もうひとつ、画像貼っときます。
ホイールにはスピナーが付きますが、実車は前が2本爪、後ろ3本爪。ところがキットには2本爪のパーツしか入ってませんでした。
この際だから3本爪のスピナーは自作してみました。こんなの作るだけでもすごく大変ですよ…細かい事苦手です。
しかも、写真で見るとスピナーっぽくないなあ…大きさも大き過ぎるみたいだし。
アルミで作ってみましたがアルミだと削ったあと磨いてもキレイに輝きませんね。シルバーで塗ってごまかしたけど洋白を磨き出したほうが良かったぽい。
ホイールはメタリックグリーンらしいんですけど、普通に銀色のほうがカッコいいかなと思って、メッキシルバーに塗りました。無塗装だと渋過ぎる色なもんで。
ところでこのワイヤーメッシュホイール、キットの物ですがなんと手編みですよ、て・あ・み 。
最近のものはエッチングを何枚か貼り合わせてあるのが多いと思いますが、これはちゃんと編んであります。一本一本は0.3ミリぐらいの細い金属線ですが、ちゃんとセンター出てますし頑丈です。
朴訥としたキットなのに、何このオーバークオリティ。でもこうゆうところがガレージキットの魅力なんですよねえ。
第三者からみるとトンデモなキットですけど、作って売ってるほうは真剣なんですよ。
しょぼい内容なのに高過ぎる(当時7000円ぐらい)と言う意見もあると思いますが、少量生産だからどうしても単価は高くなる。そのかわり手間をかければ出来ることで、素人に出来ないことはしておいてあげようというメーカーの気持ちが伝わってくるじゃありませんか…。
そのあたりを理解して真剣に作ってやればスタタのキットだってそれなりの完成品になる筈なんですよ。
キットメーカーと作り手がすごく近い存在なのが43の面白さでもあります。
まあこっちとしてはあんまり苦労したくはないんですけど、苦労を分かち合うことを楽しめるなら、43を作る事には特別な意義があると言えますね。
なにより、スタタやプロバンスが世に送り出したキットには未だに他では手に入らないレアなアイテムが無数にありますし。
(写真:スターター1/43 フェラーリ250TR LM58)