上海城市新聞 Vol.26 『初夏の鄭州旅遊』(その9)⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/df075ac1eefd219cea5aca6e20366aec
【5日目:5月16日(月)】晴れ、28℃。黄河風景名勝区に行きました。
鄭州旅遊5日目の朝は、6:30に起床。この日は、念願の黄河を見に行くので、早起きしました。
中国北部を流れる黄河は、全長約5,464kmで、中国では長江(揚子江)に次いで2番目に長い川です。
長江には、中流の街「武漢」と、下流の「崇明島(CHONG MING DAO)」⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a1a17982d088842e519d021ead8fbcb4 を訪れたことがあるのですが、「黄河」に行ったことがなかったので、長い間ぜひ行きたいと思っていました。
古いガイドブックには、“黄河遊覧区”と記されている場所は、今は正式名称を「鄭州黄河風景名勝区」といいます。
鄭州市の北西約30kmに位置するこの場所には、以前はバスかタクシーで行くしかありませんでしたが、北京から広州に至る「京広線」が高速鉄道化された際に、「黄河風景区站(駅)」が出来て鉄道でも行ける様になりました。
9:15に宿泊先の「粤海酒店(英文名:Guang Dong Hotel)」を出発し、徒歩で「鄭州站」に向かい、9:30に駅に到着。
乗車するのは、9:57発の河南省焦作(JiaoZuo)行きの“C2952”の一等座(グリーン席)です。乗車券 18元(約305円)は、前日に購入済みです。
中国の高速鉄道は、10回以上乗車していますが、一等と二等(普通席)の価格差がそれほど大きくないので、その半数は一等を利用しています。ちなみに「鄭州站」「黄河風景区站」間の二等座は、11元(約190円)です。
鄭州站~黄河風景区站は、東京駅~新横浜駅と、ほぼ同じ距離ですが、同区間の新幹線指定席料金が2,960円ですから、中国の鉄道料金は超安いですよね。
「鄭州站」の構内に入るのに、先ずは乗車券と身分証(外国人はパスポート)のチェック(乗車券には氏名と身分証又はパスポートのナンバーが記載されています)、X線手荷物検査機で荷物検査、金属探知機によるボディチェックと厳しいです。
9:35に候車室(待合室)に到着。多くの人が改札を待っています。
9:57発なのに、なかなか改札が始まらないので、遅れているのかと思っていたら、9:51に改札開始。
ホームに降りると、8両編成の“C2952”は既に入線しています。新幹線型の「和諧号」です。一等座は先頭車両の1号車なのに、ホームに降りた場所は、8号車付近。ホームを小走りで1号車に向かいます。
ところが、途中で出発合図の笛が鳴り、3号車に飛び乗りました。日本では、グリーン車の配置は、一番乗降しやすい場所なのに、これも中国らしいですね。
“C2952”は、定刻の9:57に「鄭州站」を発車。まだ自分の席にも座れていません。列車は、鄭州市街を離れて行きますが、時速180km程度までしか速度を上げません。
10:16に「黄河風景区站」に到着。周りには、何も建物がありません。
下車したのも約20人です。ホームで写真を撮っている間に、他の乗客たちは出札口から外に出て行ってしまいました。
1箇所しかない出札口に一人だけいた駅員に、「黄河風景名勝区は、どの様にしたら行ける」かと尋ねると、「駅前から無料送迎バスが出ている」と教えてくれました。
駅前に目をやると、大型バスが一台停まっていて、先ほど降りた乗客の殆どが席に着いています。急いでバスに向かいましたが、無情にも出発してしまいました。
駅前にはタクシーなどありません。途方に暮れて、停車していたマイクロバスの運転手に聞くと、これも無料送迎バスだといいます。ラッキー!
同じく、大型送迎バスに乗り遅れた数人とともに、マイクロバスは「黄河風景名勝区」入り口に向かいます。
途中の道路は綺麗に整備されているのですが、周りには建物が一軒も建っていません。10:30に入り口に到着。下車する時に、運転手から名勝区の地図を2元(約34円)で購入。
售票处(切符売り場)を見ると、A~Eまで5種類の切符があります。
Aは、“景区門票(入場券)”のみで60元(約1,020円)。Bが門票と“索道(ケーブルカー)”で98元(約1,700円)。Cが門票と“気垫船(ホバークラフト)”で130元(約2,200円)。
Dが門票、索道、気垫船で166元(約2,820円)。 Eが門票、索道、“滑道”、気垫船で183元(約3,100円)と、セットで買うと割引きになっています。
“滑道”は、售票处に掲げられている写真を見ると、その名の通り、小さいカートに座り、コンクリート製の専用道を降りてくる乗り物です。
似た様な乗り物に、北京近郊の万里の長城「八達嶺」からの帰りに乗り、怖い思いをしたので乗りたくありません。
結局、“滑道”以外の全てが楽しめるDのセットを購入しました。
☆続きは、上海城市新聞 Vol.26 『初夏の鄭州旅遊』 (その11)で☆
* 料金の情報、人民元の円換算レート(1元≒17円)は2016年5月現在のものです *
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