハンドルはキットのまま!適当なデカールを貼ったりして、メーターなどは手書きです。
実車通りにしているわけでなく、曖昧な記憶のまま気分の赴くまま塗ったり貼ったり。
少しは、エレールらしい作り方も残しておかないとねえ。どうせほとんど見えなくなる場所ですし。

タイヤ/ホイールをセットするとこんな感じ。うーん、やっぱりちょっとタイヤ大きめかな?
これでも、タイヤの内径をかなり削り込んで、ホイールにはめた時タイヤが大きくならないようにしました。
現状ではエレールのキットのタイヤと同じくらいの外径になりましたが、それでも大きく感じます。
やはりホイールが大きくてタイヤがロープロ過ぎると、全体に大きく見えるんだろうか?

 

まあしかし、もうどうしようもないのでタイヤ/ホイールを接着します。

タイヤの位置決めはかなり迷いました。
微妙な車高の違いやトレッド幅で大きく雰囲気が変わるんです。
そもそも、このグラベル用のホイールの組み合わせにロープロ化してしまったタイヤと言うのが不自然なんですが、ここは思い切って考証を無視して、リアのトレッドをグッと広くしてみました。

やはり模型というのは、いかに本物と同じように作るかに挑戦するだけじゃなく、どこをデフォルメするか、カッコよくなるように演出するかという部分も残しておかないと楽しくないですね。

さてほぼ完成形をお見せしてしまったようなので、次あたりにはフィニッシュと行きたいです。
小物パーツがたっぷり残ってますんで、頑張らないと終わりません…。

 


救援物資到着!

2013-02-18 | LANCIA RALLY 037~S4

私みたいに下手クソモデラーが下手クソモデリング披露していますと、思わぬところから恵みの手が差し延べられたりします。

今回も、ホイールの複製を思いっ切りどんくさくやってましたら、見ず知らずのかたからホイール提供のお申し出をいただき、ありがたく頂戴することにしました。

複製する作業も楽しいものでしたが、こうやって完全なパーツがあればあっさり乗り換え。
toritome様、どうもありがとうございました!

すでに白塗装もされていて、タイヤもセットしてありましたが全て割れてましたのでタイヤは破棄。
ジャンクのなかから適当なタイヤを見繕ってきました。

たぶん、前回作った037で使えなかったタイヤだと思うんだけど…
あれ?確か大き過ぎてカッコ悪くてボツにしたような…
S4には大き過ぎないのかな…
書いてて、ちょっと不安になってきた。

一応、タイヤの内径・ホイールの外径を出来るだけ削って、無理なくはまるようにしました。
タイヤがのちのち割れるのは無理に嵌めてあるからだし、一説では油の染み出しも加圧が原因らしいです。
43キットのタイヤ/ホイールの組み合わせはキツイものが多いですけど、必ず削り込んで合わせておくべきですね。

 

前回、切り出ししていた小窓用のバイザーはこんな感じで取り付けました。
(アップで見ると、キタナイなあ~・・・)

最近、透明パーツの接着でエポキシ以外ではクレオスの「美透明接着剤」というのを使ってます。
いわゆる弾性接着剤の類ですが、コニシボンドの「SU」などに比べて初期の粘性が低く糸引きが少なく、硬化後の弾性は少なく気泡も入りにくい、と言う感触です。

本当は以前よく話題に上がっていた「アクアリンカー」を入手したかったのですが、クレオス製品のが入手しやすいもので…買ってみたら、使いやすかった、という結果です。
上手に使えば、透明パーツの接着がうまく行きそうです。今回の作例は、あまり良い例ではありませんw


同じく、「美透明接着剤」のお世話になったヘッドライト。

アルミ板をお椀型に打ち抜いたものをリフレクターにして、ハンダ玉でバルブを表現、レンズは塩ビ板をレンズ型に打ち抜いたものです。
ここらへんは前回の037でやってた作業と同じなので、面倒だけど問題なく終了。
経験は財産になります。

 

今後、完成までは小物パーツを自作する地味で細かい作業ばかりになりますので、気分転換に新しいキットに取り掛かることになりそうです。

 


ホイールとか、窓貼りとか。/S4

2013-02-13 | LANCIA RALLY 037~S4

この頃は寒いので、すっかり引きこもってます。模型もぼちぼち作ってますが、試行錯誤の繰り返しでちっとも進捗しない。ダメですねえ。

 

S4のホイールは、基本的には↑こんな感じ?
でも資料画像では、実戦でリアにこんな深いリムのものは見当たらないですねえ。

↑コレは今作ってるそのものズバリの仕様ですが、前後ホイールのデザインは同じながら、リアはもっとシンプルで浅いリム。
フロントは白いホイールになります。

同じラリーの同じ個体ですが、こちらは前後とも同じようなデザインで、色も白ですね。
やや、リアのほうがオフセットが小さいようにも見えますが…

コレは別の個体ですが(多分、後年のもの)、コレ見るとフロントと同じかなあ…。
この画像のはノーマル・タイヤですが、おそらく実戦では舗装路ではリアにワイド・タイヤ、未舗装路ではリアもフロントと同じようなサイズのグラベル・タイヤだったのかも知れない。
四輪駆動車の場合、低μの路面では四輪のグリップを同じにする必要がありますからね。
それで同じホイールを前後に付けることも可能だったのかも知れない。

さて、エレールのキットにはホイールカバー付けた風の、ひどいホイール・パーツしか付いてなくて、今作ってる仕様ではホイール・カバーを付けてる画像は見当たらないので、何とかそれらしいホイールにしなきゃいけない。

↑コレは、メリのパーツです。素晴らしいキャストのメタル製パーツ。
全部同じものなので、グラベル仕様ということになりますね。
しかし、雰囲気はいいんだけど実物とはちょっとデザインが違うなあ…。
まあ、許容範囲ですけどね。

これはまたメリのキットを作る時必要なので、流用するわけには行きません。
なんとか、ここから複製したいのですが

エポキシ接着剤でホイール面だけを複製して、エレールのプラ製タイヤに組み込んでみます。
出来る限り、エレールのパーツを使うのが今回のコンセプト!

左の2本はそのまま組み込んだもの。右はアルミ板を細切りしたものを丸めてリムを追加したもの。

白いままだと分からないので、接着後サフを吹いてみました。

うーむ、キャストのリムは欠けちゃってるし、気泡入りまくりだし、センターも出てないし曲がってるし、雰囲気も違う…。

やはり、リムを追加すると違うものになってしまいます。でも複製だとリムまでキチンとエポキシが回らないのよねえ。

とにかく、出来るまで抜きまくります。

いくら抜いても、リムまでキレイにエポキシが流れません。と言うか、やればやるほどダメダメなパーツしか出てきません。

全部ボツであります。

うーむ、手元にある材料(型思いとエポキシ接着剤)では無理なのか…。

光硬化パテも試してみたけど、結果は同じです。

リムとか、スポークの部分が繊細過ぎるので、あまりキッチリ型を作ると、エポキシが流れなくなり気泡も増えるようです。
リムを厚めにして、彫りが浅めの型を作ってやり直すべきかな。

ちょっと、工作迷子になりそうです ><

 

そうこうしてるうちに、窓貼りは済んでます。
実車はサイドの窓はビス止めしてあるので、試しにそれをピンバイスで穴を掘って再現してみましたが、はい、ちょっとクドイ表現ですな。
今後の課題です。

フロント・ウインドーはスリキズが目立ちますが深いキズではないので、クリアー吹けば大丈夫です。
メリのハチマキデカールはぴったり合いました。

窓は全て断面接着によりツライチです。やっぱり、43のキモは窓をいかにスマートに貼れるか、ってとこだと思うんですよねえ。
出来ればツライチに貼りたいものです。まあこのS4の実車は、個体によってサイドやらリアの窓はツライチでなかったりするんですけど。

バキュームのウインドーなら糊しろを少し残せますが、窓と同じ大きさの透明パーツを断面接着する場合、接着剤のはみ出しが問題です。
サイドはビスを打ってあるところは土台があるはずだろうと言うことで、裏から黒フチを付けてますので、接着剤は目立たないで済みましたが、フロント・ウインドーも考証を無視して内側に黒フチを付けてやれば良かったですね。

サイド後方とリア・ウインドーは、資料を見るとどの車輌もスモーク・ガラスになってるぽいので、多分これもそうだろうと言うことで、裏から適当に作ったスモークを吹いてあります。
中のアラが見えなくなってよろしいw

両サイドのエア・インテークのカバーを付けると、ぐっと迫力が出てきます!

 

コレは何を作ってるかというと、サイドの窓に付く小窓のバイザーです。
紙で大体のカタチを決めて、その縮小版をチマチマと切り出して折り曲げて行きますが、いくつ作っても同じ大きさ、同じカタチで出来ない…orz

ちなみに、写ってるのは全部ボツになったやつです。

 

このあたりの作業は、私が最も苦手とする工程ですね。
まもなく完成するぞ!という希望の光が見えてこないと、とてもモチベーションを保てません…。

そう、ようやく完成が見えてきてはいるんです・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 


リア・ウイング/S4

2013-01-31 | LANCIA RALLY 037~S4

最近、どこぞの学校で問題が起きて市長が強権発動して体育科の入試が中止になっただとか、女子柔道のナショナル・チームのコーチが暴力やらパワハラしてて告発されただとか、体育会系がいろいろ槍玉に上がってますね。

私はスポーツは好きだけれど運動部の経験はないという口だけ派なんですが、昔から体育会系にある忍耐主義だとか上下関係というのが精神的に受け付けなくて、本来スポーツとは自分に対してストイックになっても他人に厳しくするものではないと思ってたんですけどね、日本には軍隊主義の名残か巨人の星の影響か、スポーツにおいてはシゴキだとか体罰という名目の暴力が容認される土壌が出来てしまっていたように思うので、今回のいろいろな騒動でそういうのが少しでも考え直されたらいいのになと思うワケです。

まあこうゆうことは経験してない者が言っても何の説得力もないので、本当にスポーツに打ち込んで素晴らしさや苦しさや悔しさを味わった人たちが、少しでも良い方向に変わるように考えてくれたらいいのですけどね。

ある意味、スポーツ界に流れる根本的な問題だと思います。

 

さて、懸案のひとつのリア・ウイングを作ってみました。

基本パーツはこの三つです。
ルーフエンドに付くルーフ・スポイラー、ついたて状のスポイラー、それとウイングです。
翼端板はついたてスポイラーの両端を折り曲げて間に合わせてます。

ルーフ・スポイラーはアルミ板、ついたてスポイラーは真鋳、ウイングはジャンクから探してきたメタルです。

ルーフの丸みに合わせて、すべて少し湾曲してますので形状出しが大変です。

すべて組み立てて黒塗装してからボディーに取り付けるつもりですが、ルーフにぴったりフィットさせなきゃいけないのでボディー上で組立てなければいけません。しかし、ボディーは塗装済み…金属パーツを塗装面でうろうろさせてたら傷だらけになっちゃいますね。

だから、塗装前に作っておかなきゃいけなかったのに…
塗りやデカール貼りが好きなもんで、ついつい先走ってしまいます。

しかたがないのでボディー保護のためにマスキングテープ貼って、そこに両面テープを貼って、土台となるルーフスポイラーを固定して組み立てて行きます。

ちょうどいいぐらいのサイズまで削り込んで合わせてたんですが、いざボディー上で組み立ててみると大き過ぎたり角度がおかしかったり。つくづく、メーカーの作るキットのパーツって正確なんだなーと感心します。ほんの僅かのサイズ違いでも雰囲気が違ったり隙間が開いたりしてしまいます。

そもそも、メリ用のデカールから上下長とか割り出して作ったんだけれども、どうにも大き過ぎて後から分かったんだけど結局左右幅が違い過ぎてメリ用のデカールは使えないことが判明。

つまりエレールのほうはルーフの幅がかなり狭いので、メリと同じ上下長だとバランス的に背が高く見えちゃうわけですね。

てなわけで、接着後も往生際悪く削り込んだりしてこんな感じになりました。

S4のリア・ウイングには大きめのと小さめのがありまして、どうやら今作ってる仕様では小さめのウイングのようでして、まだまだ上下長があり過ぎだけど、もっと小さくするとウイングを収めにくいし、こんなもんでいいかなと。

多少大きいほうが迫力もあるしね。43はオーバー表現が基本ですwww

 

今回は「細けぇこたぁ、いいんだよ作戦」なので、どんどん失敗を踏み越えていきます…。

 

 


訂正、反省、細かい事。

2013-01-11 | LANCIA RALLY 037~S4

エレールのS4に、カルトグラフのデカールを貼りました。

 

ネットの掲示板というのは非常に有用な情報源でありまして、相当コアな知識やレアなネタが溢れていて重宝するもんです。
ただ最近は某巨大掲示板もすっかり廃れてしまって、情報源が拡散化しているというか、10年前に比べたら情報の掘り起こしに苦労するようになりました。

ネットの世界は日々進化しているので、それも仕方ないことなのかなと思いますし、ひとつの掲示板や巨大検索サイトが情報の全てだと考えるのは危険でもありますが、だんだん新しいシステムに対応していくのが億劫になってきた今日この頃であります。

そんな、豆知識やら重箱の隅やらが溢れていた掲示板で好きだった言葉が、「細けぇこたぁ、いいんだよ。」

これ言われると、細かい事にこだわっていた自分が急にばかばかしくなって、気持ちが楽になったりします。

実生活や仕事でも、「細けぇこたぁ、いいんだよ。」的な気持ちで済ませたら、ずいぶん楽になることもあります。

まあ、逃げ口上であって、本来日本人というのは細かい事にこだわることで技術を進歩させてきたんだし、本当はこんな言葉で済ませるなんていけないんでしょうけど、仕事以外だったら時には逃げることも必要なんでしょうね。
戦略的撤退とか、戦術的撤退とかいうのもありますし。

 

というわけで、細かい話です。

まず、いくつか訂正を。
今作ってるランチア037ラリーやデルタS4の黒金仕様、正確には「チームHFグリフォーネ」ですが、前回までのログでこの車の主戦場をERC(ヨーロッパ・ラリー選手権)と書いてきましたが、ちょっと調べてみたらこの車たちが出場したラリーはERCに格付けされたものばかりではなくて、各国の国内選手権のものも多いようです。

今作っているS4の「ラリー・コスタ・ブラーバ」もERC格ではなくスペイン国内選手権のラリーということになるようです。

日本人から見ると、WRC(世界ラリー選手権)ばかりが興味の対象になりますが、ヨーロッパではWRCの下にERCという大きなカテゴリーがあって、さらにその下に各国の選手権もあり、ドライバーはそれらをいくつも掛け持ちして年間を戦っているんですね。しかも、当時は全て同じ規格、同じような車輌で行われていたようです。

当時の日本では、グループBなんてF1並みの超セレブな人たちによって戦われているエリートの世界だと思っていましたから、動画とかで田舎道でグループBが走り回っているのを見たり、マイナーなラリーに有名なドライバーがエントリーしてるのを見ると、ヨーロッパでは草の根からモータースポーツの文化が息づいていて、その上にあるWRCやF1やルマンといった華やかな世界とつながっているんだなあと実感。

ちなみに、コスタ・ブラーバで優勝したチームHFグリフォーネのF・タバトンはERCのラリーでも3勝して年間チャンピオンに輝いています。

 

もひとつ、訂正。
前回のログで、メリのキットに付いていたインストや、カルトグラフのデカールに大きな間違いはない、と書きましたが…。

貼ってて気が付いたんですが、大きな間違い、小さな間違い、結構ありましたw

当初、このラリーに出場した状態を写した画像が前や横から撮ったものしかなくて、後ろはインストを参考にして貼ろうと思っていたんですが…。


インストの貼り付け指示。


動画からキャプった画像。

ラリープレートの貼り付け指示もなければ、リア・ウインドー下に貼るエッソの楕円マークも無い。
そもそも、楕円マーク貼るスペースすら、イラストには存在しないw

まあそれでも、デカールにはラリープレートもエッソのマークも存在するので、まだ良いのですが…。

リア・フェンダーに貼るランチアの小さいマークに至っては、片方しか存在しないし…
極めつけ、ボンネットに貼る大きなランチアのマークが…無いorz

これにはショックだったな。
屋根に貼る一番大きなランチアのマークはあるんだが…
仕方がないので、エレールのデカールから持ってこようかと思ったら、リア・フェンダーに貼る小さいマークはあったんですが、

ボンネットに貼る分、ああもう、こっちのはラリープレートと重なってしまってるじゃん…!
屋根に貼る用の大きなマークはあるけど、ボンネットに貼るには大き過ぎるし、さてどうしたもんかな、重なってる部分を手書きするしかないなと考えてたんですが、

結論からすると、ジャンクから使えるデカールが出てきまして。

あっさり解決。

ジャンクにそんなデカールあるなんて、すごぉぉぉい!なんて感心しないでね。

ジャンクデカールがいっぱいあるって言うのは、今まで悪いこといっぱいしてきた証拠ですw

実は以前、エレールのモンテカルロ・ターボ(Gr.5)作った時、デカール貼ったリア・ウイングをダメにしちゃって、そのデカールが欲しいが為に、もう1個キットを買ってウイングのデカールだけ使ったんです。で、そのキットはもうその仕様では作れないので余ったデカールは使えると言うわけ。その中にちょうどピッタリのランチアのマークがあった訳ですよ。

エレールのデカールはやはり透けるので、下に白デカールを貼って白さに差が出ないようにしました。

やったー、ボンネットのデカールも全部揃ったー!

硬くなってたカルトグラフもなんとかしっかり貼り付けたー!

と喜んでたら


動画からキャプった実車画像

 

マークの配置がメチャメチャやん…!

 

いや、初めは画像の資料がなくて、ボンネットなんて分からないや適当でいいや、と思って貼り始めたんですけどね、
ほかのラリーを参考にエッソを「テキトーに」貼って、
ラリープレートを「テキトーに」貼って、
ランチアのマークが無いことに気付いて動画チェックして、どうにかこうにかランチアのマークを探してきて間に合わせて

冷静になってみたら、エッソもラリープレートも全然違う位置に貼っていたという…orz

時すでに遅し、全部マークセッターたっぷり付けてしっかり貼って、さらに上から剛力彩芽ちゃんでしっかり馴染ませてドライヤー乾燥までして、絶対剥がれないようにしてしまったので、もうどんなに頑張っても剥がせやしません。

万が一、剥がせたとしても、もうパリパリに硬くなってバラバラになる寸前のデカールでしたから、剥がれる時はバラバラになる時です。色々やってはみたけれど、もうあきらめました。

キットの不備や、インストの間違いやデカールの品質でなく、技術的に難しい工作の結果でもなく、ましてや資料も何とか揃えたというのに、最後は自分の怠慢とケアレス・ミスで台無しにしてしまうという…

これには、さすがに凹みましたわ。

しかし、こんなことで投げ出すわけにも行きません…

そんな時には、この言葉。

 

 

「細けぇこたぁ、いいんだよ。」

 

 


方向転換

2013-01-06 | LANCIA RALLY 037~S4

エレールのS4ですが、マスキングして塗装しました。

中心がズレないように気をつけてマスキングしたつもりだったけど左右対称じゃなくなったり、色ムラになったり吹き漏れしたり、いろいろ失敗したけどまあどうにか修正できて塗り分け終了。

エア・インテークのカバーは接着してしまうと塗り分けとか研ぎ出しとか面倒くさくなるっぽいし、窓貼りの時も邪魔になりそうなので、別に仕上げて頃合いを見て接着しようかなと思ってます。

で、続けてデカール貼りに進もうと思ったんですけどね。

キットの仕様は、「Rallyes des Garrigues 1986」 (読めねえええw)

この、埋まりまくってズレまくったデカールを貼ることに、どうしても抵抗があったのね。

特に、ドアのゼッケン前方に貼るスポンサー・ロゴが8つ並んだデカール、ヒドイよね…。

これ、白文字だったら前回作った037の余りデカールであるんだけどね、この年このマシンはたいていのラリーはこの部分、青文字でなく白文字なんですが、ラリーごとにスポンサー名や並び順が変わっているようで、、、


「Rallye Principe de Asturias 1986」 (読めねええええwww)

この仕様だったら037の余りデカールがちょうど同じロゴ並びでそのまま使えるから、この仕様にできないかと色々調べてまして。

でも、リア・フェンダーにマルボロ・マークが付いているとか他にも色々マーキングが変わっているのはジャンク流用と創意工夫で何とかできるとしても、ラリーカーの場合、ラリーごとに違うゼッケンのデザインと、ラリープレートと呼ばれる前後に貼られるシンボル・マーク、コレが無いことにはどうしようもないんだよね…。

一時は自作も考えたけど、資料が少なくて細かいデザインが確認できなかったし、部分的に直しても全体のデカール全て直せるわけでもないので、そもそものコンセプトである「エレールのキットを素材を生かして作る!」を貫徹するために潔くキットのデカールをそのまま使う!と、ようやく腹をくくってデカール貼りを始めたんだけれど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

結果から言いますと、心が折れまして。

 

で、頂きもののメリのキットに付いていたカルトグラフのデカール

「Rally Costa Brava 1986」 (読め…(ry
コレ使うことにしましたーw

実は、エレールのデカール一枚貼ってみたらね、透け透けなワケですよ。
これでもう、切れた。

黒いボディーですよ、透け透けはヤバイでしょう、ゼッケンだけなら白デカールを下地に貼るとか対処できるけど、白のロゴもいっぱいあるし…。

で、絶望してまして「あー、マルティニ仕様だったら、白地だから透けは問題にならないのになあー。」なんて考えてて

「Rallyes Monte Carlo」 (ラリー・モンテカルロ!読めますよ~んwww ちなみに、トイボネン車です)
この仕様のキットのデカール出してきて見てみたら、コレがエレールのデカールにしては印刷キレイだしズレもほとんどないんですよ。

つまり、こっちで作れば問題なかったわけでして、では色を白く塗り直してマルティニ仕様で行くか?

でももう塗り分けまでしちゃってるしなー、それに黒金仕様で037と並べるって目的もあるわけだしー
つまりは塗り直すの面倒くさいわけですがw

で、あっさりコンセプト崩壊w

デモさんありがとうございます。ご好意に甘えてデカールだけ使わせてもらいます。
そして、メリのキットにはマルティニのデカールを!
本命はメタルキットで、WRCで、マルティニ仕様で…いつか作ります!

 

というわけで、デカール貼り直前になって仕様変更しましたので、また資料集め大変…。ただでさえ少ないERCの当時画像、明らかに「Rally Costa Brava」だと分かる画像は3枚しか見つかりませんでしたが、


この動画が見つかったので、かなり助かります。
(それにしても、80年代のグループBの動画は見入ってしまうわー。危なっかしいけど、個性的なクルマいっぱいで面白いーw)

というわけで、カルトグラフのデカールにもメリのインストにも大きな間違いはなさそうです。

ただ、仕様変更しますとデカール以外にもいろいろと気になるところが。

まず、前々から懸念材料のホイール・カバーですが、こちらの仕様だとホイール・カバーを付けている状態が全然見られません。ということは…あのホイール・カバーはいらないってことですよね?
やったー、これで問題ひとつ解決…というほど簡単ではなく、ホイール・カバーを外した状態のホイールは、キットには無いんですよね…メリのキット・パーツ使っちゃうか?でも、モンテカルロでもカバーしてないんだよねえ。
複製するか?

それからヘッドライトですが、内側は「SIEM」のカバーを付けるようになってますが、資料では全て4灯とも開いてるんですよね。コレはメリの間違いということになるのか、間違いではないが資料の画像で確認できないだけなのか。

どうだか分からんけど、開けとけば間違いないだろってことで、塗装済んでる状態だけれど、穴開けちゃった。
穴の周辺の塗装は浮いてきてしまったので、部分的ですが塗装はがしてやり直しです。
段差が出来るので、もうちょっとキレイにはがしたほうが良さそうですね。

トホホ…

今年もこんな風に、失敗しながら試行錯誤しながら作っていくことになりそうです…

では、また。

 

 


黒く塗れ

2013-01-03 | LANCIA RALLY 037~S4

新年明けましておめでとうございます。

本年も当ブログをよろしくお願いします。
と言っても、大したネタも書けないぼやきブログでありますが、せめて更新だけでも滞らないようにマメに書いて行きたいなと思ってますので、引き続き生暖かく見守って下さいませ。

趣味のブログに限ったことではないですけど、ネットを見てますと個人が開設したHPやブログって始めてみたはいいけれど長続きせず放置されてたり閉じられてしまっている所が多いですよね…。
無料で開設できるので放置も気楽なんでしょうけど、趣味のブログの場合その趣味そのものが飽きられてしまったとか続けられなくなってるケースも多そうで、そうゆうのって寂しいです。
趣味なのでいつ止めても自由だし誰にも迷惑はかからないけれど、やっぱり同好の仲間としては長く続けて欲しいものです。

43の場合ですが、この趣味を始めると同時にネット発信を始めて、ずいぶん熱心に製作されてるなと思ったらアッと言う間に冷めちゃって更新止まっちゃったとか、長く続けてこられたのにだんだん更新が減って、いつの間にか放置になっていたりとか、まあそれぞれ事情はおありなんでしょうけど、やはり見ているほうとしては残念な気持ちになります。

せめて自分はヘタクソでも細々とでもこの趣味を続けてブログも長く続けていくことが出来たら、同好の皆さんに何か良い影響を与えられるかも知れないと、それも意義があることかなと思っております。

今後もまだ知らない同好のお仲間さんやこれから始めたいと思っているかたとも交流を持てたらと思っておりますので、コメントやリンクなどどんどんお願いしますね。

 

さて、頑張って更新しようにもネタは少ないんですが、取り合えず黒く塗りました。

実はこのキットはマルティニ・バージョンも積んでますので、デカールとかの問題もあってマルティニのデカール使っちゃおうかなと最後まで悩んでましたが、やはり初志貫徹で黒金に塗って037と並べましょうと言う事で黒く塗りました。

 

黒の塗料でエアブラシを汚したついでに、コレも塗っておきました。

あーあ、また飛行機に浮気…。

放置してあったSR-71ブラックバードです。

ついでに塗ったと言いながら、コレでかい…。

塗料4倍以上必要だったわ。
で、真っ黒というのも味気ないし、いちおうインストではクレオス309のダークグリーンで塗れと指示してあるので、やや緑っぽい黒も作って上から塗ってみたけど、イマイチ面白味が出ないね。
(上塗りした状態は、画像では見分けが付かないくらい相変わらず黒なので、割愛w)

飛行機の塗装の変化の付け方というのはカーモデルではやらない技術だし、基本黒ではウェザリングも難しいし、やっぱり畑違いのジャンルは色々難しいです。

まあ後は足を付けてデカールを少し貼ったら完成なので、コレに時間取られてないでランチアのマスキング塗装のほう頑張ります。

ではでは。

 


今年もお世話になりました。

2012-12-31 | LANCIA RALLY 037~S4

まず最初にお詫びなんですが、前々回のログに書きましたスパイウェアの件なんですが、どうやらこのブログのリンク先が感染元である可能性がありました。
すでにリンクは切ってありますが、もしもここからリンク先へ飛んで被害を受けたかたがおられましたら、本当に申し訳ないです。

さて、大晦日ですが大掃除もそこそこに模型作ったりしてます。
普段はなかなか模型作る時間ないなとか言ってるくせに、忙しい時期になるとなぜか模型に逃げてしまうという…ダメ人間全開であります。

エレールのS4ですが、ウインドウは全て一体成型のお椀型内ハメ式ですが、フィットしないわ分厚いわで全く使えないので、自作しました。

サイド・ウインドーは、キットでは上下方向に緩いRが付いてましたが、資料画像を見る限りまっ平らに見えます、普通のデルタHFはもちろんRの付いた窓ですが、S4はロードカーも含めてまっ平らな窓になってるんですね。
サッシ部分も削り込んで平らにしときましたんで、窓は透明プラ板を切り出すだけでオッケーです。

さらにラリーカーの場合はアクリル板をネジ止めしたようなモノに替えられていて、例のスライド窓があります。そのへんのディティールはまた後ほど作業したいと思います。
(左右で窓の大きさが微妙に違うのは43の不思議w)

リア・ウインドーは分厚いのを我慢してキットのパーツから切り出しました。スリットの再現が億劫というか、無理ぽだったので…。

一番大事なフロント・ウインドーですが、ストックしてある透明素材からちょうど良い丸みが付いたものを選んで切り出してみました。

いわゆるBBR方式に近い方法ですが、この方式の場合、糊しろがないと接着しづらいんですよね。本来ならモールを削り落としてそこを糊しろにして窓を貼って、エッチングなり金属線なりでモールを作って接着部分を隠すようにして上から貼る、というのが本当なんですが…。
そこまでやるのは、エレールの作り方とは言えない気もしますので、モールは残したまま、断面接着で行こうと思います。

近年のクルマでしたら、窓には黒いフチがあるので、モールの内側に段差を作って糊しろにしても隠れるんですけどねえ…この時代だとまだ窓に黒フチはないんですね。
さいわい、ハチマキが付きますんで上辺だけは糊しろを付けられます。ハンダ線を這わせて段差を付けて糊しろにしてます。

窓を乗せてみたところ、下側をテープで留めただけでほぼフィットしますので、これなら何とか接着できるんじゃないかと思います。

 

というわけで、窓のほうはほぼメドが立ったのでいよいよ塗装に進みたいところですが…。

あとひとつ、先に用意しておきたいパーツが。

一体成型されてたけど削り落としてしまったリア・スポイラーです。

削り落とした時点では、これは金属板で作り直したほうがリアルになるわぁ~と気楽に考えてたんすが、よくよく見るとスポイラーは直線的ではなくややアーチ状になってます。

一番後ろのアーチは、まあ何とか再現出来そうなんですけどね、

この翼断面形状のウイングもアーチ状なんですよね…。再現が難しそう…

まあなんとか、頑張ってみるつもりです。

あと、前にネタにしたがために、やたらとプレッシャーを掛けられてるホイール・カバーですけど、そろそろ何とかしなきゃいけないですねw

というわけで、今年最後の更新も先が見えないままの「続く」であります。

本年もこんなグダグダなブログにたくさんアクセスいただいてありがとうございました。
大した工作も出来ないのに、いつもいっぱいコメント書いてもらって本当に励みになります。
今後も不定期更新の気まぐれブログになると思いますが、模型を作ることはやっぱり楽しいので、これからも長く続けて行きたいと思っております。

いつも来て下さる皆様、読んでくれている皆様、来年もまたよろしくお願いいたします。

それでは、良いお年を~

 


デルタS4  ボディー

2012-12-28 | LANCIA RALLY 037~S4

ちょっとだけ更新。
S4、前回はエンジンまわりや内装の進捗状況でしたがボディーのほうも少しいじってます。
取り合えず、開口できるところは全部開口した。つもり。

フロント・ウインドー前の大穴は中が見えやすいし、どうしようかなと思ってましたけど結局ここも開けました。中を作り込むつもりはありませんけどね。

サイドの後ろ側の窓なんですが、エレールもメリもボディーとツライチなガラスがはまっているようになってますが、

このスクラップ(いや、レストア待ちですかね? )の画像を見ますと窓の後方はエアダクトになっていて、窓は内側に絞り込まれているのが分かります。

なので、そのように直しておきました。まあここも、大きなカバーで隠れるので良く見えなくなるんですけどね。

そんなこんなでサフを吹いては修正、筋彫りを繰り返して、どうにか塗装にかかれるところまで進んでます。

塗装の段階まで来ると作ってても楽しくなりますね!
でも、その前にウインドー関係の準備を済ませておかなきゃと思ってます。
いつも塗装まで済んでから窓であたふたして、塗装を傷めてしまうことになるので…ね!

少しは反省もします。学習もしますw